第17話
「なぁ、みんなはどうする?
この世界は日本ほど平和じゃないようだし、最低でも自分の身を守る手段は持っていたほうがいいと思うが」
あの顔合わせが終わり休憩を取った後、俺たちは雄介の提案で城の1室を借りて話し合いをしていた。
「私はそれでいいと思うよー
死にたくないもんね」
「俺も雄介の意見に賛成
郷に入っては郷に従えって言うしね?」
「あ、俺も賛成」
「私も私も」
雄介に最初に賛同したのは俺と未里。これは話し合いを始める前に決めていた流れで、訓練に反対する人が出にくいように先に賛成の雰囲気を作ってしまおうということだ。
なんでこんなことをしたのかというと、
『社、未里。
俺は今回の訓練、全員が受けるべきだと思う』
『訓練のことは俺もそうしたほうがいいと思うけど、雄介はどうしてそう思うの?』
『魔王や魔族のいる世界らしいからな、一度も戦わずにすむとはどうしても思えない。
もし戦うときに訓練とかしてなかったら逃げることすらできないかもしれないだろ』
『なるほど
まぁ、俺も似たような理由かな』
『未里はどうだ?』
『え⋯あ、うん。私もそれでいいかな。
色々ありすぎて実感がわかないけど、教えてもらえるなら教えてもらったほうがいいと思う。
こういう風にちゃんと教えてくれる機会は他にないかもしれないし、後で訓練を受けておけばよかったって後悔したくないもんね』
『おぅ、未里が珍しく真面目なことを言ってる』
『もう、茶化さないでよバカゆう!』
というやり取りがあったからだ。
この打ち合わせのおかげか訓練は全員受ける方向でこの話し合いは進んでいったのだった。




