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秋鋼  作者: MTL2
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ロンドンでの散歩

「任務に?」


「はい、総督から連絡が有りまして」

「各国の首脳が集まる会議での護衛を、と」


「えぇ-」


「任務ですから仕方ないですよ」

「それに五眼衆も絡んでるそうですし」


「…なるほどねぇ」

「それなら!俺も名誉挽回だな!!」


「頑張りましょう」


「お-!」



ロンドン支部


応接室


「帰って来たか」


「ご心配をおかけしました」


「世話になったな!ウェスタ」


「…貴様もいい加減に女癖は治せ」

「毎度毎度、お前を釈放するのは手間が掛かる」


「お世話になってま~す!」


「反省しろ」

「…それより、お前達には護衛任務の詳細を伝える」


「お願いします」


「護衛とは言え、ここはロンドン」

「地形もよく解らねぇだろうし見回り役に廻って貰いたい」


「見回り役?」


「怪しい人物を見つけ次第捕まえろ、って事だろ?」


「そうだ」

「大統領の身辺はSPや護衛専門の能力者に任せる」


「解りました」


「武器も支給するが…」

「蒼空は能力者だったな?」


「はい」


「能力は?」


「特殊型です」

「物体を変形させる能力ですね」


「微妙」


「えぇ…」


「Mr,テツダマ」


「何だ?」


「武器は?必要か」


「いや、別に」

「持ってきてるし」


「よく空港の金属探知に引っかからなかったな」


「俺を舐めるなよんっ♪」


(時々、この人が謎だ…)


「…まぁ、それなら良いだろ」

「五眼衆の幹部や手練れを見つけたら報告してくれ」

「すぐに援護に向かう」


「はい」


「地形になれて欲しいからな」

「散歩にでも行ってこい」


「そうですね」

「行きましょう、鉄珠さん」


「えぇ-!ロンドン支部の女の子~!!」


「行くぞ」


「はい…」


(扱い慣れてやがるだと…)



住宅街


「風情が有って良いですね」


「そだね…」


「…テンション低っ」


「女の子と歩きたかった…」


「文句言わないでくださいよ…」

「また警察のお世話になりたいんですか?」


「お世話になっても良いからっ!!」

「女の子とイチャイチャしたかったっっ…!!」


「はぁ…」


「む!」


「?」


まるで宇宙からの電波をキャッチしたかの様に

鉄珠が凄まじい速さで走り出す


「キタキタキタァ----!!」


「何処行くんですか!?」


それを波斗も追いかける


曲がり角を風の如く曲がり、波斗の視界から消える


(あの人は…!!)


曲がった先に


波斗の目に映ったのは



「可愛いぃなぁ~!!」


「や、やめてくださいぃ-!!」


クロルの頭を撫でている鉄珠だった


「胸は大きくなった?」


「…した」


「え?」


「…㎝ぐらい大きくなりました」


「何㎝?」


「…2㎝」


「可愛いぃなぁ~!!」


「い、いやぁぁあああ~!!」


ゴゴッッッ!!


鉄珠の頭に鉄拳と肘撃ち


鉄拳は波斗


肘撃ちはベルアだった


「「あれ?」です?」


「おぐぅ…」


鉄珠ノックアウト


「べ、ベルアぁ~!!」


ベルアの背に隠れるクロル

まるで姉妹の様である


「よしよし…」

「Mr,テツダマ!貴方はまた見境も無く!!」


「すいません、聞いてないです」

「ていうか聞ける状態じゃないです」


「あ…、です」



喫茶店


「少し強くし過ぎたです」


「良い薬ですよ」

「気にしないでください」


「そうですね!」


笑い会う2人と

気絶した鉄珠とそれを木の棒で突っつくクロル


「そう言えば、どうしてこんな所にです?」


「任務でして」


「あぁ、護衛任務ですね」

「私とクロルも参加するです」


「そうなんですか」

「お互い、頑張りましょう」


「はいです」

「…今は何を?」

「任務まで時間があるのに…」


「街に見慣れてないので散歩がてらに」


「なるほどです」


「ベルアさん達は?」


「買い出しに」

「私達は女子寮で生活しているのです」

「今日は当番なのですよ」


「あぁ、それで…」

「随分と買い込んだんですね」


「人数が多いのです」

「牛肉豚肉鶏肉馬肉魚肉…」


「肉ばっかりじゃないですか!?」


「野菜もありますよ」


「何が?」


「レタス」


「だけですよね」


「…お肉は美味しいのです」


「確かにそうなんですけれども」

「お野菜も重要ですよ?」


「実は、この肉」

「私達の寮に住んでいる野獣に与えるのです」


「野獣?」


「夜な夜な、私達を襲ってくるんです…」

「もう…、私もクロルも限界で…」


ベルアの瞳に涙が浮かぶ


「…解りました」

「その野獣!俺達が退治します!!」


「え?」


「ベルアさんとクロルさんにはお世話になりましたし!!」

「鉄珠さん!女性の危機です!!」


「お-し、任せなァ」


(ふ、(復活した!?)です!?)


「「許すまじ!野獣!!」」



読んでいただきありがとうございました

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