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秋鋼  作者: MTL2
246/600

翌朝呼び出し

翌朝


マンション


302号室



「ふぁぁ…」

「よく寝た」


「寝過ぎや」

「もう9時やで」


「いやー、昨日は夜更かししてたから」

「一斑は平気なのか?」


「響さんに付き合っとったら深夜やザルやで」

「はぁー…、ほなけど疲れたわぁ」


「狼亞ちゃんとリンデルちゃんは?」


「まだ寝とるで」


「火星さんは?」


「朝早ぅに何処ぞ行ってしもうたがいな」


「そうか…」


「ほんでな、今日は何処ぞ行こうや」

「俺等が居れるんも今日が最後やし」


「そうだなぁ」

「何処に行こうか…」


「おはよ~」


「お早うございます、美栗さん」

「…釜藁さんは?」


「ここに居ますよ」


「あぁ、台所に」


「珈琲でも飲みますか?」


「いただきます」





「…うん」

「美味しい」


「それは何よりです」

「…さて、今日はどうしますか?」


「釜藁さん、お仕事は?」


「無いですよ」

「久々の休みです」


「ほりゃ、丁度良ぇわ」

「実は今日は出かけようと思うてなぁ」


「良いですね」

「何処に行くんです?」


「水族館とか、どうや?」


「水族館、か」

「僕は大丈夫だよ」


「俺も今日は休みです」


「ワイは旅行に来とるワケやからなぁ」


「あの子等も喜ぶでしょう」

「では、そうしますか」


「「「おー!」」」




prrrrrr


「はい、もしもし?」


『あぁ、波斗』


「織鶴さんですか」


『…ちょっと、来てくれない?』


「万屋にですか?」


『えぇ、そうよ』


「いや、でも…」


『重要な話』

『一斑も連れてきなさい』


「…解りました」



プツッ


「はぁ…」


「どうしたんだい?」


「すいません、呼び出しくらいました」


「急用かい?」


「はい…」


「…そうか」


「んー、アイツ等に留守番にさせるんもなぁ」

「ほうや!釜藁さん、美栗さん」

「頼んで良ぇかいな?」


「何だい?」


「何です?」


「アイツ等を水族館に連れてって欲しいんや」

「俺等は行かなアカンし…」


「あぁ、私は構いませんよ」


「僕も構わない」

「娘が2人できたみたいで楽しいかな♥」


「…娘?」

「まさか…」


「ち、違うよ!?」

「あくまで助手とやちょうっ!?」


(噛んだ)


(噛んだな)


(噛みましたね)


「…」

「うぅ…」


「ほらほら、泣いてはいけませんよ美栗」

「一斑君、私達はあくまで…」


「助手と雇い主、やろ?」


「家族ですから」


「「えっ」」


「…では、狼亞ちゃんとリンデルちゃんを起こしてきましょうか」


バタンッ


「…」


「…」


「あうぅ…」


「…美栗さん」

「ゴムは使いましたか」


「違うからっっっっ!!!!」






万屋


カランカラーン


「…来たわね」

「一斑と…、誰?」


「ビンタされ過ぎて顔が変形した蒼空や…」


「ほうほ」


「…何やったの」




「で、話って何ですか」


「軍からメールが来てね」

「その内容に着いてよ」

「彩愛」


「はい」

「今日の深夜、軍からメールが来ました」

「内容はズバリ[No選抜試験]です」


「No選抜試験?」


「No,2の裏切りによってNoが空きましたからね」

「それを埋める為、No,7を選抜する試験です」


「って事は他Noは繰り上げか」


「はい、そうなるでしょうね」


「ほなけど、ほれだったら俺や蒼空、織鶴さん以外の秋鋼の皆にも関係無いやろ?」


「確かに能力者に限った話だし、俺達じゃ実力不足だよな」


「それが、そうもいきません」


「「「?」」」


「今回の[試験]には一斉能力検査も含まれています」

「つまり、全員強制参加!」

「辞退できるのはNoのみです」


「…マジか」


「マジです」


「その、一斉能力検査って何ですか?」


「ありゃ、蒼空は受けた事が無いんか?」


「いや、受けるも何も…」

「存在すら知らなかった」


「不定期だものね」

「一斉能力検査っていうのは軍の戦力を測る検査よ」

「無能力者も能力者も公認も軍属も関係無く」

「全ての軍関係者が受ける検査」

「主に大事が起こった際に多いわね」


「ほんで終わった後にゃパーティや!」

「あの飯が美味ぁてなぁ!!」


「そうなんだよ!」

「パーティでの飯は最高に美味い!!」


「それよりも!それが始まる期間が大事なの!!」


「いつですか?」


「来週」

「言うなれば明日よ」


「えっ」


「えっ」


「えっ」


「えっ」


「…準備しなさい」


「そんな急な!」

「狼亞ちゃんとリンデルちゃんを釜藁さん達に任せてるのに!!」


「任せてるの!?」


「釜藁って誰?」


「知らんのか?鉄珠さん」


「いや、ロリコンおっさんって事以外知らないし」


「水族館に行く予定を立てまして!」


「あの2人と!?」


「探偵業をやっとるみたいでな」


「探偵か~」


「いや、狼亞ちゃんとリンデルちゃんを連れて6人でですね」


「あぁ、なるほど」


「ほんで同居しとる人も居ってな」


「え?美人?」



「黙れッッッッッッッッッッッッ!!!!」


「「「「はい」」」」



読んでいただきありがとうございました

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