表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

朝起きたら夢が叶っていた

作者: 田中アネモネ

 朝起きたら夢が叶っていた


 私にはもう、することはない


 追いかけていた夢は、今、ベッドの上で、私の隣で死んでいる


 こんなものか……


 ベッドに身体をうずめるように、私もこのまま死んでいきたい


 こんな気持ちになるのなら


 夢などずっと夢のままでよかった


 お金に代わるならまだしも


 一銭にもならない夢の黒い目が


 ただ動かずに私を見ている


 その顔は確かにかわいいけれど


 待ち望んだほどではなかった


 何より死んでいる


 早く──


 早く次の夢を見つけなきゃ


 でも夢見たところでまたこうなるのなら


 いっそ夢など見ないほうが……







 そんな夢を見た


 私の前にはまだまだ道が続いていた






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 夢というのは叶えてしまうとつまらない物。  だから、人は常に新たな夢を求め続ける。そして、夢を見失った時には滅びを求めたりもする……。  だからこそ。ナッくんがんばって!
最強が故に……。 敗北が知りたい的な? ( ・∇・) 敗北が知りたい。 え? ……敗北者? 「取り消せよ、今の言葉!!」
 なんか縁起でもない夢を見られたようで。  ナッくん、老齢らしいですけど大丈夫ですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ