第36話:資源外交の裏側、葵の冷徹な分析
国家安全保障情報局長官室。
圭介は、チーム・コバホークのメンバーと共に、秘密結社の次の資金源を叩くための会議を行っていた。
「資源外交の裏の金の流れは、中東の砂漠連合と、中華帝国の特殊企業に繋がっています。叩く時期は、三日後の国際資源会議です」
圭介が、未来の知識を基に指示を出す。
葵は、一連の情報を見て、冷静に分析を始める。
「長官の情報の正確性は、100%に近い。しかし、私の分析では、秘密結社は、叩かれる前に、次の資金源の移転を**「90%」**の確度で完了させています」
「次の資金源…どこだ」
圭介が問う。葵の分析は、圭介の「未来の知識」にはない、今の時点の動きを捉えていた。
**【葵の知略披露】**
「アフリカ共同体です。秘密結社は、石油から、レアメタルへ資金を移しています。長官の未来の知識に頼るだけでは、盤上の変化に対応できません」
「…見事だ、葵。私の見落としだ」
圭介は、彼女の冷静な分析力に感嘆し、すぐさま戦略を修正する。
山岡(情報分析)と勝呂(メディア)に、資源会議と同時に、アフリカへ向けた世論誘導の布石を指示する。
**【引き】**
資源会議の前夜。
葵は、圭介を見て呟いた。
「長官。貴方の弱点は、『未来』を知りすぎていることです。そして、私の弱点は、貴方への愛です」
圭介は、心で強く呟く。
**(俺は未来を知り、葵は今を知る。俺たちの知性は、未来永劫完璧だ。勝てる)**
■作者より(第36話を読んでくださった皆様へ)
第36話を最後までお読みいただき、ありがとうございます!
葵の「プロの知性」が炸裂!圭介の未来知識すら超えるリアルタイムの分析で、秘密結社の一歩先を読みました。彼女こそ、圭介の真のパートナーです。
次の戦場は国際資源!圭介と葵の最強コンビが、秘密結社の資金源を根絶しにいきます。
もし、この続きが読みたい、圭介と葵の活躍をもっと見たいと感じていただけたなら、
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次話は、芽衣と深雪という異色のヒロインコンビによる、「白石次席包囲網」のラブコメ回です!ご期待ください!
【Xにて設定やイラストを補足しています】https://x.gd/vIi51




