第一話 転生
二作目を描き始めました!まだ一作目は完結していないですがぜひそちらも見ていただきたいと思ってあります。しばらくはこちらがメインになると思います。一作目は「転生して龍になった俺は異世界で無双する」です。ぜひ見てください!それではどうぞお楽しみください!
俺の名前は桐谷零、高校一年生だ。今俺は同級生達にボコボコにされている。まぁ要するに虐められているのだ。理由としては俺は昔から正義感が強く虐めを許さない主義なのだ。そして虐めの現場を目撃し、たまに入ったところ目をつけられてしまったわけだ。
「ハハッ!俺達に逆らうからこんな事になるんだ!精々後悔することだな!」
(あぁ…意識が遠のいていく…俺…死ぬのかな…?)
「おらッ!死ね!ハハハハハ!」
「お、おい本当に死ぬぞ!」
「どうするよ?!本当にやばいよ?!」
(もう…だ…め…………だ………)
こうして俺は人生の幕を下ろした。不思議と死ぬ事に対しての恐怖はない。ただもう虐めを止める事が出来なくなる。困っている人を助けられなくなる事が心残りだった。
(クソッ!俺にもっと力が有ればッ!!)
この強い思いが俺が転生するきっかけとなったのだが俺はまだその事を知らない。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
気が付けば俺は暗闇の中にいた。
(ここは…どこだ…?)
周りを見渡してみる。しかし360度全て暗闇の中だ。そして自分の体を確認してみる。しかし、体はなく魂だけ浮いている状態だった。何で魂だとわかったかって?それはなんとなくそう思ったからだ。何が出来るのか色々試してみる。しかし移動することしか出来なかった。
(とりあえず移動してみるか、他にも誰か居るかも知れないし)
そうして移動すること1時間あるものを見つけた。それは自分と同じ魂だ。しかも色が付いている。赤色だ。
(話しかけようも口がないし意思疎通の仕方が分からない…)
『おい、お前新入りか?所属はどこだ?』
(っ!なんだ急に直接頭に声が入ってきているみたいだ)
『念じるようにして話してみろ、そうすれば出来るはずだ』
『あ、あ、これでいいのかな?で多分新入りで合ってます、でも所属ってのはわからないですね』
『お前色がねぇな…いや…黒…なのか…?』
『黒?確かにそうですね黒っぽい色してますね』
『ほほう、なるほどお前原初の悪魔だな』
『え?原初?悪魔?どういう事ですか?』
『まぁまずは落ち着け、俺が一から説明してやるよ、まずここは冥府だ。そして俺達にが悪魔でここの管理やこの世界の調停者だ』
『冥府ですか…それに世界の調停者…って事はここ以外にも生物や場所があるんですね』
『あぁこの世界には大きく分けて四つの界に別れている、人間界、魔界、神界、冥府この四つだ、調停者って言うのはその名の通りこの四界を調停する者のことだ。俺達悪魔は他の種族と契約をして世界の均衡を保っている』
『ありがとうございます、なんとなくですが理解出来ました』
『しかしお前魂そのものは人間に似ているなって言うか人間なのか?』
『ええと、それは僕が転生者だからじゃないですかね』
『お前転生者だったのか!道理で…なるほど理解した、おっと自己紹介がまだったな、俺は原初の赤のクレア、クレア・デヴィルロードだ』
『僕は零です、よろしくお願いします』
『零ってのは前世の名前だろ?この世界では名前は最も重要だと言っても過言ではない、前の世界だとそうじゃねぇかもしれねぇが俺が名前をつけてやるよ、そうだな…アモン、アモン・デーモンロードだ』
『アモン・デーモンロード…ありがとうございます!』
名付けをした後、アモンの魂に変化が起きた。魂の色がより一層濃くなり純黒となった。そして半悪魔となった。
『これで七人目か…おめでとうこれでお前は原初の黒アモンだ』
『ところで他に何人かいるみたいですけど、何色があるんですか?』
『俺のことはクレアと呼んでくれそして敬語もいらん、色は赤、青、白、緑、黄、紫、そして黒だ、そしてその悪魔達には眷属と呼ばれる下位の悪魔を従える事ができるその内お前も眷属が出来るさ』
『そうか…ありがとう、最後にお願いがあるんだけど僕を鍛えてくれないかな?僕が弱ければ眷属なんか出来っこないし、調停者を名乗る資格もない』
『ハハッ!確かにそうだ、いいだろう、ならとりあえず冥府から出るぞ、あ、そうだ基本的には悪魔は冥府から出られない、だが契約した場合と原初は例外だ』
『なるほど理解した』
『それと冥府から出ると俺達は実体を持たないから魔力で作るしかない、契約をした悪魔は死体を依代に体を形成するが俺達は未契約だからな』
『ちょっと待って、魔力?僕魔力なんか使えないよ』
『あ〜…そうだったな、じゃあまずはここで修行だ、魔力ってのは言わばエネルギーだ、魔力が枯渇した時には死にはしないが動けなくなる、しかしここは冥府だ魔力で溢れかえってる、修行には打って付けの場所だな』
『じゃあよろしく頼むよ』
『あぁ』
そして俺の修行生活が始まった。