第33話：月さんの暴走、合同お誘いコメディ
新城家のリビング。
圭介は、新城月と芽衣に挟まれて座っていた。
「あの…月さん。なぜ、そんなに胸元を強調した服を…」
圭介が視線を逸らす。
「あら、黒木さんは恥ずかしがり屋ね。大丈夫。私、全て承知しています」
月さんは、圭介の言動を深く受け止める。
「ま、まさか、黒木さんは、娘たちを通して…私自身に優しさを示してくださっているの…？」
心で強く呟く。
**（なぜ、私の行動が、この方の中で「私へのプロポーズの布石」に変貌しているんだ！？チートが全く通用しない！）**
「あ、あら。私の勘違いならごめんなさいね。でも、私…夫を亡くして寂しかったから…」
月さんは、胸の谷間を強調しながら、上目遣いで圭介を見る。
「い、いえ、違います！私は、小林総理の政策の…」
圭介が必死に弁解しようとするほど、月さんの誤解は深まる。
**「芽衣！今夜は勝負よ！あの忙しい黒木さんを、私たち母娘で癒すのよ！」**
「ええっ！お母さん、無理です！」
月さんに背中を押され、芽衣は顔を赤くして圭介に近づく。
「あの…黒木さん。私と…今夜、二人きりで夕食…どうですか？」
圭介が答えに窮していると、海が突然登場。
「師匠！今夜は、私との特訓の約束でしょう！？お姉ちゃんとお母さんは邪魔！」
月さん「あら、邪魔だなんて…海は嫉妬深い子ね」。
圭介は、この混乱を利用し、海との特訓を建前に、その場を離れる。
心で強く呟く。
**（政治は勝てる。だが、新城一家の女性陣だけは…俺のチートの及ばない、未知の領域だ）**
**【引き】**
葵への電話で、圭介が「新城家が強烈なライバル」だと報告。
葵の冷徹な声に、**「あの女性の攻撃力は、私の理論値を超えているわね…分析不能よ」**という嫉妬が混ざる。
**参謀・圭介の知略が唯一通用しない、「美人母月さん」の脅威が、ダブルヒロインに認識された瞬間だった。**
■作者より（第33話を読んでくださった皆様へ）
爆笑の第33話を最後までお読みいただき、ありがとうございます！
月さんの天然妄想と芽衣の純情が、圭介を板挟みに！海の乱入により、ヒロインたちの愛の火花が飛び散る、最高のコミカル回となりました。
葵も、月さんの存在を「強敵」と認識！圭介を巡る「大人の女 vs 少女の情熱 vs 天然美人母」の三角関係は、さらに混迷を極めます。
もし、この続きが読みたい、圭介とヒロインたちのドラマをもっと見たいと感じていただけたなら、
ぜひ、**【★での評価】**と**【ブックマーク】**をお願いいたします！皆様の応援が、作者の最大のエネルギーとなり、物語を加速させます。
次話は、葵と月さんの「嫉妬の裏側」が描かれる、ヒロインの秘密の交流回です！ご期待ください！
【Xにて設定やイラストを補足しています】https://x.gd/vIi51
