遠くに聞こえる君の声。
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遠くの世界にいる、君に捧ぐ。。。
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君がいない現実が嫌だ。
忘れられない。 だから、忘れたい。
でも、君を失うのは嫌なんだ。
矛盾している、僕の感情。
僕は確かに、君を愛していた。
心の底から、君だけを愛していた。
元旦。
初夢で君を見た。
富士でもなく、鷹でもなく、茄子でもなく、
君を見た。 今でも忘れられない君を見た。
君との思い出を忘れたい。
だけど、僕は君は失いたくはない。
もう、現実には、僕の隣に君はいないというのに、
僕の脳裏に染みついて離れない君の感覚。 君の温もり。
僕は、君を忘れられないままでいる。
愛し合った時間は少ないかもしれない。
5年というたった短い間。 出逢った瞬間、
「僕の人生には君しかいない―――」 そう感じた。
他人から見たら、くだらない一目惚れかもしれない。
だけど、僕は確かに、君という人間を好きになった。
この想いを抑えることはできない。
ここに留めておくことなど、できやしない。
僕は、素直にこの気持ちを伝えたくなった。
「好きです 付き合ってください」
そうして、告白した僕。 それを受け入れてくれた君。
僕は、君と付き合うようになって、ますます君に魅了された。
だけど、そんな君はもういない。
僕の隣には、かすかに残っている君の香りだけ。
昔、君と聴いていた曲を、 今、独りで聴いてみても、
何も想わない。 むしろ、何か足りないと感じるくらい。
僕は君を失った。 夢にまで見る君を失った。
遠くに聞こえる僕の名前。 僕を呼ぶのは誰なのか。
微かに震える僕の肩。 その震えを止める者はもう誰も……
僕は確かに君を愛していた。 それだけは、忘れないでくれよ。