序章
序章
第一章:デアイ
第二章:シアワセ
第三章:ワカレ
第四章:ヘンカ
「ありがとう、隼」
ガタン。ついに扉が閉まった。まるでスローモーションを見ているようだった。扉ってこんなにゆっくり閉まっただろうか。あの子の顔がこんなにもはっきりとゆっくりと扉の先に消えていったことがあっただろうか。顔ははっきり見えているのに、どんな顔をしているのかまるで頭に入ってこない。泣きそうな、それでいて前を向いているようなそんな顔をしているようにも見える。「ばいばい」そう言っているように見えたのは気のせいかもしれない。
「会って話したいことがある」
そう言われて会いに来た頃はまだ明るかった空が、もうすっかり暗くなっている。空を見上げると、星がとてもきれいだった。星が辺りを煌々と照らしている。僕の心とは対照的に。月明かりに照らされた彼女の顔はやはりきれいだ。
どうしてこうなったんだ。一度感じた違和感がたまっていったのだろうか。違和感が綻びとなり、爆発してしまったのだろうか。どうすればよかったのか。もうどうしようもないのか。分からない。どこで間違えたのだろうか。いやどこでも間違えていないのか。
こんなにも星がきれいな夜に、僕は愛しのあの人とお別れをした。目の前は真っ暗だった。
主人公二人の物語をぜひお楽しみに!
きっと誰もが一度は感じたことや経験したことがある作品となっています。




