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秋鋼  作者: MTL2
153/600

グループ分け

「んじゃ、3組に分かれようか」


「「3組?」」


「適当にクジで」


「合コンみたいなノリだな…」


(ちょっと!蒼空!!)


(何?委員長)


(クジなんて大丈夫なの!?)

(そんなランダムじゃ…!)


(あぁ、大丈夫)

(熊谷がやるから)


(…?)




「俺が持つから、皆で一斉に引いてねー」


熊谷の手に握られた6本のクジ

それを取り囲む波斗、森草、蔵波、桜見、夕夏


「一斉ぇーのっで!」


ピンッ!




「じゃ、暫くお別れだな」


「行ってくるわ」


「バイバーイ!」


「じゃぁ~ねぇ~」



「…」


「…」



結果


波斗&森草


熊谷&夕夏


蔵波&桜見


とグループは別れた



「…どうやったの?」


「秘密~☆」


「熊谷はアイスの当たり棒を量産しまくってコンビニのアイスを独占した事がある」


「うわぁ、外道だねぇ」


「心にグサッと来たよ」


「それはそうと、計画開始だ」

「俺達4人で蔵波と桜見を尾行しよう」


「えっ!?4人!?」


「…どうしたの?委員長」

「何か問題が?」


「よ、4人って…」

(私と蒼空のデートはぁ…!あぁ…)


「…多すぎても邪魔じゃないかなぁ」


「熊谷君の言う通りだねぇ」

「私達だけで充分だよ」


「え!?」


「別々に行動してたら、もしバレた時に怪しまれるし…」

「かと言って多すぎても怪しまれるし」


「私達だったら言い訳できるよ?」


「で、でも!俺が言い出しっぺだし…」


「ハッキリ言っていいかな?蒼空君」

「邪魔」


「…はい」



祭路


「ザクッと言われた…」


「時々、毒舌なのよね…」

(で、でで!でも!!)

(コレでデートに…!)

(ありがとう!熊谷!夕夏!!)


「…まっ、仕方ないか」

「何処に行く?委員長」


「ね、ねぇ!蒼空!!」


「何?」


「蜜柑って美味しいわよね?」


「んー、結構、好きだな」


「大好き?」


「まぁ、大好き」


「蜜柑、大好き?」


「蜜柑、大好きだよ」


「…ふにゅぅ♥」


「ちょ!?委員長ぉおおお!!」


「はっ!危ない危ない…」

(急な試みは危険ね…)


「な、何だったんだ…」

「委員長、具合が悪いなら…」


「あ、蒼空!」


「な、何だ?」


「ここは学校じゃないのよ…?」

「い、委員長って呼ぶの、やめてくれない?」


「じゃぁ、何て呼べば…」


「…普通に森草で良いわよ?」


「ん、解ったよ!森草」


「そ、それで良いのよ…♪」



社前


「…」


「…」


「…固まってないで動くか」


「…な、何でテメェと同じなんだよ」

(蒼空の言ってたチャンスってコレかよぉ…!!)


「嫌か?」


「べ、別に嫌って程じゃ…」


「じゃ、行こうぜ」


「お、おぅ」



「目標移動だよ~」


『了解』

『…それにしても、準備が良いんだね』

『無線なんて』


「昔ね、父さんに買って貰ったんだ」

「ヒーローごっこにハマッてたから♪」


『へぇ~』



「…何処に行くんだよ」


「2人の楽園」


「はっ!?」


「冗談だ」


(らららら!楽園って!お前!!)

(ら、ら、[らぶほてる]ってヤツかぁ!?)


「やっぱ、金魚すくいとか?」


(ワケも解らない内に蔵波に連れてかれて…!)

(ベットに乱暴だけど優しく押し倒されて…!!)

(「俺の物にならないか?」って言われて…!言われて…!!)

(~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!!)


「おーい、おーい」

「沸騰してないで話を聞いてくれ~」


「ひゃっ!?」


「ひっ!?」


「…」


「…」


「…」


「…可愛い声、出るんだな」


ボンッッッ!



「「…ありゃ~」」



社下


「…うぅん」


「うぉーい!起きろ-!!」


「…ん」


「どうした?キスか」


「違うっっ!!」


「おぉ、起きた」

「具合はどうだ」


「…何とも」


「そうか」

「急に倒れるから吃驚したんだぜ!」


「…悪ぃ」

「迷惑かけちまったな」


「気にすんな」

「別に気にしてねぇよ」


ケラケラと笑う蔵波

その手には濡れたハンカチが握られている


「…あ、顔」

「拭いてくれたのか」


「汗だくだったからな」

「気持ち悪かったか?」


「い、いや…」

(何で起きてないんだよぉ!私ぃいいい!!!)


「エロい声が拭く度に出てたぞ」



ドゴッ!ドゴッッ!!

メキッ



「…殺そっかな」


「待ってごめん悪かった」



「蔵波君は良い場面を一瞬で駄目にするよね」


「アレが特技と言っても過言じゃ無いよ…」






読んでいただきありがとうございました

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