九華梨高校
「じゃ、そういう事だから」
「皆はそれぞれ街で聞き込みね!」
「怪しい奴が居たら即連絡!」
「解った!?」
「「「「了解!!」」」」
「…波斗は駄目でしょ」
「え?」
「学校は?」
「あ…」
「折れた腕の言い訳は適当に考えといてね」
「能力の事バレたら即抹殺だから」
「はい…」
「報酬もそこそこ出るし、今回の依頼を失敗するワケにはいかないわ」
「聞き込みも慎重にね」
「それにしても凄い額ですよね」
「40万なんて」
「はぁ?ケタが違うわよ」
「よ、400万!?」
「4000万ね」
「はい!皆は聞き込みにいってらっしゃい!」
「私は寝てるから」
「車、襲撃された所為で寝れなかったもんな」
「うっさい…」
「早く…行け…」
「ぐぅ…」
「寝るの早いですね…」
「能力の使用条件でもあるからな-」
「彩愛、火星、早く聞き込みに行こうぜ-」
「解ってますよ!仕切らないでください」
「あ、ちょっと待ってくれよ」
織鶴に優しく毛布をかける火星
「よし、と」
ポンッ
優しく火星の方を叩く鉄珠と波斗
「え?何?」
「アンタ…、男やでぇ」
翌日
九華梨高校
「ふぁぁ…」
(校長に許可取るので朝早かったからなぁ…)
「おはよ-、蒼空」
「おはよう!蒼空ァ!!」
「お早う、熊谷、蔵波」
「どうしたんだ?その腕」
「ちょっとな…」
「階段から落ちちゃってな」
「鈍くさいな-」
「大丈夫なのか?」
「まぁ、大した事ないって」
「へぇ-、良かったじゃん」
「気をつけろよ」
「以後、気をつけますよ-」
「蒼空 波斗!!」
「ん?委員長か…」
「「委員長か…」じゃないわよ!」
「何なの!?その腕は!!」
「折れた」
「どうして!?」
「階段から落ちたんだよ」
「そ、そうなの」
「大丈夫?」
「ん-、ちょっと痛むけど大丈夫かな」
「そ、そう!良かったわ!!」
「でも、何でそんな事聞くんだ?」
「わ、私は先生に報告義務があるのよ!!」
「委員長として!!」
「ふ-ん」
「へぇ~…」
「にやつくな!熊谷!!」
「すいませんねぇ、恋する乙女さん♪」
「はぁ!?」
「委員長、恋してるんだな」
「頑張れよ」
「~~~~~~~!!!」
「うっさぁ----い!!」
「!?」
「フンだ!!」
「それと!蔵波 滝水!!」
「んぁ?」
「今週分の宿題が提出出来てないと先生から通告が有った!!」
「早く提出しなさい!!」
「へいへい」
「解っとりますよ」
「全く…」
ブツブツと小言を呟きながら席へ戻っていく委員長
「蜜柑~、いい加減に蒼空君に告白したら?」
「告白だなんて…」
「でもね、森草ちゃん」
「蒼空みたいな奴はその内、誰かに取られるわよ?」
「えぇ!?」
「当たり前でしょ」
「顔も運動神経も勉強も普通だけど、性格は良いんだし」
「そ、そうかな…」
「そうよ」
「森草ちゃんは厳しいけど料理は出来るし勉強も出来る、運動は出来るしその上委員長」
「条件が揃ってる内に取るべきよ」
「う-ん…」
ピンポンパンポ-ン
「森草 蜜柑さん」
「森草 蜜柑さんは居ませんか?」
「至急、職員室まで…」
「呼ばれてるわよ」
「あ!今日の提出プリント置いてきちゃった…」
「ドジなんだから」
「早く行きなさい」
「解ってるわよ!」
「何だか騒がしいな」
「なぁ、蒼空~」
「何だ?」
「鈍感だな」
「そうか?」
「…はぁ」
「それはそうとさ-、聞いたか?噂」
「へ?」
「何か、火とかを自在に操る人間が居るらしいぜ」
「車を浮かせたりさ-、屋上から屋上まで走ったりしてる人も居るみたいだな」
「…お前は?」
「何とも」
「有ったりしたら面白いかもな-」
「熊谷は?お前は何か目覚めてねぇの?」
「な-んにも」
「目覚めてないよ」
「そうか-」
「…お前等、五つの眼の入れ墨をした奴を見かけなかったか?」
「結構、見かけたぜ」
「街中とかで」
「ブ-ムじゃねぇの?」
(ブ-ム…)
(7000万人も居たらブ-ムって呼ばれても不思議じゃないよな…)
「何の話してるの?あの2人」
「あら、お帰り森草ちゃん」
「最近の噂よ」
「あの超能力が何とかってヤツ…?」
「そうみたい」
「蜜柑は興味あるの?」
「…無いわよ!そんな迷信みたいなの」
「馬鹿馬鹿しい…」
「私は使えるよ-?」
「え!?」
「こうやってね」
「えいっ!」
ポンッ
ライタ-より小さな火が森草の友人の手に灯る
「…へぇ」
「ふぅ!疲れた~」
「たったこれだけの火を出すだけでも疲れちゃうんだよ」
「でも花火とかの時には役に立つかな~」
「凄いわね」
「私も使ってみたいわ、それ」
「でもね-、コレって息を止めてる間しか使えないし、使ったらもの凄く怠くなるんだよ!」
「そんなに使うほどでもないかなぁ」
「ちょ、ちょっと!!」
「ん?どうしたの、蒼空」
「ど、どうしたのよ!?」
「その能力…、いつから使える様になったんだ?」
「ん-とね、1週間ぐらい前だよ~」
「1週間前か…」
「…変わった事は?」
「特に無いかなぁ~」
「そう…」
「何?蒼空が気になるの?」
「この超能力」
「ま、まぁね…」
「あ、蒼空 波斗!!」
「何?委員長」
「能力が使える人って…、どう思う?」
「ん-、この人みたいに小さいのなら良いけど」
「強力な能力を使える人だったら怖いかな-」
「!!」
「委員長?」
「…解ったわ」
「ありがと」
ガタッ
席を立つ森草
「委員長!?」
「何か気に触る様な事、言ったかな…」
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