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短編:詩&エッセイ

遠くに聞こえる君の声。

作者: 尖角




  ++++++++++++++++++++

     遠くの世界にいる、君に捧ぐ。。。

  ++++++++++++++++++++










君がいない現実が嫌だ。



忘れられない。 だから、忘れたい。



でも、君を失うのは嫌なんだ。



矛盾している、僕の感情。




僕は確かに、君を愛していた。



心の底から、君だけを愛していた。












元旦。


初夢で君を見た。



富士でもなく、鷹でもなく、茄子でもなく、



君を見た。  今でも忘れられない君を見た。








君との思い出を忘れたい。



だけど、僕は君は失いたくはない。




もう、現実には、僕の隣に君はいないというのに、



僕の脳裏に染みついて離れない君の感覚。 君の温もり。




僕は、君を忘れられないままでいる。























愛し合った時間は少ないかもしれない。





5年というたった短い間。  出逢った瞬間、



「僕の人生には君しかいない―――」  そう感じた。








他人から見たら、くだらない一目惚れかもしれない。




だけど、僕は確かに、君という人間を好きになった。







この想いを抑えることはできない。



ここに留めておくことなど、できやしない。





僕は、素直にこの気持ちを伝えたくなった。






「好きです 付き合ってください」



そうして、告白した僕。  それを受け入れてくれた君。




僕は、君と付き合うようになって、ますます君に魅了された。








だけど、そんな君はもういない。



僕の隣には、かすかに残っている君の香りだけ。






















昔、君と聴いていた曲を、 今、独りで聴いてみても、


何も想わない。 むしろ、何か足りないと感じるくらい。






僕は君を失った。   夢にまで見る君を失った。






遠くに聞こえる僕の名前。  僕を呼ぶのは誰なのか。

























微かに震える僕の肩。 その震えを止める者はもう誰も……


僕は確かに君を愛していた。 それだけは、忘れないでくれよ。










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― 新着の感想 ―
[一言] こんにちは! うー、すごく切ないです。 でも、読んでよかったです。この話と出会えてよかった。
2014/02/05 19:24 退会済み
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