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秋鋼  作者: MTL2
138/600

罰ゲーム☆

森草の家


ピンポーン


「はーい」


「心配かけたな」


「ぜ、ぜっぜぜ…!!」

「セントさぁあああああああん!!!」


「何ですカ…」

「今ハ…」

「…」


「よっ」


「…ゼロさン?」


「悪い」

「心配かけたな」


「…」


ゼロに飛びかかるセント


「…心配しましタ」


「悪ぃ」


「居なくなったんじゃないかと思いましタ」


「悪ぃ」


「…本当に怖かったでス」


「…悪ぃ」


「…再開は終わったかな」


「馬常…」


「ていっ」


ドゴッッ!!


「うごぁっっ!?」


「ドロップキック…、難しいね」


「何しやがる!?」


「女の子を泣かせた」

「皆に迷惑をかけた」

「皆を心配させた」

「…何か文句でも?」


「…すまん」


「俺も怒ってるけどね…」

「後ろ…」


「?」


「ゼロぉおお…?」

「只でさえ戦闘で披露してる私達をよくも駆り出してくれたわねぇ?」


「お、織鶴…」


「ウフフフフフフフフフフ♪」


「…馬常」


「何?」


「棺桶って…、何処に片付けてあったけ」


「倉庫」


「…出しといて」


「…うん」





「…で、ゼロさんは?」


「棺桶」


「ドイツ製だよ…」


「…何でですか」


「織鶴さんの鉄拳を」


「あ、もう良いです解りました」


「…蒼空君はどうしたの」


「ゼロさんに聞きたい事が有って」


「今は棺桶の中だよ」


「洒落にならないジョークですね」


「だよねぇ…」



寝室


「ゼロさーん」


「待ってくれ」

「傷に響く」


(本気でやったんだろうな、織鶴さん)


「まぁ、俺の自業自得だ…」

「文句は言えないな」


「…それは、さて置き」


(さて置かれた…)


「俺、ゼロさんとNo,2の戦いを見た後の記憶が無いんですよね」

「どうしたんです?」


「…No,1だ」


「え?」


「気が付いたらNo,1がテメェを運んで来た」

「アイツにやられたんじゃねぇのか」


「…No,1、か」

「何で気絶させられたんだか…」


「…」





数日前

No,2との戦闘後


廃墟前


「…蒼空?」


「気絶しているだけだ」


「何でだよ…」


「…あまり、貴様の情けない姿を見させたくなかった」

「いや、見せなかった」


「…俺を気遣ったのか」


「…そうなるな」


「…ありがとよ」


「No,3」


「何だ」


「…恐らく、貴様にはNo,2昇格の話が来るだろう」

「どうするんだ」


「…」


「…総督も急かしはしないだろう」

「だが、いつかは決める事だぞ」


「…あぁ」


「…俺は帰る」

「覚悟を決めろ、No,3」


「…」




現在


寝室


「ゼロさん?」


「あー、考え事してたわ」

「で、何だっけ」


「いや、俺の話は終わりなんですけど」

「今…、火星さんからメールが来まして」


「んぁ?」


「『罰ゲーム☆』って」


「…何の事だ?」


「さぁ…?」


「…男が[☆]使ったらキモいな」


「火星さんだから余計にねぇ…」



万屋


「ふぁっくしゅんっ!!!」


「うわっ!汚ねぇっ!!」


「酷いな!ちゃんとティッシュにしただろ!!」

「誰かが俺の噂してんのかなぁ~…」


「それよりもさ、ルート確定出来た?」


「もうちょいだな…」


「さっさとしてください」

「作業の七割を私がしてるじゃないですか」


「…いや、もう彩愛だけで充分じゃないか?」


「そんな事ねーよ」

「俺だって役に立ちたいし」


「て言うか、祭峰の左腕の…、何だっけ」


「シルディ・ステライスですね」

「最上級指名手配犯の」


「そうそう」

「そいつと戦って、よく無事だったな」


「めっちゃ可愛かったなぁ~♪」


「全く…」


prrrrrrr


「あ、織鶴だ」


「織鶴さん?」

「何でしょうか」


ポチッ


「もしもし?」


『無駄話してないで!計画を進めなさい!!!』


「は、はいぃ!?」


プチッ


ツー…ツー…


「「「…」」」


「…何で解ったんでしょうか」


「「さぁ…?」」



森草の家


居間


机に置かれた6つのコップ

その机を囲む波斗、織鶴、ゼロ、森草、セント、馬常


パタンッ


「全く!やっぱり無駄話してやがったわね…」


「何の話をしてたんですか?」


「吸血鬼についてね」

「迷惑かけられたし罰ゲームを…、と」


「誰が吸血鬼だ!?」

「確かに最近は棺桶で寝てるけどな!?」


「そうなんだ…」


「ゼロね、「棺桶はひんやりして気持ち良い」って…」


「解らなくもないんですけど…」

「ゼロさんと馬常さんの部屋、異様な光景になっちゃって…」


「棺桶とハンモックですからネ」

「西洋と南国が混じったようナ…」


「ハンモックって気持ち良いんだ…」

「ゆーらゆ-らって…」


「棺桶はひんやりしててだな」


「解った!解ったから!!」

「語らなくて良いわよ!!」


「…で、罰ゲームって何なんですか?」


「フフフフ♪」


「あ、怪しい…」


「まぁ、少なくともゼロに対する物よ」

「私達はともかく、女の子を泣かせたからね」


「「ともかく」じゃねぇだろ」

「思いっきり殴っといて…」


「…その罰ゲーム内容は秘密なの?」


「教えて欲しい?」


「「「「是非」」」」


「罰ゲームの内容はね…」








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