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ブランドリア戦記  作者: 夏見静
マリーローズ放浪篇1 -アルジェントの神-
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情報

バーテンは、名をカミロと言った。

バーの経営の他に、イベル半島の豪族相手に商売もしているので、情報があるという。

カミロはカウンターを店の女にまかせ、マリーローズ達を奥の部屋に連れて行った。


「それで、エトリカの何を聞きたいんだ?」


「エトリカはイベル半島で何をしている?略奪か?」


カミロは掌を出す。マリーローズがそこに小銀貨一枚を載せる。


「略奪といえば略奪かな土地の。なにやら要塞を造ってるって話だな。」


「それは、どの辺りだ?」


再びカミロは掌を出す。マリーローズがそこに小銀貨一枚を載せる。


「ここから、かなり西に行ったところにある、マルガってところらしい。」


「そこには豪族はいないのか?」


再びカミロは掌を出す。マリーローズがそこに小銀貨一枚を載せる。


「ラモス家っていう、豪族の支配地域だが、エトリカの手先になってるって話だ」


「エトリカ側はエトリカの何という国だ?」


再びカミロは掌を出す。マリーローズがそこに小銀貨一枚を載せる。

カミロはそのままだ。マリーローズがそこにもう一枚小銀貨を載せる。


ちなみに、小銅貨10枚で大銅貨1枚、大銅貨10枚で小銀貨1枚、

そのあとは10枚づつで大銀貨、小金貨、大金貨となる。

大銅貨一枚で、大人の一般庶民が一人、屋台で昼食をとれる。


「ここ10年程で、一気にエトリカ北部沿岸を支配下に置いたアルジェントとかいう国らしい。」


「その、アルジェントは、なぜ急に勢力を拡大できた?」


再びカミロは掌を出す。マリーローズがそこに大銀貨一枚を載せる。


「!」カミロはギョッとしてマリーローズを見た。


「面倒だ、それで出せるだけの情報を出せ。」


「ふっ、顔に似合わずいい度胸だな。わかったよ。」


カミロから聞いた話はこうだ。

アルジェントは、エトリカ北沿岸地域の小国だった。

それが何やら、20年程前から、周辺の小国を統合し始め、さらに、北部沿岸最大の国を併合し今に至る。

今では北部から西部沿岸一帯を支配する大国になったとのことだ。


もちろんカミロレベルで軍事力詳細まで知る由もない。


アルジェントがマルガに要塞を造り、イベル半島攻略の足掛かりしようとしているのは間違いない。


「マルガに行こう、ジークフリート。」そう言うとマリーローズは立ち上がった。


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