第四話 ギルドマスター
冒険者ギルドへと戻ってきたアモンとミズキは依頼達成の報告をしに受付に行った。
「薬草をとってきたんですが」
「はい、確認しますので出していただいてもよろしいですか?」
「はい、どうぞ」
そしてアモンは何もない所に手をかざすすると亜空間から薬草が約二百本でてきた。
「「「「「「「っ!?」」」」」」」
ギルドにいる誰もが驚きの目を向けた。
「何をそんなに驚いているんですか?」
「あ、あのその魔法って空間魔法ですか?」
「空間魔法?あ〜確かそんな名前でしたね」
その時受付嬢は確信した。この人は絶対零等級以上になると。それもこの世界には零等級の冒険者が三人、極級が二人、絶級が一人、終焉級が一人もいない状態だ。
「あの〜そろそろ鑑定して貰っても良いですか?」
「っ!はい!すみません」
(空間魔法くらいでこんなに驚くとは)
「お待たせしました、薬草が百八十五本と言うことで金貨3枚と銀貨十枚です」
この世界での金貨は日本円で言うと一億円くらいだ。銀貨が十万といった所だ。そして何故薬草でこんなに稼げたかと言うと戦争の準備で薬草が枯渇していたからだ。
「それとアモンさんとパーティーのランクが一つ上がり四等級となりました、おめでとう御座います」
「ありがとうございます」
「良かったですね、アモンさん」
「うん、ありがとう」
「あ、後薬草を採取している時に襲われてそいつら今ここに持ってきてるのですが、どうしますか?」
「盗賊の可能性があるので見せて貰っていいですか?」
「はい、わかりました」
アモンは襲ってきた六人の盗賊達の死体を出した。
「これは…ちょっとまってて下さいね」
「おい、マジかよ」
「あいつ実は強いんじゃないか?」
「いや、でもそこまで強くはないだろう」
「まぁそうだよな」
「お待たせしました、今確認が取れました、この人達は指名手配されていた人達です、なので報酬銀貨五十枚です」
「ありがとうございます」
「っ!これは!契約の印…アモンさん!この人悪魔を召喚しませんでした?」
「あ〜してましたね」
「これは私が説明します、召喚された悪魔は間違いなくても悪魔公でした、しかしアモンさんは難なく撃退しました」
「「「「「「「は?」」」」」」」
「悪魔公?!それって零等級じゃないですか!?」
「おいおい、こいつめちゃくちゃ強いじゃねぇか」
「ヤベェのが入ってきたな」
「ちょっとまっててくださいね!」
(なんだ?悪魔公?僕の名前じゃん)
「ねぇミズキ、悪魔公って何?」
「悪魔公って言うのは零等級に分類される原初の悪魔の次に強いとされている悪魔ですよ」
「へぇ〜因みに原初の悪魔の等級は?」
「極級です」
(ん?クレアはもっと強かった気がするがなんせランクなんかさっき知ったばかりだから分からないな)
「お待たせしました、ギルドマスターがお呼びですこちらへ来て下さい」
「分かりました」
コンコン
「入れ」
「失礼します、マスターアモンさんとミズキさんを連れて参りました」
「ご苦労、さぁお二人ともどうぞお座りください」
「どうも」
「し、失礼しましゅ!あっ…」
「ハハハ、そう緊張しなくても」
「す、すみません」
「俺はここのギルマスをやっているガープと言うものだ、ここへきて貰ったのは他でもない悪魔についてだ、さっき話を聞いたが悪魔公を撃退したってのは本当か?」
「はい、本当です」
「そうか…とんでもねぇなお前は」
「いえ、そんな事は」
「おいおい、謙遜するんじゃねぇよ、お前は正真正銘の化け物だ、そうなるとミズキとパーティーを組んでいるのが不思議なくらいだが、俺も話は聞いている、ミズキ本当に申し訳ない」
「い、いえそんな、頭をあげて下さい、あれから皆さんには優しくして貰ってますから」
「そうか、でもローランドのやつがこのまま黙ってるとは考えにくい何かあったら遠慮なく言ってくれよ?」
「は、はい!」
「何かあった時には僕が全員殺してあげますよ」
アモンは悪魔の様な笑みを浮かべてそう言った。流石にガープも苦笑するしかなかった。
「さて、ここからが本題だ。アモンお前を零等級冒険者にランクアップさせると言いたいところだが、なんせパーティーを組んでいるしミズキはまだ四等級だ、だからランクアップさせるのは難しい」
「大丈夫ですよ」
「すみません、私のせいで」
「ミズキのせいじゃないよ、それに僕からパーティーに誘ったのだから僕の責任だよ」
ミズキはそう優しく笑いかけてくるアモンをみて、この人は本当に悪魔なのだろうか、むしろ天使の様だと思ったのはここだけの話。
「ガープさん、明日からミズキを鍛える予定なのですぐにでも零等級になって見せますよ」
「おう!期待してるぜ!」
「はわわわ…わ、私が零等級になんて…」
「大丈夫なれるさ!」
「が、頑張ります!」