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秋鋼  作者: MTL2
254/600

能力者一次試験

地下6F第二能力演習場


251~300番



「ぜぇっ、はぁっ!」

「死ぬて!コレ!!」


ランニングマシンにて走行する一斑

息は切れ、全身汗まみれとなっている


「はい、後5分ですよ-」


「も、もう無理だ!」


一斑の隣の男は諦め、ランニングマシンから降りてしまう


「はい、261番失格です」


ガコンッッ


「え?」


「「「え?」」」


ヒューーーーーーーー…


「ぎゃぁああああああああああああ!!!!」


バタァンッッ!!


「えー、言い忘れてましたが」

「失格となった人は下に行っていただきますので」

「覚悟の方を宜しくお願いします」


「「「うぉおおおおおおおおおおお!!!!」」」


「あ、全体的にスピードが上がりましたね-」




11~50番


「ごぉ…!が…!!」


波斗の全身に装着された重り

その重量は50kg以上である


「耐えてくださいね~」


「重っ…!!」


「布瀬川~」


「何です?西締さん」


「お腹すいたんだけど的な」


「そうですか」

「試験が終わるまで我慢してくださいね」


「ちぇ~」


(何であの人は平気なんだよ…!)




101~150番


「えー、反射神経のテストですよ」

「壁のボタンが点滅しますので、押してくださいね」


「こういうのは得意なのよね」


張り切る森草

四方1mほどの大きめな壁には10個のボタンが取り付けられている


「スタート」


ピンッ


「えいっ」


ポンッ


「簡単♪簡単♪」


ピンッ


「えいっ」


ポンッ


ピピンッ


「2個連続?」


ポンポンッ


ピピピピッ


「よ、4個ぉ!?」


ポンポンポンッ!


ピピピピピピンッッ!


「えええっっ!?」




地下4F放送室


「にゅっふっふ~♪」


「変な笑い方してんな」


「あら、ウェルタ」

「傷は良いのかしら」


「10割お前のせいだがな!!」

「ったく…」

「で?一次試験から飛ばしてるじゃねぇか」


「ま、あのぐらい耐えて貰わなきゃね」

「能力者は能力も肝心だけど、基礎体力がモノを言うから」


「まぁ、能力者組にしろ…」



バキィンッッッ!!!



「「!?」」


「な、何の音だ!」


「…あちゃー」

「こりゃ、やっちゃってるわね」




地下6F第二能力演習場


101~150番



パラパラパラ…


「…あ」


「馬常さん…」

「装置を破壊しないで貰えますか」


「…ごめん」

「やっちゃったねぇ…」


「強化素材で作ってるんですがね…」

「またゼロさんが騒ぐ…」


「いやー…、考え事してたから」


「考え事で装置を破壊されては軍の資金が大打撃を受けますよ」

「仕方ありませんね」

「取り敢えず、馬常さんは別機械で再試験を」

「機械を壊したからって合格にはなりませんよ」


「そりゃ、そうだよねぇ」

「そんなの言ってたら試験会場の大半の機械が壊れるし」


「えぇ、全くです」

「では、お願いしますよ?」


「はいは~…い」




駄目だなぁ…


動揺しちゃってる…、俺





地下3F待機所


「…暇だな」


「暇ね」


「暇だ」


「千両-、お菓子取って-」


「あ、もうお菓子はないですね」


「持って来て貰うヨ-」


「…何だ、この異空間」


「仕方ないでしょ」

「私達の出番なんて無いんだから」


「五紋章捜しに行ってこようかなぁ…」


「テメーはじっとしてろよ」


「幾ら何でも暇すぎんだろ…」


「久々のNo集合でしょ」

「何か話しとかないの」


「無い」


「無いな」


「無いですね」


「無いよ-!」


「無いあル」


「暇人共め」


「あ、そう言えば」

「ゼロさんは拳を痛めたそうですけど、大丈夫ですか?」


「もう大丈夫だ」


「それは何よりです」


「てか、千両」

「テメーは試験に参加しねーのか?」


「私はレウィン様の直属部下で充分ですよ」

「不参加届けも出してきました」


「ふーん」


「ゼロは試験見学しないのカ?」


「身体検査見てもなぁ」


「無能力者の方はトーナメントやってるヨ?」


「注目の試合カードになったら連絡入れるようにウェスタに言ってあるし」


「抜け目ないネ」


コンコンッ


「ん?誰だ」


ガチャッ


「失礼~」


「「「…誰?」」」


「セント・グランディアで~す」

「グランって呼んでね♪」


「…セントの母親か」


「そうなのよ~」

「ゼロさんに会いたくてね~」

「娘がお世話になってます」


「まぁ、逆に俺が世話して貰ってる状況だがな」


「え?夜の?」


「ぶごはぁッッッッ!!!」


「ちょ!ゼロ!!テメー!!」


「すまん…、吹いた…」


「ウフフフフ♪冗談よ~」


「アンタの遺伝子が娘に遺伝されてない事を祈るぜ…」


「え?やっぱり娘はお祖母ちゃん似が良いの?」


「…」


「そんな恨みを込めた目で見つめないで☆」


「おーい!誰かコイツ追い出せ-!!」


「中華料理食べるカ?」


「あ、いただきま~す」


「ゼロ」


「何だ、ソウ」


「この人良い人ヨ」


「テメェは人を中華料理で判断すんな!!」

「今セント呼ぶから待ってろ!!」






ガチャンッ!!


「ママが迷惑ヲ!!」


「セント~、この人がお父さんになったら嬉しい?」


「ごはぁッッッッ!!」


「汚ねーっつてんだろゼロ!!」


「冗談よ~」


「セント!コイツどうにかしろ!!」


「ゼロさん」


「何だ!?」


「話があるわ」

「セントも来たからね」


「…急に真面目だな」

「言ってくれ」


「結婚式はアメリカ?日本?」


「ま」

「ママァアアアアアアアアアアア!!!!!」


「黙れぇえええええええええええええ!!!!!」



「暇しなくて済みますね」


「うん!」




読んでいただきありがとうございました

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