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秋鋼  作者: MTL2
158/600

海での授業

海岸


「は-い!皆、私は織鶴 千刃!宜しくね!!」


「「「よろしく-!!」」」


「こっちのお兄ちゃんは鉄珠 忍!そっちのお姉ちゃんは彩愛 真無!」

「で、こっちの子が蒼空 波斗!!」


「よろしくな」


「よろしくお願いします」


「よろしくね」


「「「よろしく-!」」」


「はい!それじゃ授業に映りま~す♪」


(俺の紹介は…?)



海に来ている秋鋼の面々

祭りも終わって数日、久方ぶりに秋鋼に依頼が飛び込んできたのだ

それは[小学生達に水泳を教える授業を行って欲しい]という事

織鶴達はそれを承諾し、海へ来たのだ



「じゃ、まずは準備体操!!」


「は-い!先生ぇ-!!」


「どうしたの?」


「準備運動って大事なんですか?」


「大事よ!しなきゃ大変な事になるのよ!!」


「え-?どうなるの-?」


「知りた-い」


「どうなるの-?」


「知りた-い」


「仕方ないわねぇ…」

「火星!こっちへ来なさい」


「お、おう」


「じゃ、どうなるか見せるわね?」


「「「わ-い!!」」」


(火星、来なさい)


「?」


ぎゅぅうう…


織鶴が火星の片腕を抱き締める

端から見ればラブラブなカップルのようである


「ちょ!お前!!」


「よ~く見ててね-!!」


(当たってる!当たってる!!)

(柔らかい物が当たってるって!!)


「はい!ど-ん!!」


ビュオッ


「はい?」


火星の目に映ったのは青

真っ青な青


「う?み?」


ドボォオオオオン!!


「ひ、火星さぁああ-----ん!!」


「ごぼぁっ!!」

「テメェ---!織鶴!!」

「殺す気かぁああああああ!!」


「は-い、ここからが重要よ-」


(無視かよ…)

「ったく…」


バシャッバシャッ…


「俺、泳ぐの得意じゃ…」


ビキッ


「…」


ビキビキッ!


「ッッ…」

「がぁあああああああああああ!!!」


「はい、アレは足が吊ったと言いますよ~」


「ちょ!ちょお前!!あかっ!!ちょ!!」


「足がもの凄く痛くなる上に、泳げなくなりますからね~」

「あんな風にならない様に、しっかり準備運動しましょうね~」


「「「は-い!!」」」


「織鶴さん!火星さん助けなくて良いんですか!?」


「ん?ああ、頑張ってね」


「ええええええええ!?」

「鉄珠さん!!」


「アッハッハッハ」


「彩愛さん!!」


「日焼けは嫌です」


「~~~~~!!」

「今行きますよ!火星さん!!」






「げほっ…、げほっ…」

「マジで死ぬかと思った…」


「大丈夫ですか?火星さん…」


「無理…」

「大丈夫じゃ…ない…」


「あぁ-…」


「はい!準備運動は終わり!!」

「次からは鉄珠お兄ちゃんが教えてくれるよ~♪」


「「「は-い!!」」」


「よーし!皆!!」

「女の子はこっち!」

「男の子は海で溺れてこい!!」


「殺すわよ」


「…と言うのは冗談だ!!」

「はい!泳ぐためにはー」




「ふぅ、疲れた…」

「火星、ジュ-ス買ってきて」


「何で俺が!!」

「ってか!アレは酷すぎだろ!!」


「仕方ないでしょ」

「百聞は一見にしかずって知らないの?」


「いや、知ってるけども…」

「それでもアレはないだろ!!」


「仕方ないわねぇ…」

「それじゃ-、はい」


「日焼け止め?」


「塗って」


「は?」

「はぁあああああああ!?」


「早くしなさいよね」

「ほら」


織鶴が俯せに寝転がり、水着を外す


「い、いや…!ちょっと…!!」


「恥ずかしいじゃないの…」

「早く…、してよね?」


「あ、はい…」


ヌルッ


「…塗るぞ?」


「解ってるわよ…」


ヌチャッ…


「っ…」


「だ、大丈夫か!?」


「日焼け止めよ?大丈夫に決まってるでしょ」

「少し冷たかっただけなんだから…」


「そ、そうか」


ツ-----…


織鶴の背筋を撫でるかのように、満遍なく日焼け止めを広げていく


「触り方っ…!!」


「し、仕方ないだろ!!」


つるっ


「んっ…!」


ヌルッ


「はぁっ…♥」

「くぅ…っ♥」


(こ、声が…)


ツル…


「…終わったぞ」


「何、悲しそうな顔してんの?」

「もっと塗りたかったかにゃん?」


「そ!そんな事ねぇよ!!」


「あら、そう」

「少し残念…」


「ん?何か言ったか?」


「何でも無いわよ!!」

「…先刻の事ね」

「私、子供達が心配だったから…」


「あ、ああ!解ってたぞ!!」

「気にするな!うん!!」


「ありがとぉ…!火星~!!」


「おう!俺も男だからな!!」

「ジュ-スでも何でも買って来てやるよ!!」


「お願い♥」


「任せろ!!」


ダダダダダダダ…


「チョロいわね」


(悪魔だ…)





数時間後


「ありがとうございました」


「いえいえ」

「では、報酬をいただきます」


「はい!」


彩愛は教員から報酬を受け取る

波斗達は水着から着替え、小学生達と別れの挨拶をしている


「今回の依頼は終了ね」


「どうする?このまま帰るか」


「いいえ」

「今回は、もう1つ依頼があるのよ」


「依頼が…、ですか」


「それには、まずアイツ等と合流しないと…」


「アイツ等?」

「誰だよ」


「ユグドラシルよ」


「ユグドラシル?」

「何でアイツ等と」


「…今回、依頼されたもう1つの依頼」

「それは遺跡調査よ」





読んでいただきありがとうございました

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