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三国ロマンス(1)  作者: かりん
2/10

乱世を終える少女2

し、しまった!

わはは、馬鹿め、注意不足だったな!

こんな風になるなんて。

もうだめだ・・・

あああああ、なんでこんなに大量の薬を使うんだ。

す、すみません!

いずれにせよ薬の効果を解くための開発を考えないとならない。

その前に、ここにいないアリバイを作れ、馬鹿!

お、はいはいはい!

ん?・・・・

どうした、兄貴?

今変な声を聞いたような気がするが。

そうか?

うん・・・この何日か少し疲れているのかな。

仕事が多くて忙しくても、体には気を付けないとなりませんよ。

休みといえば、私も結構寝ているぞ。

うん・・・

関羽姉さん、今日私たちはどこで暴れるんだ?

場外をパトロールして、治安の維持をする。

分かった。

本当につまらないな

だったら帰りに通りでお菓子を買ったらどうだ。

分かった!

兄貴はいつも張飛を甘やかせますな

いやいや、私もただ何か食べたいだけだ。

そうだどうだ、関羽姉さんは嫌いだ。

私だってすごく努力して仕事してるんだよ!

わかった、分かった・・・

でも、お前が真面目に仕事をすると信じているよ。

ははは・・・

張飛がもし真面目に仕事をすることがあるなら、空の星はみな昼間から光るだろうよ。

兄貴の言う通り。

あ、本当に光っているよ・・・

なに?

星が、本当に昼間から光っているよ。

なに?

・・・

早くさぼりなよ。飛ちゃん。

これは私のせいじゃないよ!

おお、お前たちも来ると思っていたよ。

曹操、この気象が何を意味するか分かるか?

はっきり言えることは、俺も分からないということだ。

さっき太史令に聞いてみたが、あそこでも分からずに混乱してしまった。

なるほど・・・

しかし、瘴気がみなぎっていることと関係があるのではないだろうか・・・

確かに、五月五日ももうすぐ来ることだし。

ならば調べてみろ、劉備!

分かった。

うん、任せたぞ。

最善を尽くすとしか言えないが。

しかし、兄貴がいくら賢いといえ、こんな超常現象をどうやって解き明かすというんだ?

あのバカたちがもしかすると何かヒントを持っているんじゃないかと思う。

彼女ら・・・

うん・・・

うん?

う・・・

う?

おい、そんなに近くによるな。

天師であるあなたたちでも何も手がかりはないというのですか?

おかしいな、そんなはずはないのだけど。

曹操のいうところを聞くと、最近瘴気が満ちているということですが、その為なのでしょうか?

一般的には、一年中の瘴気が重くなったとしても、気象にこのような変化が起こることはないはずです。

なぜなら、根本的にそれらは関係していないからです。

というと?

我々の考えでは、瘴気が重いとしても、せいぜい黒雲が立ち込めたり、天災人災の類が起きるだけです。

しかし、空の星は神霊に属します。人間界の瘴気がどうやって影響することができましょうか。

しかし、天象を見て天下の災禍を判断するではないですか?

それらは、半分は子供だましです。もう半分は、天運によってもたらされる災禍のことを言っています。いずれにせよ人間の瘴気が天上に影響することはないのです。

ああ、何もヒントがない・・・

二つケーキを食べたその胃袋で早く考えてよ!

分からないことは分からない。

姉さん、何か感じることがある?

うん・・・

もしかして、本当に瘴気と関係があるんじゃないの?

昨日の夜、いいものか悪いものか分からないものが夢に現れたの。

夢に?

誰か分からないのだけど、天下の瘴気に注意しろと私たちにいった。

そういうならば、私も確か・・・

そうそうそう、そういえばそうだ。

とにかく、まず今年の瘴気を鎮める方法を考えよう。

そのあとのことは・・・うん、そのあとまた考えよう

方法というと?

いつもの端午の節句と同じさ。

ちまきを作って、龍舟を供える?

とにかく、やることはやってみよう。

それでいいのか?

おまえは、先祖から伝わってきた風習を甘く見ているんだな。

本当かな・・・

だから店長!

将・・・将軍。

ちまきの葉が売切れっていったいどういうことだよ。

まだ端午の節句までまで日があるじゃないか。

お前たちはちゃんと商品の準備をしてないのか。

将軍・・・それに関しては私のせいであありません。

今日早い時間に、ある商人が市場にある全ての端午の節句に関係する商品を高値で買占めていったんです。

私たちも変だなとは思います。

そういうことがあったのか?

不思議だ。

きてきて見ておくれ、端午の節句の商品が大安売りだよ!

この声

急に胃が痛くなってきた・・・

みなさん、来て見ておくれ!

あいつは一体何をやっているんだ?

翼徳、お前も商売をしていたことがあるのに分からないのか?

・・・

はい、いって話してみよう。

おーい、そこのお二人さん、一つ見ていきませんか?

安くしますよ。

何が安いだ。この値段は粽の葉の値段なのか、ビルの値段なのか!

麋竺殿、あなたは一体何をされているのですか?

見て分からないか?もちろん商売をしているのだよ。

金がないなら、とっとと失せな。

あいつのキャラ設定はついに崩壊したか?

これは瘴気に取りつかれた為だ。本当に面倒だ。

お、いるのか?

うん・・・奇妙な雰囲気を感じてな、来て見てみようとな。

これが瘴気がもたらした影響?

それあだから、面倒なのだ・・・うん、超面倒だ。

どうすればいいんだ?

気絶させればいい、多分。

気・・・気絶?

多分・・・

フンフンフン、ついにこうできるぜ!

お前・・・何をしようとしているのか!

もちろん、お前を用いてこの時間の瘴気を払おうとしているんだ!

張飛、力加減に注意しろよ、めちゃめちゃするなよ!

ふふふ・・・さすが麋家の大姉さんだ。

もう少しで倒れるところだった。

なんとこの天師の天雷を避けるとは、見事な身のこなしだ。

お前たち二人は麋竺に恨みでもあるのか・・・

この物資・・・ははは、本当に儲かった。

・・・

先に行きなさい。

あ?姉さん

どうした?

あ、なんていえばいいか?

張飛に殴られた。

なに?

兄貴、変な話をしないでくださいよ。

俺がしたのは、瘴気を払っただけですよ。

あ・・・?

分かった分かった、専門的な角度から説明しよう

・・・

・・・驚きもないな。

麋竺姉さんに確かに邪念が多かった。

黒ければ黒い人程、瘴気に容易に操られやすい。

確かに!麋竺姉さんはそういう人だ!

麋竺がここで聞いていなくってよかった。

言い換えれば、もし諸侯の誰かが瘴気にかかったとしたら・・・

・・・

もしかすると、大虐殺が起きるかも・・・

ハハハハ、安心しろ。

孟徳

今の天下の諸侯には、瘴気位にやられるような愚か者はいないだろう。

だから、一緒にちまきでも包もうじゃないか

ちまきはいいものだ。

曹操、お前はそんなに自信があるのか?

当然だ。

あれはしかし、私が狙いをつけた相手だ。

そんなに簡単に呼び起せるのなら、この曹操も見間違っていたということだ。

それはなぜ?

ははは、心配はいらない。もし何か問題が起きたとしたら、

各州に張り巡らせた監視網で最初に知らせるよ。

うん、それはいい。

じゃあ、ちまきを作ろう!ちまき、ちまき!

こいつめんどくさい・・・

止まれ、止まれ、すぐ止まれ!

放せ・・・この俺を放せ!

目の前の二人の男は震えているが、それは特に奇妙なことではない

私のように美しく、高貴で、無敵な少女は、天下を探しても見つけることができないでしょう。

かかってこい、呂布、劉備!この私の剣の下で震えるがいい。

怪・・・怪物!

に・・・逃げろー!

はははは!

ははは、見たか!これが私の袁家の主としての真の実力だ!

姉さん・・・姉さん・・・早く起きて!

お・・・頭が痛い!

姉さん、寝すぎたようですね。

紀霊?お前もここにいたのか?

待て待て、劉備と呂布のあのヘタレ野郎どもは?

もう少しで片付くところだったのに、どこに逃げたんだ?

おお姉さん、劉備や呂布なんていませんよ。

ですが、何人かの召使に切りかかろうとしてました。

!!

それに、お姉さんの戦闘力が劉備や呂布にかなうわけないじゃないですか。

ぬぬ・・・

ああ、今見たのは夢だったのか?

姉さんったら本当にもう。

わわわわ!!!

どうしたんですか?お姉さん!

お、お前の後ろを見てみろ!

ん?

・・・

劉備、お前のちまきを包むスピードは本当に早いな。

私は遊学していた時、ちまき売りをいていたことがあるからな。

お、面白そうだな。

私は一度帰るぞ。二人の妹も一緒に呼んでくる

うん、了解。

お・・・お前たち二人は何をやっているんだ?

ぼっとしていないで、手伝って!

何が起きたんだ?

鶏もも、鶏もも、鶏もも!!!

まだ分からない?この馬鹿、俺を鳥の太ももにしようとしているんだ!

わお・・・普通動物化は次女はしないものだ。

知らん顔で目をそらさないで!それに、これは前にゼロ号がまだあるからよ。

わ、あそこに大きな鶏ももがある!たくさんの鶏もも!

お・・・俺は鶏ももじゃないぞ!

張角のやつ遅いな、すぐに戻るといったじゃないか。

さぼりに行ったわけじゃないだろう。

瘴気にやられたんじゃないか。

変なことをいうな。

お、外の雲の色が少し変だぞ。

黒雲が集まってきている。

ん?

蒼天既に死す、黄天当に立つべし・・・

花火・・・線・・・花火・・・線・・・

鶏もも・・・いっぱいいっぱいの鶏もも・・・

張飛、不吉なこというな。

え・・・

うぁー!!

!!

兄貴、気を付けて!

もう少しで爆発で灰になるところだった・・・

大げさな

わ、痛い痛い痛い!

あら?鶏ももがみえないぞ?

何がこの鶏ももだ。馬鹿たれ。

・・・

お前たち一体どうしたんだ?

張梁、この娘、突然発狂して俺を噛んで・・・それからこうだ。

・・・

今回の状況は本当に危険だ・・・

曹操。

分かっている。すでに人員を増やして、各地をパトロールさせている。

・・・

ま・・・まずい!軍営に暴動がおきた。

なに!

オーマイガー・・・

許都の当たりが混乱しているようだな?

そのようですね。

・・・

主人様、何を心配なさっているのですか?

何でもない。各部隊に準備をさせろ。

許都奇襲の準備だ。

分かりました。

・・・

お!

まだまだ、私はもっと強くならないと、もっと強く!

この野郎!

高順、下がれ。

・・・

分かりました。

呂布、お前を殺してやる!

・・・やってみればいい。

目が覚めたか?

ご主人様!私は一体・・・

うん、それでいい。分からないことがあれば高順に聞け。

承知しました。

ふん、面白い。

ご主人様、あたりの反乱はすでに収まりました。

うむ。伝令を伝えろ。各部隊は戦場を収めるように。

動きを素早くしろ、守疆大将軍になめられてはいけないぞ。

協力は難しいな、本当に気に入らない女だな。

ただ公孫将軍が女性に対する目がないだけだと思うわよ。

分かった、冗談は終わりにしよう。

今回の件、どう見ている?

どう見ているって?天のつまらないジョークでしょう。私はそう見ているわ。

なら、これからどうする?

それはあなたと関係ないことでしょう。

おいおい、そんなにつれなくしないでくれよ。

一緒に肩を並べて戦ったじゃないか。

なに、もしかして私に惚れたのかしら?

はは、どうかな?

つまらない。

ご主人様、許都からの続報です・・・

お?何かあったか。

失礼するわ、公孫大将軍、まだ先は長いわ

・・・

主人様、我々は幽州に戻りますか?

ああ、子龍、まだ頭は痛いか?

は、もう大丈夫です。助けて頂きありがとうございます。

よし、ならば精鋭騎兵を連れて、私と一緒にあの大姉さんを追ってくれ

はい・・・承知しました。

わわわ、大変だ!

蔓延するのが早すぎる・・・

今はまだぼうっとするときではない。

どこもかしこも瘴気に感染された民衆や兵士ばかり、こんなこと・・・

うん、我々はすでにここに閉じ込められてしまったようだ。

うぃー! 鶏の足!いっぱいいっぱいの鶏の足!

また来た?騒ぐな!

頭を叩かないで、痛い・・・!!

危ないところだった。

・・・

劉備、いい方法があるか?

今のところ・・・

やめやめやめ、私が答えよう!

何か解決方法があるのか?

もちろんとも。

言ってみろ。

私たち三姉妹に十分な時間をくれれば、私たちは大陣を結んで許都の瘴気を一気に消し飛ばすことが出来る。

出来るか?

十分な時間があれば。

どれだけの時間が必要なのか?

明日太陽が昇るまで待てる?

だめだ、時間がかかりすぎる。今は先に包囲を突破・・・

いや・・・試してみよう。

劉備、前門の防御はお前たちに任せた。

他の場所は私が守る。

分かった。

姉さん・・・姉さん・・・

姉さん!!!

関羽姉さん!戻ってきて、すぐに敵の大攻撃がくるよ!

ふん、ならまたそれを食い止めるまで。

こんなに刀で人を殴って、時間がたつと手がだるくならない?

手がだるくなる?ここは戦場よ、油断していると・・・

もう、見てられない

助けの人を連れてくるね

分かった。

きりがない!

疲れた・・・

張飛!

もし軍営の辺りじゃなかったら、私たちもこんなに悲惨じゃなかったのに。

今そんなことを言っても意味がない。

二人とも、そろそろ交代だ。

・・・人を替える

おお、脱出だ!

遠くからでも張飛の恨めしい声が聞こえたよ

へへへ

兄貴、気を付けて。

安心して、お前たちはよく休むといい。

また出てきた。

じゃあ、始めようか。

この数は本当に手こずるな

・・・

どうした、麋芳?

休憩が必要か?

必要ありません。

・・・

(きっと麋芳は夏候淵と気が合うだろうな・・・)

不思議な感覚!

ん?

危ないものが来た。

!!

・・・

姉さん・・・姉さん!

姉さん!!!

ん?

許褚?

気を付けて!

許褚?

死ね!

!!

速い!

こんな・・・狙いを定めることができない。

麋芳、張飛と関羽を起こしてきて。

ここはひとまず私が止めておく

・・・

それなら、次は・・・

姉さん!姉さん!

・・・

何といえばいいか・・・

こんなの付き合ってられん・・・

許都・・・燃えている?

・・・

ご主人様、今は許都を取る絶好の機会です。

貂蝉・・・

はい?

・・・

主君、斥候の報告によると、袁紹軍と思われる軍隊が近くに現れたとのこと

袁紹?

ふん、ならいって会ってみるまで。

主君、今は先に許都攻略が先かと・・・

私には私の考えがある、こう決めたのだ。

はい・・・

主君がどうしてこうするのか分からない・・・

あまり自分を責めるなよ、主君は多分あの光景を見て感じるところがあったのでしょう

・・・焼け落ちた洛陽のこと?

あれは主君にとってみれば、一種の転機だった・・・

いずれにせよ、今回は主君の性格に従っていこう。

・・・

そういうことならば、何も責めることはない。

じゃあほかにやることがあるから、じゃあね。

じゃあね。

死ね!

姉さんを返せ!!

・・・

止まれ!

これは・・・

関羽、張飛、一緒にこの娘をやっつけるのを手伝ってくれ。

了解。

早くこれに準備しておけばよかった。

撤収! このあばずれもかなり狂暴だな。

ううう・・・

ごめんなさい、私はまた悪いことをしちゃった!

いいよいいよ、目覚めたならいいよ。

ではこれからは私と張飛に替わってください。

だめだ、単純にこのように守り続けることはできない。

状況はどんどんひどくなる。

そこで私に一つ計画があるぞ。

曹操様、なんでここにいるのですか?

う・・・

曹操、何をしでかそうというのだ?

ふんふん、分かっているだろう。

いいだろう、言ってみろ。

私はずっとこいつらの行動パターンを観察していた。

こいつらはただ人を追いかけて攻撃しているだけだ。

だから、我々はここと中心として、城外に出ていく。

そして、あの・・・彼らを引き付けて、ここから引き揚げさせる。

だが・・・そうすれば守備力は必ず低下するが、万一入ってこられたら、張角達は・・・

安心しろ。あの小娘達の実力を見くびってはいけない。

結局、やるかやらないか?

・・・

いいだろう、確かに一つの方法だ。

うん、うん、それでいい!

しかし前提がある、曹操、お前は必ずここで留守を守らなくてはならない。

お?私を見くびるなよ。

私はお前にこのような冒険をさせられない。

ん? ・・・ 分かった。でも私にも条件がある。

なんだ?

呂布将軍、これはどういう意味だ?

俺は呂布、気に入らないやつとは喧嘩をする。

他にどんな理由が必要か?

お前・・・

しかし本当に天下無双の飛将軍の言いそうなことではある。

しかし・・・

天下無双の呂布将軍は、いつうちの孟徳を番犬にしたんだ?

それは俺も知りたいことだ。袁紹様はいつから自分たちの妹の地盤を野菜市場にしたのだ。

・・・

しばらく見ないうちに、口達者になったようだな。顔良文醜!

本当に大男だな。

呂布か?俺たちと一緒に遊ぼうぜ~

ふん、この雑魚どもが、死にに来たのか?

よし!

出発準備だ。

おう。


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