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雨の日に突然に

薄暗く濃い雲に覆われた空の下水滴が降り注ぐ「降ってきたか…」バイト上がりの流星遊つきなしヨタカは六月の雨に身体を濡らす。駆け足で帰路を進むと途中にできていた。水溜りに足をつけてしまいスニーカーが濡れてしまう。気温が下がってはいるが湿気で蒸す。本格的に梅雨である。丁字路を通り過ぎれば自宅なので、ずぶ濡れで急ぐ。その時、路地の右曲がり角に、ピンク色と白色のカラーリングされた。昭和の少年が思いを馳せたような、ブリキのロボットに首を絞めつけられている。少女がいた。「なにをしているんですか!」ヨタカは叫ぶ!真っ赤に丸いライトを光らせながら、ブリキロボットが彼女を乱暴に投げ飛ばす!丁字路の塀に激突する。「イャ!」悲鳴と共に戦符カードが散らばった。「大丈夫ですか!?」慌てて駆け寄ると黄色のレインコートから小麦色の健康的な肌がはだける。華奢な体躯と小さいというよりは、控えめだけど十分な胸でいて赤いノースリーブのワンピースを着て胸元はハート型に開いており、確かな谷間がある。白銀のロングヘアーの冷たい顔立ちで綺麗な黄色い瞳の美少女がへたりこんでいる。彼女は両手を熊の手のように使い。散らばったカードをかき集める。そして、降りしきる雨と同じくらい泣きそうな顔で、水溜りに落ちる雫のような弱々しい声でヨタカに助けを求める。「ワタシは第3世代の模倣人間アンドロイドO-MG-727です。ワタシと共に戦ってください…」流星遊ヨタカは顔を伝う邪魔な雨水で顔を洗う。彼は頷くとスマホを天高く掲げ叫ぶ!「これよりO-MG-727と流星遊ヨタカは潜在魔術士オーラマジシャンの契約を結ぶ!」散らばっていたカードがスマホに吸い込まれていく。ライトが赤く光るブリキロボットが顔を回転させながら、廃棄、破壊、処分と繰り返しながら近寄ってくる。ヨタカはスマホを構えて、その前方に小柄なO-MG-727が仁王立ちして腕を組む!風で、レインコートと白銀の長髪をたなびかせながら彼女は叫ぶ!「模倣人間戦闘アンドロイドバトルGO!」ヨタカの先攻で始まり初手2枚をスマホの中のデッキから用意して少女も2枚。行動戦符アクションカードを作成する。メモリー[コスト]は2でスタートしプレイヤーは任意の枚数デッキに戻し1度引き直し可能。「俺は、基本根本剣ロングソードを727に装備!」道具戦符アイテムカードを727に持たせたい。彼はカードを少女の足元に投げて突き刺す。両刃のなんの変哲もない剣が地面に刺さって現れる。それを727は引き抜きながらブリキロボットに斬りかかった!ライフに1ダメージ与える。これが6蓄積したら模倣人間アンドロイドは機能停止しプレイヤーに直接攻撃が決まると敗北してしまう。「道具は装備したターンに攻撃できる…マスター仮は、ずぶの素人ではないのですね!」ヨタカの手前まで後ろ跳びしてきた彼女は得意げに微笑む。「僕はこれでターンエンドです!」ブリキロボットは行動戦符を予約してブリキロボットのターン!メモリーが1上がって予約カードをドローする![この時、プレイヤーが予約させた行動戦符を模倣人間がドローし予約しないとプレイヤーが自分のデッキから道具戦符やユニット戦符をドローが可能]「ユユユ…ユニットを召喚!バーニングドック!」炎のドーベルマンが光ったカードから形作られる。「アアア…行動戦符発動!ギアドライブ!この効果でユニットは召喚ターンでも攻撃でき、BPバトルポイントが100上昇…」2人は顔を合わせてる。この時、ヨタカは727にあう名前を思いつく。「君のことをナツナって呼ぶね」ナツナの道具BPは200バーニングドックの攻撃が通る!同じBPでもダメージを受けてしまう。炎のドーベルマンが雨水を蒸発させながら駆け寄り噛みつく右腕を引き千切らんばかりに犬歯が皮膚に食い込む。「離して!」彼女は炎犬の頭を握り拳で何度も叩く。目に親指を突き刺しようやくはなれる。ダメージ1蓄積してしまう。エンドフェイズにナツナは行動戦符を予約する。「俺のターン!ドロー!ユニット召喚!フレイムナイト!」メモリー3のユニットが現れてナツナがバーニングドックに攻撃!炎犬を縦に両断!ブリキロボットは頭を回転させながら耳ぽいくぼみから煙をだしなが宣言!「こここの瞬間!行動戦符発動!デスボム」破壊されたユニットのBP100Pポイントにつき1ダメージを与える!ユニットが爆破してナツナが吹き飛ぶ!「キャーっ!」ヨタカは吹き飛ぶナツナを受け止めた。「大丈夫か!ナツナ!」身体をおこす。「マスター仮…騒ぎ過ぎです…」ダメージが3溜まってしまう…ブリキロボットは、行動戦符を予約して、2人はターンを渡す。「ドドド…ドロー!ユニット召喚!ファイアワイバン!道具装備…カッタナイフ!」メモリー3のユニットと1の道具を場に出した。ワイバンは快速かいそく持ちで召喚ターンから戦える!紅き飛竜が炎を吐きナツナに襲いかかる!「マスター仮ちゃんと見てください!ワタシじゃなく相手を!」敵の炎でレインコートが焼けてしまい慌てて脱ぎ捨てる。流星遊ヨタカは視線をブリキロボットに向け「はいっ!」と返事する。「カッタナイフはBP100だが2回攻撃できるがBP200の剣を装備しているナツナにダメージを与えられないなっ!」ブリキロボットは首をピストン運動させながらカード掲げる。「フフフ…フレイムドライブ発動!この行動戦符は道具のBPを2倍にして終了手順に破壊する」「マスター仮!きますよ!」炎を纏ったカッターナイフでブリキロボットは彼女の腹を突き刺す!「くはぁ…」痛みで剣を落としてしまう。「ま、マスター…」2度目の攻撃がナツナを襲う!「行動戦符発動!護身術プログラム!道具で攻撃されているなら無効にして相手にダメージ1!」彼女は鋭い眼光でブリキロボットの手首を掴みへし折る!ブリキロボットのターンエンド!「ま…マスター仮ぃ…行動戦符の予約は不要です…」ヨタカは目を見開き驚いたあと、怖い顔をして声を荒げる。「勝負を諦めちゃダメですよ!きっとなにか手があるはずだよ!」ナツナは5ダメージの蓄積でその場に膝を付いてしまう「その…可能性があるので…予約はっ…」ヨタカはブリキロボットを睨みつける。そして、静かに目を閉じ考える…そして、思い出した!〔第3世代の模倣人間には軌跡ルーカスドローシステムがあるんだ!〕彼はナツナの側に行き肩を貸す。そして、スマホに手を乗せた…その上に優しく掌を被せる「出会ったばかりの2人でも、この短い瞬間…時の中に芽生えた絆を今この手に…!軌跡ドロー!」ナツナがスマホから手をゆっくりとあげる…「ミラクルカードを生成…ミラクルカード!月破壊戦士ムーンブレイカー!」「よし!いくぞ!月破壊戦士をフレイムナイトに上書き召喚!このユニットは自身を破壊することで相手の場を破壊し今まで受けたダメージを与える!弾けて勝ちとれ!」身体を丸めた女戦士が満月を形作り爆破!5ダメージを相手に与えてブリキロボットが吹き飛ぶ!「行け!ナツナぁ!」彼女は剣を拾い上げ倒れたブリキロボットに突き刺す!相手は行動不能になる。ゲームエンド!ヨタカはブリキロボットの隣で両手をついている彼女に近寄っていく「ナツナさん…大丈夫?」内股で正座して「なんとか大丈夫です…ワタシは本来のマスターを探していました。そしたら、この第1世代模倣人間に襲われてその時、貴方に出会いましたご迷惑をかけましたね…ワタシはこれで失礼します…」流星遊ヨタカは首を横に振る「迷惑じゃないです。もしよかったら僕の家で修理しますよ。こうみえて将来はエンジニアを目指してますし…僕は1人暮らしだから誰にも迷惑かけません」ナツナは頷くと静かに目を閉じた。ヨタカはナツナを抱え上げ雨上がりの雲間から光差す夕方の家路を行く…

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