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秋鋼  作者: MTL2
188/600

ソルナVS吹泡

「中身ダト…!?」


奴の銃弾には接触していナイ!!

況して擦りすらしていないはズダ!


…銃弾はおトリ?


銃弾に気を逸らして別の攻撃を行ったノカ?


「思考するか」

「[愚者は軽蔑する]」

「[己の力量すら知らずに]」


「詠唱はさせナイ!!」

「[爆泡]!!」


「…だろうな」

「罠に飛び込む兎だ」


ドンッ!


「同じ手には乗らナイ!!」

[大防泡ビットブーロ]!!」


ココルは巨大な泡に包まれる


「同じだよ」


ソルナが[呪言弾]を放ったのはココルではなく[爆泡]


「[呪言弾]」


ぶよんっ


無論、[爆泡]に飲まれてココルにダメージはない


(ここだ!ここで攻撃がクル!!)


ブチンッ


「ぎゃぁああああああああああアア!!!!」


「…アキレス腱が切れたか」


「あっ…!ガァ…!!」


ずるずると足を引きずるココル


「何故だ…!攻撃は全て防いだハズ!!」


「言ったはずだ」

「私の攻撃は中身にダメージを与える、と」


「…中身?」


「[呪言弾]は相手の能力に当てる事によってダメージを与える」

「つまり、身体強化系や属性系には不都合なんだ」

「見た所、貴様は念力系だろう?」

「貴様のような遠隔攻撃タイプには持って来いの技なんだよ」


「俺の能力を見破ってたノカ…!!」


「…伊達に[守護神]じゃない」

「さて、貴様は虫の息だが最後に聞いておきたい」

「[破壊屋]…、奴についての情報を」


「…黙ヒダ」


「そうか」

「結果は変わらないが」


「…くっくック」

「最後はアンタなんダヨ!!」


「何?」


「弾けろ![浮泡]!!」


「…策は講じさせんよ」


ドスッ


「…がっ」


「「講じさせない」…?違ウナ」

「既に講じてイル!!」


ソルナの肩に突き刺さる鉄芯


「[爆泡]と共に仕込んだ[浮泡]…!」

「気付かなかっタカ!!」


「ぐっ…!!」


「[浮泡]の中に鉄芯を仕込んでイル!」

「[浮泡]は20!中の鉄芯は30ポン!!」

「後の計算は子供でも出来るだロウ?」


ズドドドドドドドドドドドドッッッ!!!


豪雨の如くソルナへと降り注ぐ鉄芯


肩を


腕を


耳を


頬を


手を


足を


腰を


背を


貫く鉄芯


「がっ…!ぁ…!!!」


「詠唱を唱えるひマモ」

「銃を撃つひマモ」

「逃げさせる暇も与えナイ」

「[爆泡]」


鉄芯の雨の中心に居るソルナ

それを囲む[爆泡]


「そのままなら鉄芯の雨に潰さレロ」

「逃げるなら[爆泡]に弾き消さレロ」

「どちらにせよシネ!!」


「…死ぬのは貴様だ」

「[6つの腕を持つ神]」

「[3の剣と3の盾]」


「まだ詠唱するノカ…」


小筒から吹き出された泡が針へと形を変える


[針泡ニデア]!!」


ドスドスドスッッ!!


鉄芯と[針泡]の嵐

全身を貫かれてもソルナは詠唱を続ける


「[武神である神は攻防を兼ね備え]」

「[全てを凌駕し全てを抑圧した]」


「[爆泡]ォ!!」


ドゴォンッッッ!!


「[全てを…、支配する…、極神…]」

「[その名を…、ソルティ]」


カチンッ


「[呪言弾]…、装填」


「糞がぁあああああァア!!」

「とっとと死ねぇえええええええええエエ!!!」


[極神呪言弾ゼリアルド]!!!」


ドンッッッッッッ!!!!


「させるかヨォ!!」

「[浮泡]!!」


空中へと逃亡するココル


「何も出来ず!無ざマニ!!」

「シネ!!」


「…[終了チェックメイト]だ」


ココルを囲む6本の柱


「このはしラハ…!!」

「避けたはズダ!!」


「…準備だよ」

「先刻の呪言は下準備だ」

「それを攻撃と勘違いし、貴様は勝手に避けた」


「まさか…!!」


「…最長、最強の呪言」

[封六柱セオラ][呪言弾クロティアス][極神詠唱アウロト]で完成する」

[極神呪言弾ゼリアルド]だ」


「避ければ無意ミダ!!」


「避けれるのか」


「何を…!!」


動けナイ


「…アレ?」


「[封六柱]は貴様の動き封じる」

「[呪言弾]は内部から破壊する」

「[極神詠唱]は[呪言弾]を飛躍的に強化する物だ」


カチャッ


「動かない的、か」

「子供でも撃てる…」

「そうだろう?」


「ソルナ・キューブゥウウーーーーーーーッッ!!!!」


ドンッ








ガチャッ


「…支部長ですか?」


『あぁ、俺だ』

『無事か』

『…なんて、聞くまでもないか』


「いえ、その事なんですが」


『どうかしたのか?』


「…申し上げにくいんですが」

「時計塔が…、その」


『あぁ、壊したのか』

『気にするな!どうせ、修理できるさ』


「…全壊しまして」


『えっ』




ロンドン支部


「怪我は良いの…?」


「骨は折れていない」

「肉を少し削られたが、問題では…」


「おーい、入院準備してくれ」


「支部長!!」


「いや、普通に駄目だろ」

「…それはともかく、[吹泡]は?」


「時計塔の残骸の下を捜索してください」

「肉塊が出てくるかと」


「そ、そうか…」


「…[食人]に[吹泡]」

「2人を倒したんだよね…」


「残るは[破壊屋]、[盲目]、[切り裂き]、[人形師]」

「…そしてバムトだ」


「5人かぁ…」

「…ソルナは戦える状態じゃないよね」


「何を言っている!」

「俺はまだ…」


「ソルナ!無理は禁物だ」

「お前が潰れたら誰がここを、俺を護る?」


「…はい」


「流石だねー…」

「…はい、クイーンいただき」


「あっっ!!」



仮眠室


「ソルナが勝ったみたいよ」


「おぉ!凄いですね」


「流石、ソルナさんです」


「伊達に[守護神]じゃないわね」

「じゃ、寝ましょうか」


「普通に!?」


「…何か問題があるかしら?」


「い、いや!ソルナさんが戦ったんですよ!?」

「次の敵が…!!」


「来ないわよ」


「え…?」


「少なくともハデスの連中にとって[吹泡]の敗北は計算外よ」

「下手に動いて計画を、さらに崩す馬鹿は居ないわ」

「少なくとも今晩中は、ね」


「そうですか…」


「あ、あのですね」


「どうかしたの?ベルアちゃん」


「私は…」


「あぁ、ここで寝なさい」


「で!でも!蒼空君が居るし…」


「大丈夫よ」

「何か有ったら」

「殺すから」


「はい!その通りですよ」


(なんて清々しい笑顔なんだろう…)


読んでいただきありがとうございました

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