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なろうラジオ大賞4

世界の命運をババ抜きで決めることになったが、誰一人としてポーカーフェイスができない

掲載日:2022/12/02

 突然だが世界は滅亡しそうになっている。

 神様たちも頑張ったが、今回は悪魔たちの方が強かった。


「なんとか……最後のチャンスを!」

「仕方ない、ババ抜きで決着つけようか。

 それでは早速、始めるとしよう」


 カードを配るのはムキムキマッチョの魔王。

 その隣には配下のデーモンさん。


「……どう?」

「まぁまぁだね」


 対抗するのはロングヘア―の男と、パンチパーマの男。

 神様界隈を代表する二人。


「くくく……さぁ、カードを引くのだ」

「ジョーカーはどっちかな」


 ロン毛の男がカードに手を伸ばすと魔王はしかめっ面になる。


「こっちで」

「うわあああああああ!」


 表情でまんまと手札を見透かされた魔王。


「もう一回だ! もう一回!」

「じゃぁ、カードを配るね」


 パンチパーマは慣れた手つきでカードを配っていく。


「さて……僕のカードは……げぇっ!」


 自分の手札を確認したとたん悲鳴を上げるパンチパーマ。

 バレバレである。


「はわわわわわ……!」


 がくがくブルブルの状態でゲームに臨み、パンチパーマは一度もジョーカーを手放さずに終わる。


「くぅ……僕のせいで世界が……」

「大丈夫だ、次があるさ」


 パンチパーマを慰めるロン毛だが、今度は――


「おほほほ! おぼぼぼぼぼ! ぽ! ぽー!」


 奇声を上げて誤魔化そうとするロン毛。

 ジョーカーに手が伸びると、急に穏やかな表情になるのですぐにばれる。


「くくく……なんだこの体たらくは。

 このゲーム我々の勝ちだな」


 余裕ぶるデーモンさんだったが、不利になるとこの世の終わりみたいな顔になるので、彼もすこぶる弱かった。


 そんな状況でゲームが続いた結果――


「やったー! 勝った! 滅亡回避だー!」

「よっしゃああああああああ!」


 神様界隈の二人が勝利。

 なぜか魔王にばかりジョーカーが回ってきたのだ。


「くそっ……今回は手を引いてやる。

 だが次は負けないからな!」

「首を洗って待っていろ!」


 仲良く揃って退場していく魔王たち。

 地獄行きのエレベーターで帰っていく。


「ふぅ……なんとか今回は無事だったね

 次は絶対にトランプだけはやめよう」

「そだね。じゃぁ、なんのゲームで戦う?」


 そう尋ねるパンチパーマにロン毛は少しだけ悩んでから答える。


「あみだくじとかどう?」

「それがいいね……表情とか関係ないし」

「じゃぁ、今の内から練習しておきますかぁ」

「あみだくじの練習なんて無理でしょー」


 ゆるーく次の戦いに備える二人。

 世界の行く末はあみだくじで決まるそうです。


 ふざけるな。

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― 新着の感想 ―
[一言] サッカー・ワールドカップも代理戦争というひとがいます。 でも実際にユーゴスラビア紛争を経たクロアチアの選手が「サッカーが戦争という人は、実際の戦争を知らない」ってひとことで切り捨てました。 …
2022/12/08 13:42 退会済み
管理
[良い点] 夜中の3時にふと目を覚まして、読んだら頭の中がカオスに(笑) >「もう一回だ! もう一回!」 >「じゃぁ、カードを配るね」 >パンチパーマは慣れた手つきでカードを配っていく。 慣れた手…
[良い点] 天上人のやることはいつだって理不尽だという風刺ですね! おさすがです! おもしろかったです!
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