表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

5 パンク修理 原因


5 パンク修理 原因



5-1

 では、パンクの原因を羅列します。

 先ずは踏んづけパンクから。

 踏んづけパンクは、どういうルートを走るかに大きく左右されます。

 ゴミ捨て場近くは要注意。それは車道側でも同じです。

 後は距離あたりの確率となりますが、運次第とも言えます。

 ワタクシはその点、運が絶薄ですので……。



5-1-1

 ガラス小 

 圧倒的に多いです。

 耐パンクタイヤが対策としては有効です。

 一ミリ以下の傷なら、パッチ修理可能です。

 単なる鋭利な切れ目か、頂点が三つある切れ目となっています。

 

5-1-2

 ガラス中 

 一ミリ以上二ミリ以下。

 かつ、横方向に切れている場合はパッチ修理可能。

 縦方向に切れている場合は、パッチを貼ってもその下でどんどん裂けて行きます。

 ですので、チューブ交換推奨です。

 チューブは縦方向の切れ目に非常に弱いと覚えておいてください。


5-1-3

 ガラス大 

 それ以上の大きさの傷。

 チューブは無論交換で、タイヤの交換が必要かどうか検討しなくてはいけません。

 タイヤの内側からタイヤの傷を確認して、三ミリ以上の傷を認めたら、タイヤ交換してください。

 まず内圧に耐えられませんし、その傷を通して、路面との摩擦熱がチューブに伝わって溶けます。


5-1-4

 タイヤの損傷が三ミリ程度の傷で、交換かどうかギリギリ判断に迷う場合。

 チューブの切れ端を二センチ四方程度に切り、面取りしたものを用意します。

(チューブに当たる側の四方の端を切る。なるべくチューブに滑らかに当たるようにしたいのです)

 そして、両面テープを使い、タイヤの傷に内側から当てて接着します。

 700Cの28より細いタイヤだと、この裏技も効きませんので、あきらめてください。

 高圧だからです。

 ワタクシも交換直後のタイヤでデカいのを踏んづけて、泣く泣く交換したことが有ります。


5-1-5

 金属片(針金) 

 ガラスに似た穴から、ポツンと丸い穴まで。

 当然ですが金属片の形状によって穴の形が変わってきます。

 すっぱり切れていれば、やはり交換推奨です。

 穴が多数空いていることもあります。

 自転車を転がして、その一回転毎に刺さったままの原因(パンクチャー)がチューブをブスブスさして行くのです。


5-1-6

 画鋲

 これも、多いです。恐らく、掲示板などから落ちたか、いたずらかですね。

 がっつり刺さっているだけなら、穴の開いた場所とその裏側にパッチを貼ればOKです。

 例え空気漏れがなくとも裏にも貼るのは、その裏側の内部に、画鋲の針の先端で傷を生じせしめているケースがあるからです。

 体重を乗せると、そこから空気が漏れだすのです。何度も見た事が有ります。

 そして、やはり刺さったまま転がすと、穴が無数に増えていきます。その場合はやはりチューブ交換となります。

 刺さったまま持ち込まれたなら、おおむね半分はチューブ交換となるでしょう。

 穴はきれいな丸となります。


5-1-7

 ホチキスの針

 これも多いです。

 普通の小さい針と、建材用の大きな針。

 穴の形は四角いのですぐわかります。

 穴が複数なければ、パッチ修理で問題ありません。


5-1-8

 レアなケース

 とがった石

 プラスチック

 楊枝

 バネ

 バラの棘

 釘やねじ(タイヤの側面を傷つけていて、即タイヤ交換になる事多し) 



5-2 では次に、空気圧不足系のパンク原因です。



5-2-1

 リム打ちパンク

 スネークバイトとも言います。

 傷跡が上下二か所(リム側と地面側)に、蛇に噛まれたかの様に発生するからです。

 穴を中心に、前後に『×××』の様な印が有れば、確定です。

 また、空気が漏れていなくても、上下のいずれかに同様の傷がある場合、反対側にも『×××』の印があるでしょう。

 パッチを貼る時には、こちら側も塞がないといけません。

 チューブの内側に傷が入っており、塞いでおかないとその内空気が漏れだすからです。


5-2-2

 リム打ちパンクの原因は、主に以下の通りです。

「スピード出ている状態で段差にヒット」

(『スピード出ている』とは、時速15km以上を指します。歩道なら十分速過ぎです)

「二人乗りしていて段差にヒット」

「空気が足りない状態で段差にヒット」  

「空気が入っていない状態で走行」


 稀なケースもあります。(筆者経験済み)

「石ころを踏んでリム打ち」

「側溝の隙間に突っ込んでリム打ち」 


5-2-3

 軽いリム打ちならばパッチ修理で対処できますが、やはり空気漏れ穴が一ミリ以上有ればチューブ交換をしてください。

 『×××』の部分は、チューブの内側に切断傷がついているので、そのうち破れる可能性が非常に高いのです。


5-2-4

 更に、700Cのタイヤだったり、チューブに三ミリ以上の大きなリム打ち傷がある場合には、タイヤのチェックも欠かせません。

 タイヤごと切れている可能性が高いのです。

 勿論、その場合にはタイヤも交換です。

 側面のビード付近の切れ目は見落としやすいので注意してください。

 前述(3-2-9)したように、リム打ちが『結果』であることもあります。

 ガラスによるパンクで空気が漏れ、段差にぶつかってリム打ちをした、と言う様なケースです。

 必ず「どこにどう穴が開いているか」のチェックをしましょう。

 「ああ、これリム打ちじゃん。交換交換」と言って、タイヤに何も刺さっていないかどうかのチェックを怠ると、やらかす事が有ります。



5-2-5

 単純に普段の空気圧不足。

 タイヤを外すと、ボロボロとタイヤ内面とチューブの削れカスが出てくる事が有ります。

 その場合、高確率でチューブ・タイヤ交換となります。


5-2-6

 初めに、タイヤの内側を見ます。

 外側が無事そうでも、内側に段差が生じるほどの亀裂が入っている場合、軽微でもタイヤ交換です。

 チューブだけ替えても必ずそこから穴が開きます。

 ブリヂストンのタイヤは、ここが非常に強くできています。


5-2-7

 タイヤを見終わったら、まず、チューブのバルブ根元を見ます。

 ゴムへの挿入部に隙間を生じていたら、ほぼダメです。

 バルブ周辺の削れが大きければ、やはりダメ。

 ボロボロでかつ「折り畳み現象(3-2-5)」が発生していたらダメ。

 折り畳み現象が発生した上で、ボロボロではなく、穴が丸型である場合のみ、パッチ修理可能です。

 折りたたまれた部分に切れ目状の穴がある場合、ちょっと引っ張ってみましょう。簡単にピリッと裂けるようなら当然アウト。

 チューブ全面に削れカスが付着するほどの損傷なら、例えその時には小さい穴が一つだけでも、全面が『穴候補』と化していますので、チューブ交換です。


5-2-8

 チューブには「製造上の接着部」があります。

 普通チューブは、初めから丸く出来ているのではなく、一本のチューブを丸くつなげているのです。

 つまりあのバルブ口から15cm程横にある、格子状のギザギザがついている場所です。

 あの周辺にできる穴も要注意です。

 ここが好発部位で他の場所にもできる症状なのですが、空気が漏れる穴の前後の内側が、異様に薄くなっている事が有ります。

 『----穴----』こんな感じです。

 指でチューブを捏ねてみると段差が有り、異常を感じられるはずです。

 これも、----の部分はもう既に「穴」だと思ってあきらめてください。

 ガラスによる大穴や、大きなリム打ちで生じた穴と同じように、パッチを貼っても必ず破綻します。




「パンクの原因」続きます。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ