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ロボットモノの定番だよね

知ってる人はお久しぶりです、

知らない人は初めまして、久々にSSでしかもオリジナルを書きました、

読んでいただけると幸いです。


 ジリリリリリリリリリという音と共に目を覚ます、寝ぼけながら、あれ、こんなアラーム登録したっけ俺?と思い目をこすりながらしっかり目の前を確認すると、なんか、ロボットゲームっぽい色んな表示がされてる洞窟だった


「どこだここ、洞窟?なんでこんなところに、というかコレ、トリックアートって奴か?すげぇなあまるで本当にめのまえにあるみたいだ」


 トリックアートに触ろうとすると手の感触というか、見た目というか、諸々含めておかしい事に気付く


「これは……いやいやいや、ないない、俺の手がロボだとか、そんな今時のライトノベルじゃあるまいし、ウィーンガションなんて……どう見ても、動かしても……ロボだなぁ」


 どうやら俺はロボになったらしい、認識の許容量を超えて、考えなきゃいけない筈の仕事とか家族とか、色々もうどうでもよくなってきた、こういう時にすることと言えば……


「どうにもならん、夢なら醒めるだろ、お休み」


 どう考えてもどうにもならん、と諦めてふて寝することにした、お休みなさい……そうしてしばらく時間がたったと思われる頃、コンコンという感触と共に目を静かに覚ます、ふて寝から目を覚ますと、小人の少女とそれよりも幼そうな少女がロボの膝当たりを叩き何かを必死にお願いしているらしい、ロボになって暗いところがよりはっきりと見えるようになったからか遠いところに居て暗いから見えない筈の辺りに居るなんというか、世紀末なモヒカンを中世の時代で表現するとこうなります、的な同じように小人な連中が少女を後ろから追ってきているのが3人ほど見えている、さてこれはどうしたものだろうか……少女が物を盗んでそれを追っている、という可能性もないわけではない、だが、と思っていると急に少女の声が[SYSTEM_MESSAGE:システム修復、解析完了、全次元翻訳システムB.A.B.E.Lを起動します]のシステム音声的な脳内に響く声と共に聞き取れるようになった。


「テツガミサマ、テツガミサマ……助けて下さいテツガミサマ、私はどうなっても構いません、妹だけでもテツガミサマの後ろの部屋にお入れ下さらないでしょうか、お願い申し上げますテツガミサマ、どうか、どうかお願い申し上げます……村をお救い下さいとは申しません、ですが私達にはもう、行く当てがないのです……」


 少女の声を聞き取ると同時に、推定悪人な格好をした連中の方も聞き取れないか試してみると、どう考えても助ける必要はないなぁ、という感想しか涌かない言葉が聞こえてきたのだった、一応、どういったモノか表すとこんな感じだ。


「ガキを逃がすなぁ!特にデカい方だ!あいつぁ、顔が良いし、売ればかなりの値段になる!親分にも覚えがめでたくなるぞ、小さい方は最初にデカい方を捕まえた奴が殺さなきゃ壊すなり遊ぶなり好きにしろ!」


「ヘイ、ガッテンでさぁアニキ!俺はデカい方を捕まえるけど、チビにゃ興味ねぇからお前が好きにしろデブ」


「ブヒー、ありがたいデブゥ、ノッポのあにぃ、ここはデカイけど動かないゴーレムみたいなのしか居ないから、捕まえるのは楽ちんだブゥ」


 まぁ、あれだ、これで少女たちの方を助けないのはただの人でなしだろう、そう思った俺は、少女たちを手の平を動かしてドーム状にし、全方位を防御するように囲い込み、隙間が空かないように気をつけた


「おねぇちゃ、テツガミサマがおねえちゃもまもってくれてうよ」


「あぁ……!ありがとうございますテツガミサマ、なんとお礼を言えばいいか……!」


 その俺の行動を見て危険と判断したのか、指示をしてた奴は逃げ出す構えを取り、他の二人は偶然だと思ったのかそのまま突撃し、俺の指をこじ開けようとしてきたが、小人の力ではどうにもならなかったらしく、そのまま後ろで指示していた奴と逃げだしていった。


 しばらく時間がたった後、安全になったと思ったのか、俺の手のドームの中から姉がひざを折って祈るような体制で平伏しつつ俺に願い出てきた。


「テツガミサマ、先ほどの事はお礼申し上げます、ですが、何卒、図々しくも、卑しい願いをお聞き入れ願えないでしょうか……私のカラダを生贄にでも何にでも差し上げます、私の命一つでどうか、村を、お救い下さらないでしょうか……」


「おねえちゃ、ダメ、しんじゃやだよぅ……」


 そんなモノは要らないが、どうしたものかと悩んでいると、先ほどの様に[SYSTEM_MESSAGE:システム修復、解析完了、コックピット内生命消費による全力稼働機能A.S.H、並びにコックピット内に操縦者を格納することでシステムの20%稼働システムE.M.E.T.H起動可能、どちらかを使用しますか?]と出てきたので、どう考えてもこっちしか選ばないだろうとE.M.E.T.Hを見つめながら、俺の中にある操縦席とやらを開いてみて手を操縦席まで乗り込めるように動かしてみると意図が伝わったのか中に少し時間がかかったが、妹と共に乗り込んでくるコックピットを閉じ、自分の中のモニターに文字が映っていることを不思議な感覚だと思いつつも確認できることが分かると、先ほど起動したB.A.B.E.Lのお蔭か、この世界の文字でこう伝える事が出来た


『君の命なんてワタシは必要ない、ただ一つ言える事は、ワタシは自らその村を助けようとは思わない、ワタシにお願いしてきたのは君で、私が知っている信頼できるかもしれない人物は君だけだからだ』


「では、何を差し出せばいいのでしょうか、私には村を救う方法が貴方様の力を借り受ける以外に思いつきません、どうか、お力添えをお願い致します、テツガミサマ」


 俺は悩んだ、この少女に力を貸すこと自体は良いだろう、だが、それが一度きりだと誰が言える?俺が壊れない可能性は?俺の力を得た結果、他に侵略するように誘導されるのでは?それ以外にも様々な問題が浮かぶ、そう悩んでいたところに一つ良い事を思いついた、俺が自発的に力を振るうのではなく、少女の決断を聞いてみようと思ったのだ、それがどういったモノであれ、納得のいくものであれば力を貸すことに決め、俺はこう問いかけた


『そうだな……君の決断を聞きたい、ワタシが力を振るうのではなく、君がこうしたいとお願いすることでワタシは力を振るうだろう、君はどうしたい?ワタシの力を得て何をする?恐らく、君がワタシの力を得れば、大抵のものに破壊を及ぼし、人を苦しめるような悪鬼にもなれるし、逆に聖人のように救うべき人間を救い、神のように崇められるかもしれない、そんなワタシの力を得て君は何をしたい?その決断にワタシが納得すれば今回の1度は力を貸そう、その次はまた同じように決断を聞く』


「私は……」


 彼女は戸惑うように、悩むように手を握りながら決意を固めた表女をして俺に告げようとしてきたのだった

「「なんなの?テツガミサマ~!」」


「後書きではテツガミサマの秘密解説コーナーをやるんだってさ!博士役のソフィアだよ!」

「助手役のメリッサです、それでは今回のお題はワタクシが、バンッとな」


『テツガミサマって何なの?』


「テツガミサマって言うのは、ブレイブ系に魔神っぽい見た目を混ぜ合わせたようなロボットだよ!今のところ名前が出てない少女ちゃんの村で祀られてたみたいだよ!少なくとも僕たちで言うお地蔵さんや神社、仏様と同じような扱いみたいだね!なんだか色々秘密な機能があるみたいだけど秘密なんだってさ!」


「お姉さま、台詞を取らないでくださいまし、まぁ、今のところ何もわからないけどロボットだと言う事だけ分かってれば良いようですね、あ、もう時間ですわ」


「「それじゃまた今度ー」」

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