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「一応私はまだ、テオ様と婚約中の立場だしこれが普通よ。聞く人によってはこんな軽々しく口に出すことさえ不敬だと捉える人もいるわ。」

苦笑いを浮かべるフローラに、エリザベートはある公爵令嬢の姿を思いだしながら途端に眉をひそめて不快感を露わにした。

「そんな意味不明なことをフローラに堂々と口にできる人物なんて、どこかのアフロディーテ公爵家の令嬢ぐらいしか出てこないわね。」

「どこもなにも、アフロディーテ公爵家は1つで、アフロディーテ公爵家令嬢は1人しかいないのよ。いくらここが私の部屋でもそんな恐ろしいこと口にしないの。罰せられるのは私だけなんだからね!」

「平気よ。もう、そんなわがままがとおることないわ。なんなら、1週間後にはアフロディーテ公爵家はアローラ公爵家って呼ばれるようになってるわよ。」

「不敬であることは間違いないのだけれど、具体的にどこか指摘するのが難しいことを言われると困るわね・・・。」

いつにも増して辛口なエリザベートの口調に苦笑いしながら、フローラはエリザベートと出会った過去に思いを馳せた。

すべての始まりだったといってもいい、6年前のフローラが10歳のときだった。

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