表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/23

7

フローラは二度と会うことがないと思われる大好きな婚約者だったテオドールが乗った馬車を見ても胸が痛まないことを確認すると、自身の屋敷へと戻っていった。

テオドールが今日フローラの屋敷へ訪れた理由を察している使用人は、無言で自身の部屋へ戻るフローラにただ頭を下げてフローラへの労いを示した。

疲れを感じているものの、軽快な足取りで自身の部屋へ戻ったフローラは部屋の扉を開けると先客の姿に固まった。


「あら。思ったよりも早かったのね、フローラ。お邪魔しているわよ。」

使用人が1人もいないフローラの部屋を我が物顔で陣取ったアルテミス・エリザベート公爵令嬢はアルテミス家に代々受け継がれる顎までしかない短い深紅の髪とルピーの瞳を輝かせながら部屋の主人であるフローラを出迎えた。

「エリー。またテレポートで勝手にやってきたのね・・・?今回は珍しく2人分のティーセットまで用意してるみたいだけど。」

「なんたって今日はお祝い+激励の日ですもの!我がアルテミス家一押しのお菓子と紅茶を用意したわ!!さあ!思う存分食べなさい!ラピスラズリ伯爵と夫人には今日のディナーはかる目に用意してもらうよう言伝も頼んでいるから遠慮しないで!!」

食べなければ魔法で口元までケーキや紅茶をつっこむ勢いのエリザベートの勢いに負けたフローラは渋々席へ座りケーキを口にいれた。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ