登場人物(二章終了時点)
・雫
主人公。通称「涙の雫」。泉の精霊。長兄に奪われていた理力と泉の水を取り戻し、涙湧泉の精霊として復活。本来の地位である叔位に昇格(復位)。「一滴の雫」が氷の瓶に保護されていたので、恥ずかしがり屋な面もあったが、改善された模様。
一人称は僕。身長160cm(人間換算)。
・水理王 淼
水精の王。理に基づき世界を治める理王の一人。雫を救った張本人。
本来、淼の名は水の王太子が名乗るものであるが、水精は王太子が不在のため、即位後も名乗り続けている。普段から理王と王太子、二人分の仕事をこなす。一人称は、公の場では余、それ以外なら私。
長い銀髪が特徴的。目の色は見る者によって変わるため不明。平常時、雫からは濃い色に見える。身長165cm。
・先々代水理王 漣
引退して久しい元理王。元は海全体を治める精霊だったが、流没闘争でかなりの力を消耗し、現在の本体は小波。雫の指南役についたことで、報酬として渦の管理も任されることになった。
現在の水理王を教育した。小波で余生を送る予定だったが、雫の教育を命じられ現役に復帰する。
濃いめの銀髪がふさふさ。目は開いているんだかいないんだか……。一人称はわし。身長171cm。
・焱
火の王太子。水理王の元同僚。水理王の依頼を受けて、『淡』の仮名を名乗り、王館の内外で雫をサポートしてきた。
火精の悪行を取り締まるため、王太子として本格的に動き出す。身長181cm。
・火理王
火の精霊の王。理王の一人。焱の上司。チラチラと色の変わる青い髪をしている。周囲の酸素の消費を押さえているため普段は青いが、感情によって色が変わる。怒ると真っ白になるらしいが、根が優しいので見たことがある者はごく一部。一人称は我。身長175cm。
・華龍河 清
雫の母。東の大河。支流が多い。仲位昇格を目論む美蛇に脅されつつも抵抗。流没闘争解決に協力したことで、伯位に昇格。
・美蛇江 渾
雫の長兄。清の子。数多くいる弟妹を質にとり、清たちを脅す。川の水よりも純度の高い泉に目を付け、雫の理力を奪おうとした。清と水理王に阻止され、火精と手を組む。
流没闘争の残党を率いていたことが明らかとなり、雫に止めを刺される形で没。




