↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブランドリア戦記  作者: 夏見静
アレクサンドラ救国篇
19/82

ライマン直轄領奪還

3時間後には第一機甲師団はライマン直轄領に向かって出撃していった。

監視のために第六特殊大隊の諜報小隊を追躡させ、作戦補助のため、飛行兵1個小隊が後ほど合流する。


作戦としてはこうだ。第一機甲師団のライマン直轄領手前10Kmでの布陣を待ち、

飛行兵中隊が第三機甲師団本部を強襲し、これを殲滅。

その後は第一機甲師団から、第三機甲師団に降伏勧告する。

受諾した場合は武装解除させ拘束し、反乱軍鎮圧部隊の到着を待つ。

拒否した場合は、第1機甲師団は進軍し、交戦。

制圧後は、敗残兵を拘束し同じく反乱軍鎮圧部隊の到着を待つ。


ライマン奪還戦が始まった。作戦通り飛行兵小隊が師団本部を強襲し、これを殲滅。

司令官を失った第三機甲師団はあっさりと武装解除して降伏した。

理由は第一機甲師団と同じである。

まさか自分たちが皇帝を弑逆した反乱軍として討伐対象になっているとは思ってもいなかったようである。


ロッテンマイヤーは飛行戦車に搭乗し、先制攻撃後現地に待機していた飛行兵1個中隊とともにあらわれた。

そして第一機甲師団と同様に第三機甲師団には第二機甲師団を制圧することで忠誠の証明とするよう命令した。


ライマン直轄領にはそのまま第一機甲師団から2個大隊を選抜し駐留させることとし、

臨時行政府の運営を委任したライマン領商工ギルドの監視も行わせる。

直轄領の行政は基本的に年一回の納税処理くらいで、警察機能は駐留軍が行っており、

それを第1機甲師団が肩代わりするので、当面は領地運営に問題はない。

第一機甲師団の駐留軍には今回功績を上げたライマン少佐を司令官に任じ残留させる。

残りの戦力は第三機甲師団に併合し、ボーツマス直轄領に向かわせた。


第二機甲師団はあっけなく降伏した。もともと、日和見でノイマンに従っていただけで

司令官のハウザー将軍に主義思想があるわけではなかった。

第二以外の機甲師団が下ったという情報だけですっかり恐れをなし、降伏勧告に素直に従った。


「ハウザー少将、貴公には死んでもらわねばならない。」

ロッテンマイヤーは冷たく言い放った。


「な、なぜだ。抵抗することなく降伏したではないか!。降伏すれば罪の一等を減ずると約束したはずだ。」


「勘違いしているようだが、降伏したうえでアレクサンドラ殿下への忠誠を証明すれば、罪の一等を減ずるといったのだ。ただしそれは一般兵の話だ。貴公と幹部は責任を負って処断されなければならない。」


「そもそも、他の機甲師団の元司令官と幹部はもうだれも生きてはいない。

当然だ、皇国軍人が皇帝陛下を弑逆したのだからな。一族郎党全員処刑されても文句はいえまい。」


「くっ、、、」ハウザー少将は膝をついて観念した。


そのような経緯で、北方直轄領は奪還された。

イェーガー直轄領とボーツマス直轄領については元々の行政府が健在であったため、そのまま継続、

ライマン直轄領に関しては先に述べた体制で運営、

クラーク直轄領については反乱軍討伐部隊副司令官キノーラ大佐を統括官として着任させ、

北方直轄領の監視のため飛行兵小隊、飛行戦車小隊、高速起動歩兵30、機動歩兵100、

各機甲師団から接収した通常戦車50を駐留させた。


第一機甲師団と第三機甲師団については、皇国への忠誠を証明したとして、皇都への帰任を許可し、

第二機甲師団については武装解除したうえで第一機甲師団と第三機甲師団に連行させた、

接収した装備は一部直轄領駐留軍に残したが、多くは第一、第三機甲師団に運搬させ皇都に接収した。

その後、第二機甲師団については、第四機甲師団と同様の処分がくだされた。


こうして、皇帝直轄領の奪還も成功し、当面の軍事的脅威は解消されたと思われた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。