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秋鋼  作者: MTL2
242/600

鍋の材料を買いに

「何で一斑とリンデルちゃんが…」


「いやなぁ、響さんが仕事で忙しゅうて」

「ワイ等は何も出来んから小遣い貰って旅行しに来たねん!」

「いやー!この辺りは車と人通りが多いなぁ!!」


「(お辞儀)」

「(お辞儀)」


「ま、まぁ、取り敢えず2人とも座れ」


「はいはい」


「(座)」



「…えっとだな」

「こちら、狼亞ちゃん」


「よろしくー!」


「よろしゅうな」

「リンデルと同い年ぐらいか」


「(握手)」


「おぉ、懐いとる懐いとる」


「で、知ってるとは思うけど火星さん」


「改めてよろしくね」


「よろしゅう」


「(お辞儀)」


「よろしくー!」


「…はい」

「ってワケで」

「ここが俺の仮入居ね」


「広いなぁ」


「(見渡)」


「広ーい!」


「で、扉の奥で気まずそうにしてるのが隣人の美栗さん」


「ば、バレてた!?」


「バレてます」


「どもー」


「(お辞儀)」


「こんにちはー!!」


「あぁ、どうも」


「…まぁ、一端落ち着こう」




「…で?どうする」


「んー、ワイ等は町でも見回ろうか思うとったんやけど」


「(頷く)」


「え、お鍋は…」


「あ!!!」


「「「お鍋?」」」


「美栗さんとお鍋を食べるという約束をしてまして…」


「うぅー…」


「た、食べますから!」

「皆も一緒で良いですか!?」


「勿論だよ!」

「多い方が美味しい」

「だけど…、それだと材料が足りない」


「材料、ですか」


「うん、材料」


「お使いにでも行ってこようか」

「スーパーぐらいなら行けるやろ」


「…そうだ!」


「何です?火星さん」


「狼亞ちゃんとリンデルちゃんにお使いをして貰おう」


「「「!」」」


「あ、危なくないですか!?」


「大丈夫!」

「この町も見回れるしね」


「良えんちゃうか?」


「一斑まで…」


「リンデルは1人で行動せんしなぁ」

「ほれに、狼亞ちゃんと仲を深める良ぇ機会やろ」


「(悩み)」


「私は良いよ-!!」


(ひ、火星さん!)

(流石に2人じゃ危険ですよ!!)


(後ろからこっそり君と一斑君で着いていけば良い)

(危なくなったら助ければ大丈夫だろう?)


(体調面とかは…)


(籠もり過ぎも良くない)


(…解りました)

(火星さんはどうするんです?)


(お留守番、かな)


(美栗さんに手ェ出したらぶっ殺されますよ)

(色んな人に)


(わ、解ってるよ…)




「じゃぁ、お金を渡そうか」


「コレはお買い物メモだよ!」

「行けるかな?」


「うん!」


「(頷き)」


「行ってきまぁーす!」


「(手振り)」


バタンッッ



「…よし、追うか」


「へ?何でや」


「心配だからだよ!!」




マンション前


「えっとね、まずはスーパーに行くんだって」


「スーパー…?」


「喋った!」


「しゃ、喋るよぅ…」


「えっとね、まずはお肉だって」


「おにく?」


「お肉」



「大丈夫かなぁ…」


「心配性やのう、蒼空」


「当たり前だろ!」

「あぁー…、大丈夫かなぁ」


「なっはっはは!そこまで心配せんでも…」

「…何処行った?」


「え?」


「あかん、見失ぅてしもうた」


「えぇええええええええええええええええええ!!!!!!」




住宅街


「えっとね、こっち!」


「ち、地図は見ないの…?」


「落としちゃった」


「えぇー…」


「…何してるんだ」


「あ!ゼロさんだー」


「ひゃうっ!」


「怖がるなよ…」

「奇怪神は一緒じゃないのか」


「お使い-!」


「お、お使い?」


「お使いです…」


「そうか…」

「どれ、メモを見せてみろ」


「はい!」


「…ふむ」

「このスーパーなら、この先を真っ直ぐ行って右に行き、さらに左だ」


「え?う、うん」


「頑張れよ」

「じゃぁな」


「ばいばーい!」


「(手振り)」







「アカンアカンアカン!!!」

「探せ探せ探せぇえええええええええ!!!!」


「お前もパニくってんじゃねぇかぁあああああああああああ!!!!」


「当たり前じゃ呆けがァアアアアアアアアアアアアアアア!!」







「何だかうるさいねー」


「うん…」



読んでいただきありがとうございました

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