プロローグ
年明け早々
新たな連載開始です
というか自ら自身を崖に追い込みます(笑)
毎回3000字程度ののんびり投稿となりますので
気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
他二作もしっかり連載していきます♪
ではでは、
はじまりはじまり~でございます☆
口にしたのは毒だった。
それは甘い甘い猛毒。
そりゃそうだろう。毒はチョコレートに仕込まれていたのだから。
酷く苦しい。
身体が燃えるように熱い。
瞼の裏側に誰かの顔がぼんやりと見える。
知らない人。
ううん、知ってる人。
私にとって、とても大切な人。
ずっとずっと忘れていたのに、どうして命が尽きようとしている今、思い出してしまったのだろう。
どうして今なの?
どうして忘れていたの?
どうして………………
でも、最期の最後に思い出せてよかった。
記憶の中の貴方に会えてよかった。
だからもういいの。
もう二度と会えないのなら、この甘い甘い猛毒にこのまま殺されてしまってもいい。
この世界で貴方に会えないのなら………………
確かにこの時、そう思った。
そう願った。
そう祈った。
そうすればまた貴方と何処かで出会えるかもしれないから。
ここではないまた違う世界で――――――――――
しかしいつの世も、現実はそんなに甘くはないようで…………