表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

プロローグ

 貴族の女性、って言われたら、なんとなく上品な人を思い浮かべると思う。少なくとも、部屋に引きこもって食事もせずに2次元の世界に没頭するような女性を想像はしないだろう。

 明日から夏期講習が始まるので、付け焼き刃の予習をしてみたのだけれど、配布された教材の題材がよりにもよってオタク女子の話だった。一度受験に失敗した僕らとしては、文章の中の彼女の行動には憧れる。というか妬ましいね。

 去年の反省を活かして、やや苦手意識のある古文の講習を受けることにした。翌日からの四日間、みっちり古文を鍛えるつもりだ。でも、この道楽女を見てると羨ましくて苛々してくる。僕もラブコメを読みまくりたい。

 なんとか設問を解き終えると、僕は明日の準備をすることにした。普段通っている予備校とは別の、ちょっと遠くの校舎に行くので、忘れ物をしても取りに帰る時間の余裕はないだろうから、いつもより念入りに持ち物の確認をした。

「ふぅ……」

 荷造りを完了した僕は軽く溜め息を吐いた。苦手ということもあって、古文ばかりの四日間を思うと憂鬱になる。

「せめて、近くに可愛い女の子が来ますように……」

 僕は無宗教なので、神だか仏だかに適当に祈り、床に着いた。


 そして、神だか仏だかはいるらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ