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秋鋼  作者: MTL2
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萌え×2☆LOVE☆ニャン×2娘のメイド喫茶

「解った」

「この任務の集合場所はここで良いのか?」


「ええ、間違い無いわ」

「明日の明朝ね」


「参加メンバ-は?」


「アンタは外せないわね」

「じゃ、波斗に…、火星」

「ついでに鎖基も連れてったら?」


「よし、解った」

「俺はもう寝よう」


「私もそうするわ」

「お休み」


「あぁ、お休み」



翌日


波斗の部屋


prrrr


暑苦しい男達の部屋に電話音が鳴り響く


「…んぁ?」

「電話…」


ポチッ


「もしもひ…?」


『蒼空 波斗か』


「あ、雨雲さん!?」


『仕事だ』

『今すぐ万屋の前に来い』


「は、はい!」


『火星と鎖基も連れて来るんだ』


「わ、解りました!!」


ガチャンッ


「2人とも!起きてください!!」

「仕事ですよ!!」


「朝か!?」


「朝ですよ」

「火星さんも起きてください」


「むぅ…、あと5分」


「そんな「あと5分」とか言いながら1時間は確実に寝る休日のお父さんみたいな」


「起きろ!!」


ゴスッッッ!!


「うげぁっっ!?」


「起きたか!!」


「鎖基…、寝起きにミゾオチは勘弁してくれ…」


「む!?そうなのか!!」


「お早うございます、火星さん」


「あぁ、お早う蒼空君」


「早速ですけど、仕事だそうですので」


「了解した!!!」

「うぉおおおおおおおおおお!!燃えてきたぞぉおおおおおお!!!」


(うるせぇ…)


「何処で集合だって?」


「万屋の前です」

「今から」


「今から!?」

「急いで準備するぞ!鎖基!!」


「うむ!了解した!!!」



万屋前


「待たせたな」


「気にするな」

「火星、車を出してくれ」


「おう、解った」

「何処にだ?」


「秋葉原だ」


「依頼か?」


「俺達で共闘するらしい」

「任務の詳細は店に入ってからだそうだ」


「店?」


「車内で説明する」

「時間がないからな」


「そうか」

「じゃ、行こうか」




車内


運転席には火星

助手席には雨雲

後部座席には波斗と鎖基


「結構、走らせましたね」


「ガソリン給油しなきゃな-」


「さて、そろそろ任務について話そう」


「うむ!待っていたぞ!!!」


「任務は店での勤務だそうだ」

「人手が足りないらしい」


「何の店だ?」


「飲食店だな」


「へぇ、そうか」

「秋葉原の飲食店か」


「…あれ?」


「どうしたんだい?蒼空君」


「何て言う名前ですか、その店」


「[萌え×2☆LOVE☆ニャン×2娘のメイド喫茶]だそうだ」

「珍妙な名前だな」


ギャギャギャギャギャギャ!!!


「ぬぉっ!?」


「急にUタ-ンするな…」

「揺れるだろう」


「メイド喫茶かよ!!!」

「帰るッ!今すぐに!!」


「ま、待ちましょう!火星さん!!」

「もしかしたら裏方の仕事かも知れませんし!!」


「そ、それもそうだな」


キュルキュル


再び方向を戻す一行の車


「で、何の仕事なんだ」


「表方で客引きだそうだ」


「客引き?ぬいぐるみとか被るんですかね?」


「暑いんだよな、アレ」


「いや、違うな」


「「?」」


「依頼書には…」

「「ウケ狙いの男性メイド服で客引き」と書いてあるぞ」


ギャギャギャギャギャギャ!!!


「ヤダ!!もう帰る!!!」


「帰りましょう!今すぐに!!」


「頭クラクラするぞ…」


「良いのか、お前達」


「「何が!?」ですか!?」


「織鶴に殺されるぞ」


「「…」」


「だ、大丈夫ですよ!!」


キュルキュル


車が再び方向を戻す


「火星さん!?」


「ごめん、蒼空君」

「俺まだ死にたくない」


「どんだけ怖いんですか!!」



秋葉原


萌え×2☆LOVE☆ニャン×2娘のメイド喫茶


(来てしまった…)


「仕事内容を説明しますね!」

「この服を着て表で広告を配ってくれたらそれで充分です!」

「解らない事が有ったら何でも聞いてくださいね!」


「はい…」


「じゃ!お願いします!」



衣装室


「泣きたい」


「死にたくない」


「着にくいな!」


「ヒラヒラして動きにくいな」


「何でこんな状況に…」


「仕事って事で割り切るしかないよ…」

「はぁ…、惨めだ…」


「広告はこれか!?」


「料金は良いのだ」

「文句は言えまい」


(知り合いにあったら死ねるだろ…、この仕事…)



萌え×2☆LOVE☆ニャン×2娘のメイド喫茶


玄関前


「いらっしゃいませぇええええええ!ご主人様ぁああああああああああ!!!」


「えっ」


「あ、すいません違いますから」

「どうぞ、店の広告です」


「ど、ども…」


そそくさと帰って行く客


「鎖基さん、あんな必死の顔で迫られたら誰でも逃げますから」


「そうなのか!?難しいな!!」


「いらっしゃいませ、ご主人様」


「おい!見ろよ!!」

「オッサンがメイド服着てるぜ!!」


「つ-かよ、隣の奴美人じゃね?」

「メアド教えてくんね-かな-?」


「お前じゃ無理だって!!」


(オッサン…)


「男なのだが」


「て言うか、なんてカオスな光景なんだろうか…」

(メイド服着たオッサンに普通にメイド服の似合う男性…)

(…こっちはメイド服着た高校生と熱血メイドか)


「本当だって!ここのパフェ美味ぇんだよ!!」

「メイドさんも超可愛いし!!」


「えぇ-…」


「ん?」


「あ?」


「え?」


「く、熊谷…!蔵波…!!」


「え…ちょ…」

「何してんの…?蒼空…」


「暫く学校に来ないと思ったらメイド服のコスプレか」

「良い趣味してるね、うん」


「い、いや、これにはワケが…」


「いらっしゃいませぇええええええ!ご主人様ぁああああああああああ!!!」


「「!?」」


「何コレ泣きたい」



読んでいただきありがとうございました

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