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第9話



「これは一体どういうことかしら?」


 そう言い彼女は万人が見惚れるようの笑みを浮かべるが、直にその笑みを向けられる側からすると見惚れるよりも恐怖の方が強い。

 そのためか、彼女の威圧と共に周囲の温度が下がったように感じる。


 どうにか誤解を解こうと頭を回転させるが口を開く前に聞こえたのは、思わぬ所からのフォローだった。


「アレーシャ様、その子たちを責めるのは筋違いですよぉ~」


 え?死体が喋った!?


「フュリあなた大丈夫なの!」


「大丈夫ですよぅ〜、予想よりも多くの魔力を持っていかれたので、動けなくなっただけですから〜」


「そう、よかった⋯⋯」


「はぃ〜、ですからそろそろ威圧を解いてあげた方がいいですよぅ?」


「そ、そうね」


 どうやら誤解は解けたようだ。彼女が威圧を解くとともに、寒さも幾分か和らいだように思う。


「あ、あの失礼ですがあなたは誰なんですか?

あとここは何処か説明してもらえると思っていいんですよね?」


 話が落ち着いたのを察し、雄介が現状の確認のために質問をする。


 一応、女神の所で説明を受けてはいるが、なんで呼び出されたかなどわかっていないことの方が多い。


 必要だから呼び出された訳だし、悪いことにはならないと思うが⋯⋯


「自己紹介がまだでしたね。

 ヘリオドール王国第一王女、アレーシャ=フィール=ヘリオドールです。

 先程は申し訳ありませんでした。

 我が国の宮廷魔法魔術師たち全員の魔力を持ってしてもギリギリだとは予想しておらず、倒れているフュリ⋯⋯フューリアたちをみて気が動転してしまいました。

 私の短慮な判断で皆様には不快な思いさせてしまったことを謝罪いたします」


 そう言って彼女、アレーシャは深々と頭を下げた。


「ただこちらに皆様を害するつもりは無いことをわかっていただきたく思います。

 つきましては現状の説明をしたいので着いてきてもらえませんでしょうか」


「はい。わかりました。みんなもそれでいいか?」


 雄介の言葉にクラスメイトたちが同調したのを確認し、アレーシャに連れられてその部屋を出た。





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