表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秋鋼  作者: MTL2
243/600

少女達のお使い

大通り


「人がいっぱいだね!」


「きょ、今日はお祭りなのかな…」


「平日だよ!」



「あかぁああああああんん!!!」


「落ち着け!落ち着くんだ一斑ァ!!!」

「いいいいいいい今ぁああああ!ああややややっやああ彩愛さんに連絡取るから!!」

「衛星画像で探し出して貰うからぁああああ!!」


「お前が落ち着かんかいぃいいいいいい!!!」


「ちょっと君達」


「何ですかぁあああああああ!!!」


「通報が有ってね」

「発狂したかの様に騒いでる高校生2人が居る、と」


「発狂ゥウウ!?」

「アンタなぁ!自分の妹分が行方不明やねんぞぉおおおおおおお!!!」


「ゆ、行方不明?」

「誘拐でもされたのかい?」


「お使いでぇえええええええええええ!!!」


「…」

「…静かに探してね」


「どうもぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」




「えっと…」

「右だったかな…、左だったかな…」


「み、右…?」


「左…?」


「「…うーん」」


「あら、何をしているのです?」


「「あ!」」


「茶柱さんだー!」


「(お辞儀)」


「可愛らしいお2人さんですねぇ」

「お使いですか?」


「はい!」


「(頷く)」


「茶柱さんもお買い物ですか?」


「えぇ、はい」

「買い物序でに通報が有ったので、今から行く所ですよ」


「通報…?」


「不審者が居るらしいですね」

「大声で叫んでるらしいです」


「こ、怖い…」


「貴女達も気を付けてくださいね」

「危ないと思ったら、すぐに逃げるんですよ」


「は、はい」


「それで、茶柱さんは何を買ったんですか?」


「昕霧様のビールと…、私の物ですね」


「物?」


「秘密です♪」


「あうぅ~」


「貴女達は買い物帰りですか?」


「い、今から行きます…」


「そうですか」

「場所は?」


「ま、迷ってます…」


「あらあら、大変」

「場所を見せていただけますか」


「ど、どうぞ」


「…ここですか」

「そこを右に曲がって左に曲がると有りますよ」


「あ、ありがとうございます」


「着いていってあげたいんですけど、私は通報受けましたから…」

「気を付けてくださいね」


「「はい」!」




「何処行ったんやぁ…」


「神様神様神様神様神様神様」


「病んどるみたいになっとうで…、蒼空」


「そこの2人」

「不審者が居る、と通報が」


「「はい?」」


「…蒼空君に一斑君」

「何をしているのですか」


「茶柱さんこそ」


「私は買い物です」


「俺等はリンデルと狼亞ちゃんを探しとんですけど」


「あぁ、それなら先刻見ましたよ」


「何処ですかぁあああああああああああ!!!」


「は、はい!?」


「2人はぁああああああああああ!!!」


茶柱の肩を掴んで前後にブンブンと揺らす波斗

一斑は呆れた様にため息をついている


「ちょ、ちょっと揺らさないでくださ」


ポスッ


「何か落ちましたで」

「えーっと…」

「…[胸パッド!目指せCサイズ]」

「…」


「…」

「えっと…」


「アハ♪」


ゴキンッッッッッ





スーパー


「着いたね!」


「う、うん」


「えっとねー」

「お肉はこっちかな」


「そ、そっちじゃないかな…」



「…お?」


「どうした?蔵波」

「今日は野菜が特売日なんだろ」


「いや、何か可愛い女の子2人が迷ってるみたいな…」


「…ほう?」


「待て待て待て、小学生ぐらいの子だ」


「遂にロリコンに走ったか…」


「ち、違う!」

「舞桜以外の奴には目もくれん!!!」


「ばっっ……!!」

「こんな公共の場で大声で言うなぁああああああああ!!!」


ゴスッッ!!!


「ぬがぁっっっ!!」



肉コーナー


「ここがお肉コーナーだね!」


「うん」


「何のお肉を買うんだったかな」


「ぶ、豚肉だよ」


「これかな」


最高級松阪牛


「牛って書いてるよ…」


「うしなら違うかな」

「あ、こっちはぶたって書いてる」


最高級イベリコ豚


「こっちかな?」


「いべりこ、って何かな…」


「よーろっぱの国だったと思うよ」


「それはイタリアじゃないかな…」


「うーん」

「じゃぁ、この…、なんとかやすっていうのを買おうかな!」


激安豚肉


「い、良いんじゃないかな…」



野菜コーナー


「野菜はお任せください!」


「ま、任せられるの?」


「パパがいっつも良いの選んでくれるの!」

「選び方も解るよ-!!」





スーパー前


ウィーーー…ン


「いっぱい買ったね!」


「お金も足りたから大丈夫かな…」


「帰ろう!」


「うん!」




マンション


302号室



「大丈夫かなぁ」


「2人が見張りで着いてるから大丈夫だと思いますよ」


「その2人に連絡が付かないんだ」


「えっ」



ガチャッ


「ただいまー!」


「お、お帰り!」

「無事だったかい!?」


「大丈夫だよ-!」

「途中でゼロさんと茶柱さんに会った-!」


「知り合いかい?」


「うん!」


「蒼空君と一斑君を見なかったかな?」


「何の事?」


「(首振り)」


「まだ帰ってきてないね」


「美栗さん、取り敢えず鍋の用意をしましょう」

「その内、帰ってきますよ」


「そうだね!」






ゴミ捨て場



「…なぁ、蒼空」


「何だ?」


「ここ数分の記憶が無いねん」


「奇遇だな、俺もだ」




読んでいただきありがとございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ