表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/28

プロローグ:【チート発動】二度目の政治参謀は、運命を書き換える!

新連載開始

初日は「3話」約1時間おきに投稿します。

中華風(ちゅうかふう)の広間。


黒木圭介(くろきけいすけ)が、血の海に膝をつく。


腕の中には、最愛の女、白石葵(しらいしあおい)。白いシャツは赤く染まっている。


あおい…!」


圭介(けいすけ)…やっと…会えた…」


葵は、安堵の涙を流したが、その表情は激しい後悔に歪む。


「馬鹿ね…私なんかのために…」


「ごめんなさい…あなたを裏切って…許して…」


「でも、間に合って…よかった…。あなたの…顔が見れて…」


「もう、…これで…終われるのね…」


強い怒りと後悔と共に、彼女を抱きしめる。


「この国も…あなたの未来も…守って…。私を…忘れないで…」


葵の息が、彼の腕の中で途切れた。


命の温もりが消える。魂が引き裂かれるような痛みに襲われる。


拳銃を手にした男が、脂汗が滲む下品な顔を、ニヤリと歪ませて近づいてきた。


そして、頭に銃口(じゅうこう)を突きつける。


燃えるような憎悪の瞳で銃口と相手の顔をにらみつけながら、圭介(けいすけ)は心で強く呟いた。


**(こいつ…いや、こいつらだけは!絶対に……!)**


**カチリ**。引金に指をかけられた、その瞬間――。


葵の胸元の装置が、目もくらむような激しい閃光(せんこう)を放った。


光と共鳴する。


**グニャリ**。空間が裂け、時間が逆流する。





宇宙(うちゅう)ステーションの管制室(かんせいしつ)


巨大モニターに**《TIME REWIND - CHEAT CODE ACTIVATED》**の文字。


(なぞ)科学者(かがくしゃ)イーロン・マーズが、新しいおもちゃを見つけた子供のように、ワクワクを抑えきれない笑顔で笑う。


「素晴らしい成功だ。予想以上の出力。・・・・・・・成功率(せいこうりつ)は…ゼロに近いが」。


**バツン**。光が弾け、意識を失う。


***




「……熱い」


意識が戻る。心臓が**ドクン、ドクン**と激しく鳴っている。


「ここはいったい・・・・俺の部屋?・・・・なぜ?」


体を起こす。頭痛と吐き気が襲う。


床には空のカップ麺と雑誌が散乱している。


「くそ…!」


その瞬間、脳裏に、(なぞ)科学者(かがくしゃ)イーロン・マーズの声と**「未来に起こる全ての情報」が叩き込まれ、そして現状と、何もしなければこれから起こるであろう【悲惨な未来】のすべてを強制的に理解させられた。**


**「よう、リスタートマン。今回は、未来の知識という『チート』付きだ。存分にゲームを楽しめ」。**

奴の楽しそうな声が頭にこびりついている。


「やってやる!」


今度は素早くベッドから跳ね起き、手帳とペンを掴む。


未来の「要点」を殴り書きしていく。


心で呟く。


**(このチートは、俺一人のための力じゃない。葵、そしてこの国を救う、二度目の、最強の使命だ)**


書き終えた後、冷徹(れいてつ)参謀(さんぼう)眼光(がんこう)が宿る。


「二度と、失わない。総理も、そして……葵も…!」


記憶(きおく)によれば、葵はもう罠にかかり始めている。…今度こそ、君を救う。俺が、君を見つけ出し、その呪縛(じゅばく)から解放(かいほう)する」。


***

スマホのタイムラインに、新人記者(しんじんきしゃ)新城芽衣(しんじょうめい)初々(ういうい)しい投稿(とうこう)が流れてくる。


「今日から永田町(ながたちょう)担当です!日本(にほん)を盛り上げるぞー!#新人記者奮闘記しんじんきしゃふんとうき」。


その投稿を見て、ふ、と口元を緩める。


**「愛する君を失った絶望の未来など、二度と繰り返させない――。この俺の二度目の人生、全てを懸けて、愛する君とこの国を救う!」**



このプロローグを最後までお読みいただき、ありがとうございます!


もし、少しでも面白い、続きが気になると思っていただけたなら、

ぜひ、【★での評価】と【ブックマーク】をいただけますと幸いです。


皆様の応援が、この物語の力となります。次話にご期待ください!

【Xにて設定やイラストを補足しています】https://x.gd/vIi51

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
執筆公開作業お疲れ様です。 頑張って!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ