表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
秋鋼  作者: MTL2
108/600

計画

「奴か…」


「不足ねぇだろ?」


「とは言え、隠居した身だぜ」

「戦闘は無理じゃないか」


「だから、補助に回って貰う」

「あくまでサポ-トだ」


「…なるほどね」

「そういう事よ」

「火星!行ってきなさい」


「お、おう!」


「急ぎなさいよ」

「明日の明朝までに間に合わなきゃ殺すから」


「殺されるの!?」


「どうでも良いから早く行け」

「雨雲!鎖基を連れて行けよ」


「あぁ、解った」

「では行ってくる」


「お気を付けてくださいね!雨雲さん!!」


「あぁ、ありがとう」


バタンッ


(お礼を言ってくれた…♪)


「この差は何だ?」


「知る由もないわね」



軍病院


診察室


「…能力の過使用だな」

「安静にして寝かせとけ」


「はい、解りました」


「うぅ…」


「大丈夫ですか?楓ちゃん」


「うん…」


「総督からNo,2討伐命令が来てるんだろ」

「お前等のトコじゃ危ないだろうし、ここを使うと良い」


「…」


「おい、その不審者を見る目は何だ」

「俺にロリコンの趣味はない」


「信用できませんね」


「俺の信用度ってどうなってんの」

「ともかく、この子のための部屋なら開けとく」

「お前もこっちに居るんだろ?」


「はい、看病もありますし」

「何より戦場に居ても迷惑ですから」


「まぁ、そうだろうな」

「後腐れなく言うよな、お前」


「事実ですから」


「無い胸張られてもな」


「…」


「待て待て待て待てメスを向けるな!!!」

「シャレになんないから!いや本当に!!」


「…貧乳の何が悪いってんですか」


「俺が巨乳好きなだけだから!!」

「本当!貧乳も需要は有るって!!」


「…本当ですか?」


「本当!本当!!」


「巨乳に比べて貧乳って何ですか」


「まな板」


「…」


「待て待て待て待て!!!」

「ジョ-クだから!本当に!!」

「ちょ!待------------」



「診察室が騒がしいわね」


「良い薬じゃない?あの人には」



万屋


カランカラ-ン


「遅れてすいません」


「来たわね」


「…凄い面子ですね」


「まぁね」


「同窓会ですか?」


「…知らないの?」


「へ?」


「No,2をぶっ殺すために集まったのよ」


「来る場所を間違えましたね」

「失礼しました」


「ちょっと待て」


ガシッ


「いや、離してくださいよ」


「No,1ぶっ倒しといて、どの口が言ってんの」

「アンタも参加よ」


「やっぱり!?」

「無茶苦茶じゃないですか!!」


「蒼空、今回ばかりは強制だ」


「今までもそうじゃなかったですか?」


「…で、だ」


(無視りやがったよ)


「お前にはNo,2を相手取って貰うぞ」


「…は?」


「だから、お前の相手はNo,2」


「…嘘でしょう?」


「本当だよ」

「No,1を倒したんだろ?」


「いや、良く言って相打ちですよ!!」

「最後の最後まで記憶が飛んでるし!!」


「とは言ってもなぁ」

「森草が言ってたぜ?」

「「急に強くなった」って」


「…急に?」

「そんなにやったかなぁ…」


「確か、殴って蹴ったら瀕死の重傷に追い込んだのよね」

「死ねば良いのに」


「確かにアバウトな説明をしましたけども!!」

「だって、よく覚えてないし!!」


「…役に立たねぇな」


「今回はフォロ-できませんね」


「頑張れ…」


「ハンパないアウェ-感なんですけど!?」


カランカラ-ン


「すいません、遅れちゃって」


「委員長ぉおおおおお!!」


「え!?」


「委員長!ヘルプ!!」


「は、はぁ?」


「俺がNo,1と戦った時!」

「あの時の事!教えて!!」


「…確か、始めは当てずっぽうだったわね」

「それから彼の攻撃をマトモにくらって倒れたの」


「で、相手も重傷で…」


「…違うわよ?」


「え?」


「気絶したかと思ったら起き上がって…」

「人が変わったみたいに…」


「…どういう事?」

「俺は気絶して…、それからの記憶が…」


「気絶しても体は動くぜ」

「ボクサ-とかじゃよく有るそうだけどな」


「…それでも、No,1を倒す確証的な要因ではないな」


ゆっくりと立ち上がるゼロ


「蒼空」


「はい?」


ズンッ


「------え?」


一瞬、波斗の目前が真っ暗になる


「情けねぇな」


そこからゆっくりと明るく

波斗の目前を防いでいたのはゼロの拳だった


「…どうやって」


「能力だ」

「気にすんな」


「は、はい…」


「…覚えてるか」

「お前が軍本部で強化ガラスを変形させたときの事を」


「お、覚えてますよ」

「確か砂みたいになったんでしたっけ」


「ガラスが、だ」


「…はい?」


「強化ガラスは長方形型だ」

「形をどう変えたら砂になる」


「あ…」


「…何処かで引っかかっていた」

「総督の予測にな」


「…どういう事?」

「つまりは波斗の能力が物質変換じゃないって事?」


「或いはな」

「まだ予測の域を出る話じゃねぇ」

「無理な物質変換にガラスが耐えれなかったのかも知れない」

「だが…、可能性は有る」


「だとしたら、どうなんだよ」

「No,2を倒したのと何の関係がある?」


「解らないのか」

「こっちの能力は全部バレてる」


「…まさか」


「その[まさか]だ」

「向こうが能力不明ならこっちも能力不明だ」


「…つまりは」

「尤もらしい理由を付けただけですね」


「…」

「…まぁな」


「畜生」


「だけど、強ち間違った事でもね-ぜ」

「向こうもテメ-の情報は掴んでるはずだ」

「確実に警戒してくる」


「…どうするんですか」

「警戒してくるなら迂闊には…」


「で、だ」

「お前を囮に使わせて貰う」


「は?」


「完全に注意をお前に向けるんだよ」

「何、逃げ回ってくれりゃそれで良い」


「…なるほど」

「俺を囮に貴方が奇襲する、と」


「…許せ」


「別に良いですよ」

「死ななきゃね」


「…尽力はするぜ」


「率直に言いますね」


「まぁな」

「計画上、これで行く」

「No,2の直部下は絵道以外は雑魚だ」

「お前等に任せても問題ねぇだろ」


「言い方がムカつくけど問題ないわ」


「任せろ」


「馬常と茶柱は組め」

「2人なら充分だろ」


「解った…」


「解りました」


「火星と奇怪神にゃ絵道を相手にして貰う」

「コレで大丈夫なはずだ」


「確かに奴のル-ル上はね」


「ル-ル?何ですかそれ」


「あ-、言ってなかったか」

「別に知らなくて良いよ、No,2の戯れ言だ」


「は、はぁ…」


「あの、ゼロさん」

「私は?」


「お前には結界を張って貰う」


「待ちなさい、ゼロ」

「彼女は九華梨高校での疲労も溜まってるはずよ」

「無茶苦茶じゃない?」


「そこで、だ」

「布施川とセントに協力して貰う」


「…?」


「お前の能力を元に疑似装置を作るんだよ」


「疑似装置?」


「…人工能力ですね」


「そうだ」


「でも、間に合うのか?」


「もう制作には取りかかってんだよ」

「布施川とセントでな」


「私は仕上げに行くワケですね」


「そうだ」

「流石にオリジナルを元にしときたいらしい」


「解りました」


「…全員、よく聞いてくれ」

「今回の相手は強い」

「気を抜けば死ぬだろう」

「だが、敢えて言わせてくれ」

「死ぬな!!!」


「「「「「「了解!!!」」」」」」



読んでいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ