表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秋鋼  作者: MTL2
244/600

鍋の後で

「…さて」

「鍋も食べ終わったし!お風呂に入ろっか」


「その前に狼亞ちゃんは、はい」


「はーい!」


「薬?」


「えぇ、まぁ」


「お大事にね」


「うん!」


「結局、蒼空君達は帰ってきませんでしたね」


「そうだね」

「何してるんだろうか」



ゴミ捨て場


「…何をしているのです」


「あ、釜藁さん」


「かまわら?」


「俺の知り合い」

「ほら、美栗さんの」


「あぁ、旦那さんかいな」


「ははは、面白い事を言いますね」

「彼女はあくまで助手ですよ」


「助手?」

「アンタ、学者か何かか?」


「いいえ、探偵ですよ」


「ほー、探偵さん!」


「えぇ、貴方は蒼空君のご友人ですか?」


「ほうやな」

「四国に住んどる一斑 駁言いますわ」


「四国ですか」

「自然の多い所ですね」


「田舎とも言いますけどな」


「「はっはっは」」


「して、どうして2人はここに?」


「記憶が無いんですわ」


「同じく」


「それは大変ですね…」

「取り敢えず起きましょうか」


「はいはい」

「どっこいしょ」


「あー、首痛ぇ」


「お2人とも、この後は何か用事はありますか?」


「いえ、特には」


「ワイもやな」


「では、私オススメの屋台にでも行きましょう」


「で、でもお金…」


「安いので有名なのです」

「こんな時ぐらい、オジサンに活躍させてくださいよ」


「お!ごっそさんになります!!」


「い、一斑ぁ…」


「良ぇって良ぇって!」

「年上の好意受け取っとくモンや」


「はぁ…」


「では、行きましょう」


「おー!」



302号室


風呂場


「じゃぁ、体を洗うよ-」


「はーい!」


「(頷き)」


ゴシゴシゴシ


「くすぐったいよ~!」


「(照)」


ムニュッ


「「ひゃわっっ」」


「ウフフフフフフフ♪」


「くすぐったいよ~」


「あうぅ…」


「ほらほらほら~♪」


ムニュムニュムニュ


「「にゃぅっっ!!」」



居間


「…」


月照らす

居間で茶啜る

俺寂し










軍本部


45F総督室


「勝手に脱走しましたね」

「また新たにルートを設けて」


「だって暇なんだもの」


「試験は来週に迫っていると言うのに」

「勝手な行動は慎んでください」


「もう準備は出来てるんでしょ?」


「…はい」

「各Noに招集命令を送りましたが…」

「No,1はいつも通り連絡が付きませんでした」

「No,5は来れない、と」

「重要な任務の最中だそうです」


「ノアは働き過ぎよ~」

「No,1のあの子はともかく、Noがコレを休んじゃぁね~」


「貴女は働かなさ過ぎです」


「…むぅ」

「あ、そう言えば」


「何ですか?」


「この前、祭峰と会ってね」


「はい」

「はい?」


「宣戦布告されちゃった♥」


「…布瀬川様」

「時と場所、状況を詳しくお願いします」


「構わないわ」

「私だって気にする事じゃないし」


「ですが!」


「五紋章の争奪戦についての宣戦布告よ」

「奴等が場所を知ってるのなら、それに便乗させて貰うだけ」


「それだと、試験などやってる暇は…」


「だから、こそよ」

「全員強制収集の試験で五紋章争奪戦を発表するわ」


「…五紋章はトップシークレットですよ」


「別に歴史物とかで良いんじゃないの?」


「そんな適当な…」


「冗談よ、冗談」

「五紋章は能力基礎に関わる重大な歴史物で」

「それを利用すれば能力を強化できるかも知れない」

「ただし、危険な代物だから勝手に触るなって言っとけば良いでしょ」


「…力を望む愚者からすれば、絶好の餌ですね」


「構わないわよ」

「そんな愚者にアレが扱えるとは思えないから」


「…そうですね」


「まぁ、それよりも試験の内容よね~♪」

「コレをこうして~♪」


「あまり無理な試験はなさらない様に」


「…無理な試験である必要があるのよ」

「コレを乗り越えてくれないとね」


「人柱、ですか」


「まぁね~♪」

「8人の人柱」

「No,2が裏切ったのは計算外だったから」

「1人足りなくなったでしょう?」

「人柱には、より強靱な体が必要なの」


「左様ですか」

「しかし、彼には事前に計画が露呈してしまったが為に裏切られました」

「素質よりも信用に足る人物を儲けるべきです」


「信用に足る人物…、ねぇ」






元老院会議場


「失礼します」


「おぉ、シヴァ君かね」

「どうだったかな?収穫は」


「やはり、ロダ・ファミアは優秀な開発者でした」

「コレを」


「…何だね?コレは」


衛星砲スクリプティア

「馬鹿げた、子供の夢の産物です」


「衛星から太陽光を収束し、発射する…」

「可能なのかね?」


「理論は可能です」

「ですが、物資やそれを実現するための能力保持者」

「さらには莫大な月日が必要となるかと」


「…使えないな」


「えぇ、そうでしょう」

「月日さえ有れば、有効利用できたでしょうが」

「何分…、この威力です」


「威力?」


「大陸1つならば焼き尽くせます」


「…フン、惜しい事をした」

「奴が有能ならば、考えを改めるまであそこに放り込んでも良かった物を…」


「えぇ、そうですね」


コンコンッ


「入りたまえ」


「失礼します」


ガチャッッ


「お久しぶりですね、元老院殿」


「おや…、まさか君が来るとは」

「何の用かね」


「実は、お願いがありまして」


「ほう、何かな?」


「衛星砲」


「!」


「失礼ながら、聞かせていただきました」


「…まぁ、君の無礼は許そう」

「今までの功績を持てば、こんな事で怒れるはずもない」


「ありがとうございます」

「さて…、では先刻の質問の答えをお聞かせください」


「話を聞いていたのならば、理解できただろう」

「不可能なのだよ、実現するのは」


「実現させますとも」


「だからね、年月的に考えても時間が…!!」


「無能な貴方達の行動では、不可能でしょうね」

「ですが…、僕なら可能です」


「今のは…、侮辱かね?」


「それ以外に何が?」


「…シヴァ君」

「殺せ」


「御意」


ゴリンッッ



骨を削り取った音と共に

私欲に肥えた老人は豚から肉塊へと変貌した



「流石ですね、シヴァ君」

「貴方の戦闘力はNo,1にも引けを取らない」


「お褒めにあずかり、光栄です」


「では、残りの老害共の始末もお願いします」


「御意」



バタンッッッ



「効率よりも名誉を取るから無能なんですよ…」

「元老院殿」

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ