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第15話



「おぉー!」


 昼食の会場に入るとそこにはたくさんの料理が並んでいた。

 いわゆるビュッフェスタイルと言えばいいのだろうか料理毎に器に盛られている。


 ここにいるのはクラスメイトたちとメイドだけのようで、先に来ていたクラスメイトたちは好みの料理を自身の皿に取り食べ始めていた。


「あっ!しろちゃんやっと来たんだー!

 ここの料理かなりおいしいよー!」


「社、やっと来たか」


 遅れてきた俺に気づいた未里と雄介がこちらに近づいてくる。


「ねっ!ねっ!しろちゃん!その肩の狐さんどうしたの?」


 まぁ、そうだよね。肩に小狐を乗せてたら気になるよね。それが九尾の狐だったらなおさらだ。


「あ〜、え〜と、部屋でスキルを試したら呼べた」


 スキルで呼んだのは本当だから嘘は言ってない。


 ただここが異世界なら人以外の種族がいてもおかしくない。イナリは神だがその姿はファンタジーなどでいわゆる獣人と呼ばれる者たちとよく似ている。


 その獣人たちがこの世界でどういう扱いかわかるまでイナリに人前ではこの小狐の姿でいて貰おうと思う。


「おっ、ということは社もステータスを見たのか」


「うん。社もってことは雄介も見た?」


「おう、自分のステータスが高いのか低いのかよくわかんなかったけどな」


「あー確かにそれは思った。

ていうか未里は何をさっきからそわそわしてるの?」


 さきほどからイナリをジーと見つめたまま静かだった未里を不自然に思い声をかける。

 

「ふぇ?ああ、ねぇしろちゃん!その子触っていい!?」


 あー、なんだ、イナリに触ってみたくてそわそわしてたのか。


 まぁイナリは可愛いし、尻尾とかふわふわだし、そして可愛いからその気持ちはわからなくもない。


「本人が許可だせばいいよ」


「ほんと!やったー!!」


 いやいやまだ触れると決まった訳じゃないよね?


「ねぇねぇ狐さん。触っていい?」


ぷいっ


「えぇー!そんなぁー!!」


 うちのお狐様はプライドが高いのです!


 と、そんな冗談は置いといて


『イナリ、なんで触らせてあげなかったの?』


『え?だって社に梳いてもろうたばかりじゃし⋯⋯』


 うちのお狐様が可愛いすぎる。


『それに、わしは誰にでも触らせるような軽い女ではないぞ。

わしに触れてその上ブラッシングできる人間は社だけじゃよ』


 そう言って擦り寄ってくるイナリ。

 本当にイナリが可愛いすぎてどうしよう。


「うぅー、もうやけ食いしてやるー!

 雄介、しろちゃん料理取りに行くよ!!」


 そんなに触りたかったのか⋯⋯


 じゃあお腹も空いてるし、料理を取りに行きますか。





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