表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秋鋼  作者: MTL2
171/600

墜落危機

航空機内


ガリッ


「キケケケケケッッ!!」


「凹んでろっっ!!!」


バチィイイイイイイイインッッ!!


「ぎっ…」


波斗の能力によって人形は凹み、床に転がる


「おぉ!能力のコントロールが上手ぁなっとうでないか!!」


「ども!」

「防銛ちゃんは…」


ボゴンッ!!


「ぎっ…がぇっ…」


「死ね」


ボゴンッ!ボゴンッッ!!


「死ね死ね」


ボゴンッ!!


「…キャハッ」


防銛はボロボロになった人形に能力を放ち続ける


「そ、それ以上は…」


「止めんな、蒼空」


「あ、昕霧さん…」

「でも…」


「言うたやろ?アイツは人殺しをするんが病気や」

「止めたらお前が殺されるで」


「…っ」


ドンッ


「戻ったぞ」


「お、お帰りなさい!雨雲さん!!」

「大丈夫ですか!?怪我とかないですか!?」


(性格の豹変振りがハンパやないなぁ…)


「あぁ、大丈夫だ」

「それよりも中の人形共は?」


「今、倒しました」


「そうか」

「…コレだな?」


波斗によって変形した人形を雨雲は拾い上げる


「防銛」


「…何ぃ?」

「きゃひひっ」


「それを寄越せ」

「捨てる」


「嫌ぁだ」

「殺すのぉ」


「駄目だ」

「万が一、客目に触れられたら終わりだ」


「…じゃぁさ」

「コイツあげるからぁ、お前殺させて?」


「…殺させてはやれないが」

「相手ならしてやる」


「…殺せないならヤダ」


「…テメェ、いい加減にしろや」

「雨雲さんに、なんて口きいてやがる?」


防銛を睨む昕霧


「…黙れよ、役立たず」

「No,2の件の時は死にかけたくせに」


昕霧を睨み付ける防銛


「…あぁ?」

「もう一回言ってみろよ」

「テメェの脳ミソぶちまけさせてやるぞ?」


「出来んの?」

「役立たずNo,4」


「やめろ、貴様等」


「雨雲さん…、無理です」


「さ、防銛ちゃん…」


「黙ってろ」


(や、やばいって…!!)


(むぅ…)


「糞ガキが」

「テメェは死姦でもされてろ…!!」


「アンタこそ肉便器にでもなったら?」


「…殺してやるよ」


「やってみろよ」


「…」


「…」


チリッ…



「やめんかド阿呆共がぁあああああああッッッッッッッ!!!!!!」


「「っ!」」


「ひ、響さん!?」


「うっさいねん!!昕霧!!」

「大人気ないのぅ!!!」

「それでも大人かぁ!?」


「なっ…!!」


「お前もや!防銛!!」

「相手を逆撫でするような事、言うなや!!!」


「…黙れよ」

「屑ゴミ」


「…ほー?」

「反省せんのか」


ズカズカと防銛へと響は歩み寄っていく


「…闘るのか?」


「やったるわ」


ガバッ!!


「!?」


「ほれほれほれほれ」


「ひゃうっっ!あんっ…!!」

「ぁっ…!あ…!!」


「な、何してんですかぁ!?」


「コチョコチョや」

「リンデルも初めて来た時は、こうやったったで」

「大抵の悪ガキはコレで反省するねん」


「くすぐりで!?」


「ただのコチョコチョなら、の話や」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


「ひゃっ…!あっ…!はぁっ…!!」

「んぁっ…!やめ…!!」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


「ひぅっっ!!」

「あはっ…!はぁはぁ…!あんっ…!!」

「やめてぇっ…!!」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


「やめてっ…!ってぇ…!!」


コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ


「にゃぁああああああああああああああああ!!!!」

「にゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」



------------数十分後


「にゃひっ…!らめっ…!!」

「にゃひゃぁ…」


「…まぁ、こんなモンやろ」


「お、恐ろしい…!コチョコチョ…!!」


「…さて」

「昕霧も…、やろか?」


「やめろ!変態ロリコン!!!」


「誰が変態ロリコンやねん!!」

「一斑と同じ事言うなや!!」


(言われたのか…)



(…人形の残骸は捨てるか)



貨物室


「…」

(気配は無い、か)


何処に居る?

客の中には居なかった

乗務員の中にも

ましてや、私達の中にも

残るは、ここだけのはず…


ガタンッ


「!!」


「チュー」


「…ネズミね」


「きひっ」


織鶴の背後に現れた人形

身の丈ほどの鎌を振りかざし、織鶴へと振り下ろす


「ネズミが多わね」


ボゴンッッ


「げっ…」


「ネズミも人形も変わらないわ」


『…流石だねぇ、織鶴 千刃』


「人形師」

「何処に居るのかしら」


『残念、この機体には乗ってないよ』

『君達に人形を潰されたからねぇ…、最後の一体だけになった』


「探し出して潰すわよ」


『探す?』

『無駄だねぇ』


「あら?どうしてかしら」


『探す必要なんかないからさ』

『なんたって』


グゥウウウンッッ!!


ガタガタガタンッッ


「機体が…!?」


『パイロットなんだから』



乗客室


「な、何だ!?」


「機体が急激に降下しとるで!?」


「…マズいな」

「響、お前の護符術の範囲に機長室は含まれてなかったな?」


「あ、あぁ!」

「…まさか、機長が敵に殺られたんか!?」


「…いや、そうは考えにくい」

「音すらしなかった」


「…機長が始めから人形だった」

「そうでしょ」


「防銛の言う通りだ」


「だ、だったら!早く倒さないと…!!」


「誰が機体を操る?」


「…!!」


「恐らく、もう1人の操縦士は殺されてるな」


「だろうな」

「隣から急にやられたのでは声すら出せまい」


「…ヤバいで」

「ワイの護符術を使えば、衝撃は和らげれるけど…」

「流石に墜落させられたら無理や」


「…誰か、航空機を使える奴は居るか?」


「む、無理です…」


「無理」


「私も無理なんです…」


「無理やな」


「…俺も無理だ」


ガタンッ


「私も無理よ」


「織鶴」

「どうす?このままでは…」


「…そうね」

「アンタ達、1人居なくなってるのに気付かない?」


「…あれ?」

「言われてみれば…」


「誰が居らんのや?」


「…」


「誰だ?」


「…馬常か」


「「「あ!」」」


「馬常!準備は!?」


「完了したよー…」


「そ、外に居たんですか!?」


「まぁね~…」

「雨雲、手伝ってくれる?」


「どうする気だ?」


「んー、そうだね…」

「コレ、墜とすよ」




読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ