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転生悪魔の異世界無双  作者: ヴェルフレア
第一章 外の世界
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第二話 冒険者登録

あれから五年、俺は毎日クレアの元で修行を行った。魔力操作の修行や対人戦、魔法の訓練など色々な修行を行ってきた。そのどれに置いてもアモンは飛び抜けた才能を持っていた。まさに天才である。


「ふぅ〜こんなもんか」


「ハハッそれにしても俺より強くなるとは思ってもみなかったな、これは悪魔最強だな」


「そんな大袈裟だよ」


「おいおい、これでも俺は負け知らずだったんだぜ?それを最も簡単に倒したんだぜ、最強でなくてなんだってんだ」


「そう言われると照れるな、でも自惚れないように気をつけるよ」


「いい心がけだ、これでお前も一人前だな!」


「五年間ありがとう、クレア」


「な、なんだよ急に、照れるじゃねぇか」


「じゃあ僕は行くよ、前々からこの世界を見てまわりたかったからね」


「あぁ俺はいつでもお前の帰りを待ってるぜ」


「うん!ありがとう!」



       ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆



「さてとまずは人間達の街に行くか!」


視界の先に街のようなものが見えるのでそこに行く事にする。そしてアモンは街の近くに転移する。

アモンは修行のなかで転移魔法も習得していた。転移魔法はそれなりに魔力を使うのだが魔力量六十億のアモンにさ微々たるものだ。


「通行許可証を見せてくれ、なければ銀貨二枚払ってもらうぞ」


「分かりました」


俺はそう言って銀貨二枚を渡した。因みに銀貨は創造魔法で作った。今回は急用で使ったがそれ以外では使わないようにしている。なんたって強力過ぎるからだ。それでどこに向かっているかと言うと冒険者ギルドだ。だが場所が分からない。


「すみませんそこのお嬢さん、ちょっといいですか?」


「わ、私ですか?なんでしょう?」


「冒険者ギルドはどこにあるんですか?」


「この道を真っ直ぐ行って最初の曲がり角を曲がると盾に剣が二本交わってる看板が見えてくるはずですそこがギルドです」


「ありがとうございます」


教えて貰った通りに行くと看板が見えてきた。


「ここか」


そして、扉を開けて中に入ると、全員の視線がアモンに向いた。因みに今のアモンの姿は黒髪に瞳は黒、瞳孔が赤色で身長は百八十センチくらいだ。服はタキシードみたいなのを着てその上からローブを被っている。そして受付に行き


「登録したいのですが」


「あ、はい少々お待ち下さい」


(人から見られるのはあまりいい気はしないね)


「お待たせしました、貴方のランクは5等級です」


受付嬢の説明をまとめると冒険者のランクは五等級、四等級、三等級、二等級、一等級、零等級、極級、絶級、終焉級の九つあるらしい。当然俺は一番下からだ。そして死者を出さないために依頼は自分のランクと同じかそれ以下しか受けられない。とこんな感じかな。


「おい!さっさと来い!」


「はい…すみません…」


「何もたもたしてるんだ!」


「ごめんなさい…」


急に怒声が聞こえたと思ったら男の人がなんなの人に酷い対応をしている。あれはもう人のする事じゃ無いな。


「おい、お前何故そんな事している?」


「お前は誰だ?」


「失礼、僕の名はアモンと申します」


「ふん、こいつは劣等貴族にして冒険者だ。しかも無能と聞く、こいつは従うことしかできない下等なゴミだ!」


「貴方は人の前で威張り散らすことしか出来ないゴミ以下に私にはみえますが?」


「おいおい新入りが言いやがったぞ」


「あいつマジか」


「死んだな」


「なんだと?この私を誰だと思っている、上級貴族のローランドだぞ!」


「それがどうした?所詮貴族はこんなものか」


「き…貴様ァァ!タダで済むと思うなよ!」


ローランドは悪態をつきながら帰って行った。


「大丈夫ですか?」


「はい…ありがとうございます…」


「いつもこんな事されているのですか?」


「……」


「そうですか、それで他の皆さんは見て見ぬふりですか…」


「いや、相手は貴族だし…」


「貴族がだからなんですか?この方も貴族ですが?」


「いや、その子は下級貴族でローランドは上級貴族だし…」


「下級、上級って関係ありますか?そんな細かい事気にしてる暇があれば修行して少しでも強くなってみればどうですか?それこそローランドを捻り潰せるほどにここにいる冒険者の方々はローランドより遥かに弱いそれに相手の方が身分が高いなら尚更強くなってローランドが手だしできないようにすれば良いと思いますが?」


「お前は勝てるのか…?」


「えぇ僕なら片手で捻り潰せますよ」


「はっ嘘だな、俺はそうやって口だけの奴が死んでいくのを何回も見てきたんだ!俺の目は騙せないぞ」


「もし本当なら貴方の目は役立たずですね」


「なんだと!」


「もうやめてください!」


受付嬢の叫び声でギルドは静まり返った。


「今まで見て見ぬふりをしてきた事は認めます、私達が悪かったです、でも!貴族に逆らうと死罪になりかねないのです、貴方もそうですよ!私はもう誰かが死ぬところなんて見たくありません、だからもうやめてください」


「そうですか…少し共に熱くなり過ぎましたね、すみません」


「いや、俺の方こそ悪かったよ、でどうするよ」


「どうするとは?」


「その子の事といいローランドの事といい、さっきリリィが言った通りお前は死罪になりかねん」


「そうですね、その時はその時です」


「はぁ〜…そんな簡単な問題じゃねぇんだけどな、ところで嬢ちゃん名前は?」


「ミズキです…」


「ミズキちゃんね、すまなかった今まで助ける事が出来なくて」


「い、いえ…謝っていただかなくても…」


「いいや、謝らさせてくれ」


「分かりました…」


「ミズキちゃんどうするよ?」


「それなら僕が預かります」


「いいのか?」


「えぇ僕が首を突っ込んだんですからね、責任は取りますよ」


「そうか、なら任せた」


「よろしくミズキちゃん」


「はい、よろしくお願いします」


「僕とパーティーを組んでもらうけどいいかな?」


「え?わ、私でいいんですか?ローランド様も言っていたように私は無能なんですよ?」


「うん、承知の上で頼んでるんだよ」


「分かりました」


「って事でパーティー組むので登録してもらっていいですか?」


「は、はい分かりました、では、パーティー名を決めてください」


「パーティー名か…う〜ん…ディアブロだな」


「ディアブロですね、では五等級パーティーとして登録しますね」


「はい、お願いします」


「では何か依頼を受けようか」


「はい」


「僕は冒険者としてはまだまだ未熟だから色々教えてくれるとありがたいな」


「あ、はい!それは私に任せて下さい!じゃあまずは薬草採取に行きましょう!」


「あ、ミズキちゃんってランクはいくつなの?」


「四等級です」


「そうか、ありがとう、じゃあ行こうか」


「はい」

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