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ほむねこの詩

厚手のコートと君の鼓動

作者: ほむねこ

嫌いなの 寒くて陰気な 冬なんて

絡めた指先 冷たく固く 手袋が 君を遮って

嫌いなの? 重くて冷えた 私なんて

空に出来ない 想いだけでも 伝われば それでいいのに


風が2人の 隙間すり抜け 身を切るほどの 寒さに吹かれ

君の言葉も 遠く吹き抜け このキスさえも 惨めに立ち枯れ

心の有りかを 尋ねたいのに 声にも出ない 臆病者が

手を離される そんな末路に 言葉もなく 怯えてる


2人肩 寄せてみても 私は1人 雪を踏む

凍てつく心 疼く鼓動は 好きなのに 伝わらない

望んじゃう 繋がれた指に 私が好きで あることを

うそを吐く 「君のことは」「好きじゃない」 愚かな私


触れたくて 手袋外し 差し出して

絡めた指先 冷たく柔く 触れた指に 鼓動が伝わる

嫌いじゃないの? 可愛げのない 私なんて

「まさか」と答え 手が滑り込む ポケットで 互い震えてた


風が2人の 隙間すり抜け 少し身じろぐ 寒さに震え

君が尋ねる 「寒くないか?」と 私の手を引く 笑顔を見せて

カッコつけて はにかむ君に 私と同じ 不安の影が

手を摑まえる 想いを込めて 近付く距離も 不安もゼロに


君と肩 寄せてみると 温む温さに 心が溶ける

4月の風と 君に包まれ 開くツツジに 笑顔ほころぶ

鼻を埋める 君の胸元 どんなコートより 暖かい場所

花開く 君と一緒なら 次は冬を 好きになるかも


君と行く 春夏秋冬 暑い日差しも 凍える夜も

厚手のコートの 中よりずっと 熱い想いが 私の中に

踏み出した 最初の一歩を 触れた鼓動を 覚えているから

いつまでも 君のことを 温めるよ 大好きな君を


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