表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秋鋼  作者: MTL2
22/600

ユグドラシルメンバ-

万屋


カランカラ-ン


「ただい…」


思わず絶句する3人


「こんにちは」


「お葬式屋さんです」

「波斗君は仏教だったんでしょうか?」

「それともキリスト教?」


「式場の手配は済んだぜ…」

「会って短かったけど、良い奴だったなぁ…」


さて、どうした物か


「火星」


「…はい」


「何でこの2人が?」


「そういうジョ-クを、と」

「言い切る前に切られたんだが…」


「…あの」


「きゃぁああああ!蒼空君の亡霊が!!」

「除霊してください!鉄珠!!」


「無茶言うな!!」

「俺は幽霊が苦手だ!!」


「いやぁ、まさか本物にお目にかかれるとは」

「私は葬式屋でも霊感はない方とばかり…」


「…あのね」





「何だ、間違いだったんですか」

「クソ火星」


「…はい」


「まぁまぁ、ほんのおフザケだろ?」

「怒るなって」

「なぁ?ゴミ火星」


「…はい」


「そうでしたか」

「では、葬儀屋は用無しですね」

「私は帰ります」

「アホ火星」


「何で便乗してんすか」


「あ、帰らなくて良いわよ?葬儀屋さん」


「しかし、お亡くなりには」


「今から亡くならせるから」


「洒落にならないんですが」


「しかし悪ふざけが過ぎましたね」


「ゴメン…」


「まぁ、そんなに怒る事でも無いですが」

「今回は水に流します」

「今まで色々とお世話になりましたし」


「蒼空君~!!」

「うぅ…、何て優しいんだ…」

「織鶴は俺が間違えて織鶴のスウィ-ツ食っただけで日本海に沈められそうになったのに…」


(本気で殺られてそうです)





「さて、雑話はここまでね」

「仕事の話に入るわ」


「はい」


「今回の任務、一旦中止」

「理由としてNo,1が倒された事と相手側の目的と手段が解らない事かしら」


「目的と手段が解らないなんて今まで殆どがそうだろ?」

「何で急に…」


「馬鹿火星」

「軍の最高戦力が負けたのよ?」

「軍も慎重にならざるを得ないでしょうが」


「なるほど…」


「まぁ、それをやったのは波斗なんだけど」


「う…」


「総督に言ったら色々と問題でしょうけど、何とかするわ」

「大事な従業員だし」


「織鶴さん…」


何かと怖い人だけど、優しい所も有るんだな…

胸がジ~ンとする


「No,1を瀕死まで追い込む潜在能力が有るんですもの」

「面白くなるわよぉ♪」


前言撤回だ


「だが、面倒くせぇ事になったんじゃねぇの?」


「何がですか?鉄珠さん」


「No,1って事は今まで殺しの数も多い」

「恨まれてるし、No,1を超えようと密かに狙ってる奴も多い」

「そのNo,1を瀕死まで追い詰めた蒼空は格好の的ってワケだ」


「ですが、織鶴さんが居ます」

「大抵の能力者なら織鶴さんの支配下ってだけで手は出しませんよ?」


「…大抵の、ね」


「?」


「まぁ、それは良いわ」

「話を戻すけど、しばらくは様子見」

「もし五眼衆の襲撃に遭ったら反撃しても問題無いわ」

「能力の事については…、解ってるわね?」


「はい」


「波斗は怪我増ししてるし…」

「五眼衆に狙われても厄介だから、鉄珠!護衛しなさい」


「アイサ-」


「ちょっと待ってくれ、織鶴」


「何?火星」


「蒼空君の友人の…、熊谷君だっけ」

「彼に俺の面は割れてるし、護衛なら俺の方が良いんじゃないか?」


「…まぁ、そうね」

「護衛は火星に変更」

「鉄珠と彩愛には暫く情報収集に当たって貰うわ」


「何のですか?」


「五眼衆について」

「慈愛のレットラっていう幹部は死んだらしいし、残るは3人」

「他にも街に潜んでるかも知れないから、それの調査」

「解った?」


「はい」


「了解」


「そういう事」

「波斗はいつから学校?」


「明後日から連休が終わるので…」

「あの医者が行ってる通りなら、怪我が治る日か治った後からです」


「そう」

「…それと、コレが肝心なんだけど」

「能力は自由に使える様になったのかしら?」


「…あ」


「はぁ…」


大きなため息が織鶴から漏れる


「仕方ないわね…」

「彼の所に連れて行かせなさい、火星」


「彼?」


奇怪神キケガミの所よ」

「奴は能力操作を教えるエキスパ-トだし」


「なるほど」

「…ユグドラシルの連中は?」


「あの3人に任せるのは危険すぎるわ」

「特にあの熱血馬鹿に」


「…だな」


「ネッケツバカ?」


「…言ってなかったかしら」

「ユグドラシルってのは3人で構成されてるの」


「ウチより2人少ないワケです」

「居ても居なくても変わりないのが居ますが」


「何で俺の方を見るんだ?」


雨雲アモグモ 卯月ウヅキ

「コイツは無能力者ね」


「無能力者って事は…、火星さんや鉄珠さんと同じですね」


「俺達とは比べ物にならないかなぁ…」


「どうしてですか?」


「滅茶苦茶、強ぇ」


「?」


「無能力者にして対能力者戦闘のエキスパ-トです」

「その剣撃は吹き荒れる風の如く、だとか」


「俺よ鉄珠も対能力者の訓練は積んでるんだが、流石に雨雲程とはいかないかな」


「で、次は鎖基クサリギ 弓道ユドウ

「炎を操る属性系能力者」

「まぁ、そこら辺の能力者よりは強いわ」


「馬鹿だけどな」


「馬鹿ですけどね」


「馬鹿だがな」


(ネッケツバカってこの人か…)


「最後に枯木カレギ カエデちゃん」

「この子が言ってた回復系能力者ね」


「唯一の潤い成分!!」


「あのむさ苦しい2人に囲まれてますが」


「雨雲はむさ苦しいか?」


「あそこまでだと逆に鬱陶しいですけどね」


「女性ですか?」


「えぇ、そうよ」


(って事は、やっぱりNo,1の人じゃないんだな…)


「まぁ、波斗の傷が治るんなら用無しね」

「御茶と土産ぐらいは出してやるけど」

「鉄珠!後で買って来てね!!」


「え?俺?」


「火星は波斗の護衛だし」


火星が小さくガッツポ-ズを取る


(コレが狙いか…)


「じゃ、火星は波斗を奇怪神の所に行きなさい」


「解った」

「波斗君、次の休みはいつかな?」


「えっ-と、確か…」


「何言ってるの?」

「今からよ」


「「…え?」」

読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ