夏 上
夏へんは、2巻ありますが・・・・よろしくお願いします!!
<1>プロロ~グ
雨。雨。雨。どしゃぶりの雨。
の中、傘もささず、立ち尽くす女の子がいた。
女の子は、ゆっくり口を開く。
「キョウコチャンメ、キョウコチャンメ、ベタベタシヤガッテ・・・・・カレハ・・・・カレハ・・・・・・ワタシノ・・・・ワタシの・・・カレシナノニ!!」
女の子の声は、むなしくも雨の音でかき消される・・・・・。
お気に入りのワンピースは、濡れに濡れて、体に引っ付いている・・・・。
「カレシナノニ・・・・」
女の子は気にせずつぶやく・・・・・。
女の子の顔は、雨に濡れて、泣いているのかどうかわからない・・・・。
女の子は、ふっと微笑む・・・・。
そして・・・・
「ソウダ・・・」
「キョウコチャン・・・ガラガラガラガラガラ!!!」
話した瞬間に、雷鳴が鳴り響く。
けど女の子は、気にしない・・・・・・気にしない・・・・キ・二・シ・ナ・イ・・・・
これは、響子の知らない、ずっと、後のこと・・・・・・
<2>やっぱ、サイコ~
「まじかよ・・・・」
を、言ったのが悪かった・・・・。
「だれだっ!!」
という具合に見つかったのだ・・・・・・。
私は、物陰から姿を見せず、消え入るような声で、答えた。
「美宮・・・・響子です・・・・アッあの・・・同じクラスの・・・・」
「あぁあの・・・・・方向音痴。」
何たる無礼!!
そして、私は、怒りに身を任せて、物陰から飛び出した。
「なんですってぇ!!大体あの道は、分かりにくいのよっ!!大体そんな覚え方は、紳士とは、言えないわっ!!」
と、まくしたてた。
すると拓斗は、ぽかん・・・といった表情をした。そして、ぷっとふきだした。
「あははははははははっ!!俺に話しかけたくて、うじうじしてるやつもいるのになぁ・・・・
お前は、初めて俺としゃべった第一声は、なんですってぇ!!だもんなぁ」
私は、すっかり忘れてたのだ・・・・!!
しゃべっている人が、自分の好きな人だったということを・・・・・
そんな私にはきずかず、拓斗は、上機嫌で話し始めた。
「ほんとお前は、面白いなぁ!!あっそういえば、ここ怖くないのかぁ?」
「あぁ一人、死んだから?」
「いや?二人だぞ。」
「え・・・。」
そういえば!!委員長は、人が死んだ、としか言ってない・・・・じゃあひとっこ一人、じゃなくて、ひとっこ二人か・・・・。ちょっとこわ・・・くないっ!!
「特に、この、ベンチに、」
怖がってる私をよそに、拓斗は、べらべらしゃべりたてる。
「だって死んだ二人は、二人ともこのベンチ近くのこの桜の木で死んだんだんだから。」
私は、びくっとして、すごい勢いで立ち上がった。
「なーんだ、強い子ってわけじゃないんだ。」
拓斗が、からかうように言ったので、意地を、みせたる!!と、思ってすっと座った。すると拓斗は、
「くっくくくくっくくふふふふっ!!」
と、押し殺すように、笑った。
「あ、で、結局どうして、ここに来たの?」
うっうぅ…あんな澄んだ瞳で見つめられると、私が天皇の孫ということまで言っちゃいそうだ・・・。
「たっただ、満理子に、ここは、本が静かに読めそうだから、教えてあげよう・・・・と、おっもって・・・。」
「満理子ぉ?」
拓斗は、ふがいそうに、睨みつけてきた。
「お前は、満理子と、友達なのか?」
「そっそうだけど・・・・」
すると拓斗は、もっと顔を、こわばらせた。そして、
「じゃぁ。もう昼休み終わるから。」
と、立ち上がった。
ってぇ!!いやいや!!理解できないし!!
「待ってよっ!!どうして私と満理子が、仲良しだと、あなたが不機嫌になるのよっ!!」
「確かに・・・・・悪かった。あのなぁ・・・・満理子だけなんだよ、俺に落ちないの。」
「落ちるぅ?」
「好きにならないってことだよ。」
「あぁお前も入れたら、二人だな。その二人が組んだんだ、不機嫌になるのもわかるだろ?」
「じゃぁ他の人は、全員あなたのことが好きなの?」
「おう。」
「え・・・」
ライバルおぉ!!やばっ!!
「ってかさぁ、そんなのどうでもいいんだけどね。」
どうでもいいって・・・・すっげぇきになるんだけど・・・・。
「それよりも、BURAグレイ(ブラグレイ)物語って知ってる?」
「ごめ・・・・知らない・・・・」
くっそぉ!!そんなのあったけ?
「だよなぁ。男もんだしBLCKBAAAAAATO物語と、グレイの冒険の、コラボなんだ!!」
「え?BLCKAAAAAATOって服のメーカーじゃなかった?」
「ん・・・けど、ゲームも出てるんだ。」
「へぇじゃぁお兄ちゃんが持ってるかも。聞いてみるね。」
「にーちゃんいたの!?」
へへへっいないけど、買うことはできるから、これをつかわせてもらうぜ!!
「うん❤」
キーンコーンカーンコォーン
「あ、じゃぁ。ばいばい。」
「あ・・・うん・・・・」
やっぱりぃ~~~拓斗さいっこう!!ホントやっぱサイコ~~
<3>オマケ~小さい、小さい、小さい、時の、小さい、小さい、小さい恋~
勉強は、嫌いではない。
サラサラ。
むしろ、好きだ。
どぼどぼ・・・。
今は、高校と、中学に出てくる、詩、200を、暗記中だ。
もきゅっ。もきゅっ。
だから休みなんていらない。
サラサラ。
だから、いま泥団子を、作っているのは、自主的ではない。
ふわっ。わふっ。
できた・・・・・。
が、おもしろくない。
この話は、私が上のように、やくざれていた、4歳の時の話だ。
私は、できた泥団子を、そっと、置く。
そしてあたりを見渡す。
いるのは、15人程度の私の、おもり役と、一人の男の子だ。
みんな、私と、15人が入ってきたら、すごすごと、出て行った。
だから、外はキライ。
自分が特別だって思い知らされるから。
私は、男の子に声をかける。
「あなたは、出て行かないの?」
「だって、泥団子が、できてないし。」
その男の子は、長いまつ毛にパッチリまつ毛が、印象的な、かっこいい男の子だった。
けど男の子の、持っている泥団子は、水の配分を間違えたのか、べちょべちょだし、枯葉などが、飛び出ている。
「泥団子の、本読まなかったの?」
「うん。よまなかったよ。」
ウソ!!私は、200冊も泥団子の本を読んだのに!!
「じゃあ、泥団子が何か分かったの?」
「うん。」
「たった4歳児なのに!!」
「君だって4歳児でしょ。」
あ・・・・。
ノックアウトだ。
そうだ、私は、天狗になっていたのだ。
たった4歳児、だなんて馬鹿にしていたんだ。
「ねぇ。お名前なぁに。」
「つ・・・・」
美宮響子内親王様、と言おうとして、口を、閉ざした。
ここでは、普通の子になりたかったのだ。
「響子。響ちゃんよ。」
「ぼくはね。たっくんだよ。」
「たっくん、明日遊べる?」
「うん!!」
~今思えば、これが私の初恋だった。~
<4>新しい友達
「だめよ!!響子ちゃんが、嫌がるわよ!!」
ふわっとしたスカートと、たれ目がかわいい、満理子が山本香菜に、言う。
「大丈夫。」
そしてここに、到着して、一言。
「私も、ハリー・マジックの、ファンなの!!」
「まじで!!」
聞いた!?
やったよ!!ハリマジ(ハリー・マジックの、略)の、ファンだってさ!!
え?
なんでこんなに喜んでるのかって?
だって、例えば、その本と同じ名前の子が、教科書に出ていたとしたら、(まぁハリーの場合難しいだろうが、)同じファンの子がいれば、その子と盛り上がれるけど、いなかったら、心の中で、1人さみしく盛り上がることになるからだ!!そんなのまっぴらだろう!?
私たちは、時間のことを忘れて、話し込んだ。時々満理子のこと話、うかがうんだけど、満理子は、ニコニコしながら私たちの、話を聞いていた。・・・・いい子だ。
そんな時、私たちに話しかけてくる人がいた。
「あなたたち!!盛り上がるのは、大いに結構ですけど、盛り上がるなら他でやってくださらない?」
上から言われるのに、慣れていない私は、この子のいい方にカチンときた。
「なんですって!!だぁぁぁ???」
「ごめん、響子ちゃん。」
えぇっと・・・・・わかりにくくってごめんね。
「ごめん響子ちゃん」は、満理子の、セリフ。
で、「だぁぁぁ???」は、満理子に、不意に、引っ張られて、「だいたいあなたはねぇ!!」と言おうとした、「だ」の後の悲劇のために起こった、ちょっとした手違いだ。
場面を戻すと、
「はぁ!!」
と私が叫ぶと、同時に、満理子が、興奮しきった声で、言った。
「ねぇ!!それ、「ぼくらは、ミステリーを愛す。」シリーズの「ミステリー新聞社」でしょう!!私も読んだわ!!」
「え!?ホントに!?これ読んだの!?」
「うん!!」
そうなのだ!!
私たち、4人は、1日の間に、ナカマを、見つけてしまったのだ!!
そして、同時に、私には、1日の間に、3人ものお友達ができたのだ!!
<5>お願い
「お願いします!!お父様!!BURAグレイの、カセット買ってください!!」
「あのな、国民が、せっせと、せっせと、ためた、金を、カッセットなんかで、使うのは、おかしくないか?」
たしかに。けど、そんなんで、引き下がるほど、拓斗えの愛は、浅くない!!
「、」が、多くて、イライラしていたあたしは、いっそう大きな声で言った。
「お年玉の、前借!!」
「よし、何円だ?」
「知りませんが!!2万を超すと、思います!!」
「はいよ。」
ひらっ。万札が、二枚ひらひらっと落ちてきた。
がしっ!!
やったぜっ!!
拓斗への愛は、海より深い!!
~実際、BURAグレイは、4200円でした・・・・。~
<6>なぜ?
なぜ?
「なぜ・・・・。」
今、私は、ベンチ(あの、キラーロードの。)のそばに立ってる。
1人で。
私は、学級委員長会議で、出れない、花梨を置いて、そこへ、3人で来た。 はずだった・・・・。
のだが・・・・・。
拓斗が、いた。
私は、BURAグレイを買ったということを、言おうとした、
だけど、拓斗の方が早かった。
『満理子・・・・!!』っていったんだ、香菜だって、私だっていた!! けど、拓斗が呼んだのは、満理子だった・・・・!!満理子だった・・・・・
拓斗は、悲しそうな、ばつが悪そうな、そしていて、すがるような、顔を、していた。
けど、満理子は、悲しいという気持ちが、顔に、あふれ出ていた。
『香菜・・・・・よろしく・・・・』と言って、満理子は、走り去ってしまった。
『満理子!!』と、言って、拓斗は、走って行った、
『響子ちゃん・・・・5月の、末、席替えが、あるから、その時、すべて、分かるから・・・・・分かるから・・・だから、ごめん!!』と言って、香菜も、走り去ってしまった、
けど、5月の末の、席替えは、あさってだけど・・・・・。
なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?なぜ?
私は、分からない・・・・・分からない!!ワ・カ・ラ・ナ・イ・・・・・・分かんないよぉう・・・・
<7>5月末、席替え。
今日は、あの、席替えの日、何がわかるんだろう・・・・・・満理子と、拓斗の、関係?
「よぉし!!じゃぁ、席替えするぞぉ!!」
「わぁわぁ」
「拓斗の、道挟んで、隣は、私よっ!!」
「何言ってるのよ!!ブス!!同じ班の方が、イイに、決まってるじゃぁない!!」
あれぇ?なんで、みんなは、『隣』を、狙わないんだろう?
「ほらっ!満理子、来なさい。」
は?
私は、前の席の、花梨に、そっと話しかけた。
「なんで満理子が、前に出んの?」
「あ・・・。」
花梨が、気まずそうに、私を、見て、説明し始めた。
「あのね、このクラスはね。ほぼ、くじ引きなの。」
花梨は、『ほぼ』を、協調して、言った。
「だけど、例外がある。」
花梨は、『ほぼ』より、ずっと、強く、『例外』と、言った。花梨がこんなに気持ちを込めるなんて!!
「それが、満理子と、拓斗だよ。」
「は?」
「・・・・あの、人達を、見て。」
花梨は、拓斗の、『ヨコ』以外を、狙っている、過激派を、指差した。
「あいつらがどうしたの?」
「あいつらが、拓斗の横に、座ったら、どうなると思う?」
「喜ぶんじゃない?」
花梨は、出来の悪い教え子に、教えるように、ゆっくり、ゆっくり、言った。
「喜ぶだけで、すむと、思う?」
「え・・・・!!」
「まぁ、最初のうちは、そっと手を、つなぐだけだったのに・・・・ね。」
「え!!手を!!」
「そう。だけど、それだけでも、あの子たちは、怒って、授業中なのに、大乱闘。」
「大・・・!!」
「それで、満理子が、ずっと、横になったの。」
「とんだね。」
「そう?」
「なんで、満理子になったの?」
花梨は、目を細めて、悲しそうに、首を、すくめながら、言った。
「満理子から聞いたよ。満理子が、今日、全部、響子ちゃんに、言うって。」
「うん。」
「満理子から、聞いた方が、いいでしょう。」
「うん・・・・・」
私と、花梨が話している間に、満理子は、くじを、ひいていたようで、みんな、満理子を、見ていた。そりゃぁ、そうだ。大好きな、拓斗の席も、いっしょに、決まるんだから。
満理子は、窓際の、そう、私の席を、引いた。
まぁ。だから、どうってことも、ないんだけどねぇ。
じゃぁ、拓斗は、信吾の、とこか。
巡り巡って、私の番に、なった。香菜は、なんと!!拓斗の、道挟んで隣だった!!花梨は遠くなった。
すっ。
引いたのは、32番だった!!
え?だからなんだって?
満理子は、33番を、引いたんだ!!
だから!!
拓斗と、同じ班に、なれたんだ!!
やった!!
<8>とうとう・・・・満理子の秘密が・・・・。
ガタガタガタ!!
いっせいに、みんなが、机を、動かし始める。
「くそぉ・・・・あの、転校生・・・2連続だぜ・・・せこ・・・絶対ずるしてるよ。」
う・・・視線が、怖い・・・。
香菜が、明るく、話しかけてくる。
「気にしないでねぇ~~~~~いっつも、そうだからさぁ~~~それにしても顔が、ほころんでるぜぇい!!拓斗と、同じ班うれしいんだろう!!」
うっもう!!茶化しちゃって!!そりゃぁ嬉しいけど・・・・。
「うんなことないっ!!私は、満理子と、香菜と、近くなったのが、嬉しいの!!」
「ふぅん。」
ちらっ。
満理子を、見てみるとうかない顔を、している・・・・。
そして、昼休み。
「で?」
「あのっあのっ!!」
満理子は、うつむいて、ずっと、あのあの言ってる。
私は、そこに、イラッと、してきて、しまった。分かってたはずなのに・・・・満理子が、話すことを、すっごくがんばっていたことを・・・・・。
「早く!!言うなら言ってよ!!」
やってしまった!!
満理子は、顔を、くしゃくしゃに、して、泣いた。泣いて、しまった。
「あ・・・ごめ・・・・。」
言ったけど、遅かった。
だっ!!
満理子は、走り去ってしまった・・・・。しまった。
秘密は、分からずじまい・・・・
<9>仲良し❤キレツ・・・・
次の日、満理子は、休んだ。
私のせいかな・・・・。
気が、めいっていたので、あの、ベンチに行った。
うしたら、拓斗が、いた。
そして、私は、すぐに、あのことを、言った。
「あのね。拓斗、私ね、BURAグレイ買ったの!!」
「まじで!!」
「まじまじ!!」
うーんやっぱり、くいついた。
「どこまで行った!?俺はね!!博士との、戦いまで行ったんだけどね。」
「ほんと?私は、買ったばっかりだから・・・・・。グレイとの、出会いまでしか、言ってない!!」
私たちは、そのゲームを、持っていないとわからないような、専門用語ばっかり、使って、話し込んだ。
私たちの、仲は、グッと、ちじまった。よく、ベンチに、言って、ゲームの、話を、しまくった。
拓斗は、私の前では、本性を、表わす。それが、もっと、仲を、ちじめた。
そして、とうとう、私は、7月20日、夏休みが、始まる1日前、拓斗の家で、通信することを、約束した。
一変して。
満理子とは、口を、利かなくなった。
キレツは、深まる・・・・。深まる・・・・。
<10>そんな・・・・。
とうとうよ!!
とうとうなのよ!!
拓斗の、家に、行く日が来たー!!
うふふふふっ!!オシャレしなきゃ!!
けど、今日は、墨を、ぶちまけたような、曇天。昨日なんて、雷が、なっていた。
折り畳み傘を、持ってと。
てってけてってけてってけビシャッ!!
最後には、水たまりに、はまったが、気にしない。だって、気分がいいんだもん!!
「・・・か!!」
「ま・・・・・ん・・・で・・・の!?」
「・・・どい・・わ・・・が・・・・か・・・・う・・・す・・・き!!」
ん?とぎれとぎれに、声が、聞こえてくる。
だれだろう?
「わ・・・・すき・・・ないの?」
「そん・・・ないよ!!」
近ずくごとに、聞き取りやすくなっていく。
あれ?この声・・・どこかで・・・・?
「好きだよ!!満理子!!」
あ・・・・・。あぁ・・・・・。あ・・・・ああぁ!!
そこには、「好きだよ!!満理子!!」の時、抱き合った、拓斗と、満理子が、いた。
「本当ぅ?拓斗・・・・・。」
「うん・・・・。大好きだ。」
痛い・・・・。逃げ出したい。ここに、いたくない。うぅぅ・・・・。かなしい・・・・。
二人は、見つめあう・・・・。
二人の顔が、どんどん近ずいていく。
そして二人はキ・・・・・・




