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やさしいお兄ちゃん

作者: 夜々子
掲載日:2025/11/21

ひらがな多くて読みにくいかもしれません。ご了承ください。











こんにちは!


あかりのなまえはね、あかりっていうの!


いまからお兄ちゃんとね、花火を見にいくんだ!


あかりのいちばんすきなものだから、とってもたのしみ!


すごく人がおおいから、いまお兄ちゃんとお手てつないでる!

はぐれないようにしっかりつないどかなきゃ!






「きものの人いっぱいいるね!」






あかりがそういったらね、お兄ちゃんが「あれは浴衣だよ。」っておしえてくれたの!

ものしりなお兄ちゃん!






「ねーねーお兄ちゃん、あれはなんていうの?」






みんな手にちっちゃいせんぷうきもってる。


くびにちかづけてるけど、あれってすずしいのかな?






「……はんでいふぁん?っていうんだね!はじめてしった!」






お兄ちゃんがやさしくおしえてくれた!


あかり、またかしこくなれた気がする!


もしかしたら、さゆりちゃんも『はんでぃふぁん』もってるのかな?

あしたまたあそぶから、そのときにきいてみよ!






(お空がオレンジ色になってる……!きれい!)






そうおもってたらね、お兄ちゃんが、「暗くなってきたから、転ばないように気をつけてね。」っていってくれたよ。


いまお手てつないでるからころばないし、ないたりもしないけど、やっぱり、くらいのはちょっとにがて。


でも、このオレンジ色はきれいでだいすき!






「……ん?あかりがたべたいもの?うーんとねー、やきそば!あとー、かきごおり!それとね、フランクフルトとりんごあめ!」






「そんなに食べれる?」ってお兄ちゃんにきかれたけど、ほんとにたべれるよ?

だってあかり、たべるのすきだもん。

がっこうのきゅうしょくで白いごはんをいっぱいおかわりしてるんだー!


あかりがそうこたえたらね、「偉いね。」っていってくれた!


やったー!

あかり、えらいんだって!


ほかにもね、たなばたゼリーがほしい人とじゃんけんして、あかりがかったこととか、ぞうきんがけきょうそうでいちばんになったこととか、お兄ちゃんにたくさんおはなししたよ!


お兄ちゃんね、あかりのおはなしにずっとやさしくこたえてくれてたの!


「すごいね。」とか、「かしこいね。」とか、あかりがうれしくなれることば、いっぱいいってくれた!

ものしりで、やさしいお兄ちゃん!






「お兄ちゃん、のどかわいたー。」






あかりがそういうとね、お兄ちゃんが「はいどうぞ。」っていって、かばんからお水わたしてくれた!

ありがとうってちゃんといったよ!


「飲みかけだけど大丈夫?」ってお兄ちゃんがいってくれたけど、ぜんぜんだいじょうぶだったから、「だいじょうぶ!」っていった!















──────────────────────────












なんかね、お兄ちゃん、いきたいところがあるんだって。


花火が上がるまでまだまだじかんがあるみたい。


ほんとは花火のところにいきたかったけど、きょう一日、あかりのおねがいをいっぱいかなえてくれたもん。


ちょっとのがまんはできるよ?


でもね、あかり、なんだかこわいの。








「どこにいくの?」








あかりがそうきいたらね、「本屋さん。」ってお兄ちゃんはこたえたの。


あかり、あんまりほんやさん、すきじゃない。


「次の分かれ道で左に行こっか。」ってお兄ちゃんはいってたから、「うん……。」ってこたえたよ。


でもね、あかりたちのまえをあるいてる人たち、みーんな右にまがってるんだ。


ほんやさんって、花火するところとぎゃくにあるのかな?


お兄ちゃんのいったとおり、左にまがったらね、みちがくらかったの。


あ、でも、がいとう?っていうのはあったよ。

たべものやさんとか、カラオケやさんとかのお店はたくさんあったから、くらくはないの。


くらくはないんだけど、あかりにはくらくみえたの。


人はおおかったよ。

みんな花火たいかいにいくために『ゆかた』きてた。

いつかあかりもきてみたいな。








「……え?ここをまがるの?」








おうちがたくさんある、このみちにまがろうってお兄ちゃんがいったの。


がいとうはあるけど、くらい。


人はあるいてたけど、さっきよりもぜんぜんいなくて、なんだかこわかったよ。


でも、あかりはね、ないたりしないし、つよくてあかるいおんなの子だから、こわくてもだいじょうぶだよ!


だからね、お兄ちゃんのいうとおりにしたよ!


こわいとかいやだとかも、あかりはいわなかったよ!


あかりは、つよいおんなの子だから!



























──────────────────────────























「ほんやさん、とおいね。」















あかりがそういったらね、もうすぐつくってお兄ちゃんがいってた。



でも、こんなくらいところにほんやさんってあるのかな?



人もいなくなっちゃった。

たぶんみんな、花火を見にいったんだね。
















「……ここがほんやさんなの?」















お兄ちゃんが、ついたよっていった目のまえはね、ただのおうちだったよ。



見た目はおうちなのに、ほんやさんって、なんかおかしい。







































「…………………………イヤ。」





























お兄ちゃんが入ろうっていったけど、なんかこわいから、イヤっていった。




もうすぐきくはず……ってお兄ちゃんつぶやいてたけど、なにがきくんだろ。


とにかく、入るのはイヤ!







































「お手てはなして!」

































なんではなしてくれないの?








なんでほんやさんにいくってうそついたの?








なんで、なんで?








信じてたのに。












































「やめて!お兄ちゃん!」










































あかりのしらないお兄ちゃん。












なまえもしらないお兄ちゃん。












あれ?なん、だか……ねむく、なってきちゃっ……た…。






















































「ごめんね。あかりちゃん。」











































さいごにきこえたのはね、お兄ちゃんなんだけど、お兄ちゃんじゃない、イヤなこえだった。











すっごくきもちわるいこえ。





















































たすけて、ママ……







































最後まで読んでいただきありがとうございました。

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