表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/29

第1話:目覚めし参謀、最初の采配はV字回復!?

首相官邸。


目覚めた圭介(けいすけ)は、スーツ姿で出勤した。


頭痛は残るが、脳裏には**「未来の設計図」**が鮮明だ。


心で強く呟く。


**(最悪の未来は回避する。まずは、小林総理の信頼を掴むこと。全ては、そこから始まる)**


首相特別補佐官室。


モニターには、ニュース速報の文字。


《現総理、支持率急落。総裁選再選に黄色信号か》


「やはり、ここか」


未来の記憶と一致することを確認する。


「総理、至急お耳に入れたいことが」




内閣総理大臣・小林鷹志(こばやしたかし)の執務室。


「なんだ、圭介(けいすけ)。顔色が悪いぞ。昨日飲みすぎたか?」


小林(こばやし)は、疲れた顔で笑う。


「飲みすぎです。ですが、それどころではありません」


圭介(けいすけ)は、|未来の記憶から小林総理こばやしそうりの「最も気にしている小さな失敗」を引き出した。


「総理、昨夜の会合で、あの『極秘メモ』を官邸に置き忘れましたね。場所は、総理室の応接セットのソファの裏です。あれは、総理が最も公にしたくない情報のはずです。」


小林(こばやし)の顔色が変わった。


「な…なぜそれを…」


「後で詳しく説明します。ですが今は一刻を争います。とにかく私を信じて、指示に従ってください」


圭介(けいすけ)は、一切の無駄を省き、核心を告げた。


「**30分後**、総理が使用されるPCへの極めて巧妙なハッキングがあります。秘密結社が仕掛ける情報漏洩です。同時に、財務省の『電子決済システム導入ミス』の報告書を、全て回収・破棄してください」


「わかった。お前を信じよう。すぐに動け!」




**チート能力による最初の采配は、神速で実行された。**


ハッキングの侵入経路と使用ツールをセキュリティチームに完璧に指示。


**20分後**。


「阻止しました! 異常なアクセスを全てブロック。侵入者は痕跡を残さず消えました!」




報告を受けた小林(こばやし)の体から、緊張が一気に抜ける。


「まだ終わりではありません。支持率回復の決定打を打ちます」




モニターの低迷した支持率を睨む。


心で強く呟く。


**(支持率だけではない。このままでは、またあの敗北の未来に戻る。(あおい)を失う。絶対に、ここで流れを変える!)**




「未来の知識によれば、今、与党内の『無駄な海外援助予算』の一部が、秘密結社の『利益誘導(りえきゆうどう)』に使われます。その不正取引の証拠を、十分後に総理のデスクに上げます。その予算を全てカットし、『子育て世代への即時現金給付』の法案を提出してください」


小林(こばやし)は震えた。「不正利用…! そして、それを子育て支援に…!」




**10分後**。


不正取引の内部資料の正確さに、小林総理(こばやしそうり)は戦慄した。




「無駄なばら撒きを断ち、国民に還元する」という小林総理(こばやしそうり)の政策は、国民の熱狂的な支持を集め、支持率は**一気に10%以上**回復した。


**俺ツエー。チート能力による最初の采配は、日本の夜明けを創った。**






小林総理(こばやしそうり)は、誰もいない執務室で、静かに呟いた。


「……圭介(けいすけ)。君は、まるで神の視点を持っているようだ」


強い光を宿した目で、決意を固める。


「私はもう、君という『異能の参謀』に全てを預ける。この国も、私の未来もだ」




小林総理は即座に首相特別補佐官室(ほさかんしつ)へ電話をかけた。その声は、焦燥感から解放され、確信に満ちていた。


圭介(けいすけ)。すぐ来てくれ。そして、君の言う『チーム・コバホーク』とやらを、すぐに編成しろ。急いで。愛するこの国と、我々の未来のために、だ」

この「最初の采配」を最後までお読みいただき、ありがとうございます!


未来の記憶という「チート能力」を使い、最強参謀・圭介(けいすけ)の「俺ツエー」なリスタートが、ついに本格始動しました。


総理の信頼を一気に掴み取った圭介(けいすけ)。次話では、いよいよヒロインとの運命的な出会い、そして「チーム・コバホーク」の結成へと物語は進みます!


もし、この続きが読みたい、圭介(けいすけ)の活躍をもっと見たいと感|じていただけたなら、


ぜひ、**【★での評価】**と**【ブックマーク】**をお願いいたします!皆様の応援が、作者の最大のエネルギーとなり、物語を加速させます。


次話にご期待ください!

【Xにて設定やイラストを補足しています】https://x.gd/vIi51

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ