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短歌

海に見える

作者: 三隅 凛

はくちょう座 あれはひび割れと教えてくれた魔女が空を指差して


楽園の黒色で()く星空は海に見えるとけものは言った


吸い上げる口吻を持ついきものが蜜を持たないわたしから去る


ありふれた夜にふたりきりだから好きじゃない色の話をしよう


真夏のみ正気を保つ亡霊の呪詛を知らず蠢く唇


「愛してる」は啜り泣きが牽き連れる むかしは「だいすき」で済んだのに


プールサイドの少女たちは不透明を甘受する 永遠として


海の絵の白いところが手招きをしていてここは寝不足のくに


こぼれる前に挿し込むスプーンはかがやく 昨日も今日も満月


薔薇の棘を矯めた指で祈る「あなたが時々は泣けますように」

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