#総集編2
「前回に引き続き、今回もこれまでの振り返りを行っていくよ!」
「ちょうど話数的には折り返しですよね」
「前回の総集編では茜ちゃん対チームノインヴェルトの決闘が遂にラストシーンへ! っていうところで終わったよね」
「そうですね。……あの戦いの感触は、今でも忘れられません」
「ふふっ、良い刺激になったみたいだね。それじゃあさっそく振り返りに行ってみよう! まずは#8の内容から振り返っていこう!」
――――
#8の始まりは三年生三人の少数精鋭となったノインヴェルトと茜が駆る煌炎がいよいよぶつかるという場面から始まる。
煌炎を待ち構え、優花里の合図で飛び出した美環と羅兎。それを急上昇で避けた茜だったが、その直後に胴部を蒼い光が貫いた。
AIの補正では叶わない狙撃を前に、優花里もマニュアルコントロールを使ったことを察した茜。見事な一撃を皮切りに、三人の攻撃が始まる。
どうにかその全てを避け続ける茜。曲芸にも等しい動きの負荷は凄まじいが、それでも茜は激しい負荷の中で反撃を試みる。
茜の反撃を境に、お互いに攻めを意識した戦いに変わる。全員の被弾が増える中、茜の秘めていた強さを三人はひしひしと感じ始める。
だが、既に茜は限界だった。鈴蘭は止めようとしたが勝利に囚われた少女は制止を振り切り、天才的な操縦で二人の包囲を抜ける。
刃が届きかけたその時、無数の蒼い光が煌炎を貫いた。フルバースト。今度は優花里が使い、この一撃で煌炎の敗北が決定した。
決闘に負けた茜。決闘の理由を問われた茜は力が知りたかったと答え、優花里は未来のことを話ながら改めて茜をチームに誘う。
茜はその手を取り、実力を知ったことで周りの少女たちも茜のことを温かく迎える。こうして茜がノインヴェルトに加入したところで、#8の幕は閉じた。
――――
「#8の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回はチームノインヴェルトの戦術について深堀りしてみよっか! まずは基本戦術から!」
チームノインヴェルトの基本戦術。それは前衛二機と後衛三機による構成の、バランスフォーメーションである。
安定感が高く、ありとあらゆる戦況に対応することが出来る。欠点は攻める力の乏しさだが、前衛役の鍛錬によってその欠点すらも克服している。
「バランスフォーメーションは優花里隊長の采配が最も輝く戦術で、一番ノインヴェルトらしい戦い方なんだよ!」
「あの冷静な判断力を活かすなら、対応力が高いバランスフォーメーションは最適ですよね」
「その通り! あとあと、バランスフォーメーションに最適な機体編成と装備構成を一年生の時に考えたらしくって、本当に凄い人だよね〜。それじゃあ、次は迎撃戦術について!」
チームノインヴェルトの迎撃戦術。それは前衛一機と後衛四機による構成の、スペシャルフォーメーションである。
前衛が戦場を掻き乱して敵機を誘導し、後衛の四機が接近中の敵機や誘導中の敵機を撃ち抜く。咄嗟の判断力が求められる高難易度の戦術。
コマンダーである優花里の判断力があるからこそ出来る戦術であり、他のチームでは戦術の参考にすることすら難しい。
「基本戦術とは違って、迎撃戦術はこれまた凄い尖ってるよね」
「コマンダーの技量が求められる戦術……ノインヴェルトにおけるコマンダーの負担は、正直に言って想像以上ですね……」
「まあ、どれも優花里隊長だから出来てるって感じはあるよね。でもでも、きっと次のコマンダーも問題ないと思うよ! それじゃあ、次は#9の内容を振り返っていこう!」
――――
#9の始まりは茜が朝早くからチームノインヴェルトのチームルームへ向かうところから始まる。
くつろいでいた翠に迎えられ、ロッカーに荷物を片し始めた茜。話をしながら片付けていると、黄乃と清奈がチームルームに現れる。
ショッピングモールに用があった黄乃は、せっかくだから四人で買い物に行きたいと話す。予定が無い少女たちは頷きを返し、四人でショッピングモールへ向かうことに。
商業区行きのバスに乗り、少女たちが訪れたのはニュートウキョウで一番の巨大な商業施設、カムイショッピングモール。
主に衣服などを扱うイーストエリアに向かった少女たち。手始めに茜と清奈の服を買うことになり、何故か黄乃と翠が二人のコーデをすることに。
黄乃による着せ替えも挟みつつ、加入記念として服をプレゼントしてもらった茜。これからもよろしくという想いを茜が受け取ったところで、#9の幕は閉じた。
――――
「#9の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回はニュートウキョウについて深掘りしてみよっか!」
ニュートウキョウ。十年前、アクトナイン及びロボットスポーツを盛り上げるために日本海に建造された超巨大海上プラント。
ニュートウキョウは六つの区画に分かれている。
・主に船や飛行機の乗り降りを行う新港区
・高層マンションや民家が立ち並ぶ居住区
・各国の学校やキャンパスが集う学業区
・種目別の様々な競技場が立ち並ぶ競技区
・数々の商業施設が揃っている商業区
・装動戦機の開発や研究を行う工業区
「日本政府の指示で神威重工が建造した超巨大海上プラント! 日本海に浮かぶ夢のような場所、それがこのニュートウキョウ!」
「まさか競技のためにここまでするとは、本当に驚きです」
「ねー、びっくりだよね。でも、そのおかげで今があるって思うと悪くないよね。それじゃあ、次はカムイショッピングモールについて!」
カムイショッピングモールとは、神威グループが展開している複合商業施設であり、ニュートウキョウ支店は最も広大な敷地面積を持つ。
四つの区画に分かれた施設内では、ありとあらゆる物が揃っている。また、特徴として装動戦機関係の商品を取り寄せることが出来る。
「ニュートウキョウでショッピングをするならどこに行くランキング堂々の一位! ……と私が勝手に思ってるカムイショッピングモール!」
「勝手にですか……でもまあ、確かにそう言いたくなる気持ちも分かりますね」
「でしょでしょ? ほんとに凄く良いところだからこれからも通ってみてね。それじゃあ、次は#10の内容を振り返っていこう!」
――――
#10の始まりは服の買い物が終わって四人が集合地点に集まったところで始まる。
四人は少し遅めの朝ご飯を食べることに決め、アールボットというカフェに入る。元気なウェイトレスの少女に案内され、それぞれ注文を頼む。
注文したところでウェイトレスの少女と黄乃の関係に触れた茜。ウェイトレスの少女こと内田愛依について黄乃たちが説明したところで、次々と料理が運ばれてくる。
とても美味しいご飯を食べた四人。支払いについて黄乃がチーム資金から支払うと言い、その使い方が気になった茜にチーム資金の使い道の説明をする。
その後、さらに買い物をした四人は昼過ぎにもなったので学園へ戻ることに。チームルームに戻ると、そこには二人の少女の姿があった。
チームルームに居たのは、ノインヴェルトのエンジニアである花咲涼凪と花咲鈴奈だった。軽く挨拶を済ませたところで、四人は荷物の片付けを始める。
片付けたところで清奈と黄乃は寮に向かい、花咲姉妹と翠と茜が残った。そして花咲姉妹が二人にとあるお願いの話を切り出したところで、#10の幕は閉じた。
――――
「#10の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回は私たち花咲姉妹について深掘りしよっか! じゃあまずは私こと花咲涼凪から!」
花咲涼凪。神威女学園に通う一年生のアクトレス兼エンジニア。妹の花咲鈴奈と一緒に花咲姉妹という優秀なエンジニアとして知られている。
自分で装動戦機の稼働試験を行うため、アクトレスコースも受講している。マルチタスクが得意だが計画を組み立てるのが苦手。
「ふふん、ノインヴェルトの一員として実は私もしっかり凄いんだよ!」
「二つのコースを同時に受講しているなんて全く聞いたことがないのですが、一体どのように課題に取り組んでいるんですか?」
「ふっふっふ、実はそれを手伝ってくれてる優秀で可愛い妹がいるんだよね! それじゃあ、次は鈴奈!」
花咲鈴奈。神威女学園に通う一年生のエンジニア。姉の花咲涼凪と一緒に花咲姉妹という優秀なエンジニアとして知られている。
あまり自分から前に出たりすることは無いが、言う時は言うタイプ。計画を立てたり、何かを考えることが得意。良く姉の涼凪を手伝っている。
「私の自慢の妹で、チームノインヴェルトを支えるエンジニアの一人! 基本的に私のお手伝いをしてくれてるんだ!」
「なるほど、つまり鈴奈さんあっての計画性ということですか」
「そうそう、私がテストを鈴奈がサポートをっていう感じでやってるんだよね。それじゃあ、次は#11の内容を振り返っていこう!」
――――
#11の始まりは茜たちが買い物中まで時が遡り、チームルームの奥にある会議室で会議が行われている様子から始まる。
優花里によってアクトレスからは茶上羅兎、そしてエンジニアからは鈴白菜七と草薙芹が集められ、新兵器についての話が行われていた。
新たに導入する第四世代型装動戦機、その詳細なカスタムについて話す菜七と芹。話の中で徐々にカスタムの方針が固まるが、新たな問題が生まれていた。
優花里専用機ではなくコマンダー専用機として運用する以上、優花里以外も乗れなくては話にならないが一体他に誰が搭乗することを想定するのか。
まずは次期コマンダー候補である美宙のレベルに合わせるという話になったが、優花里は茜も含めて調整するよう伝える。
何故茜もなのか。その理由を問われた優花里はとあるアクトレスに似ているからだと話した。国内最強だった少女、桜木夜の面影が茜にはあると。
様々な憶測が飛び交う中、そうだとしてどうするつもりなのかと芹が問い、優花里はたとえお節介だとしても茜の助けになりたいと話す。
優花里の気持ちを知った芹は、大人しく調整の件を受け入れた。エンジニア二人が部屋を去り、残った羅兎が茜のことを優花里に問う。
他の理由を問われた優花里は、友人である四垂桜吏から聞いた話を交えてココノエザクラ復活の兆しと茜へのスカウトについて話す。
幾つもの不可解な事実があるからこそ、たとえ何があったとしても茜を譲るつもりはない。優花里が隊長としての覚悟を明かしたところで、#11の幕は閉じた。
――――
「#11の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回はノインヴェルトの先輩エンジニアである二人の深掘りをしようかな! まずは菜七ちゃん先輩!」
鈴白菜七。神威女学園に通う二年生のエンジニア。基本的に雑務全般を担当しており、コンプレックスである慎重に悩まされながら日々頑張っている。
何だかんだ言いながらも人から頼まれたことは全てこなし、何なら頼まれた以上の仕事をこなす。ノインヴェルトで一番の苦労人。
「菜七ちゃん先輩はねぇ、凄い頑張ってて凄い可愛いんだよねぇ」
「なんというか、ノインヴェルトにとって欠かせない方というイメージがありますね」
「実際、道具の準備とか片付けとか掃除とか全部してくれてるからいなくなったら大変なことになっちゃうかもね。それじゃあ、次は芹先輩!」
草薙芹。神威女学園に通う三年生のアクトレス兼エンジニア。基本的に外出はせず、殆どの時間を学園内で過ごしている天才少女。
学生でありながら装動戦機を一人で作れるほどの技術力を持っている。興味が無いことや面倒なことを極度に嫌っており、菜七に全て丸投げしている。
「芹先輩はね、エンジニアとしてすっごくすごいんだけど、それ以外のところがね……」
「まあ、そういう振る舞いをしても問題ないほど凄いと言うことでしょうか……?」
「まあ実際凄いからね〜。二年生の時点で自分用のシステムを勝手に組んで怒られたみたいだし……それじゃあ、次は#12の内容を振り返っていこう!」
――――
#12の始まりは花咲姉妹の案内で茜と翠が第一格納庫に到着したところから始まる。
格納庫についた二人が目にしたのは、第四世代型装動戦機神威丁式だった。花咲姉妹は、茜と翠にこの機体のテストをして欲しいと話す。
またとない機会を茜と翠は引き受け、最新世代のコックピットの内装に驚きながら席に着き、指示に従って準備を進める。
全ての確認と準備が整い、カタパルトへ機体を乗せたリフトが移動する。最後の確認が終わり、テスト開始の宣言で機体が競技場に向けて射出される。
第四世代のパワーに振り回されないよう踏ん張りながらも、何とかターゲットである的を撃ち抜いていた二人。
順調に進んでいたテストだが、その途中でテストを見ていた芹によって五機のAI搭載機が投入され、茜と翠は苦戦を強いられることになる。
二人の本気を引き出したい芹は、AIのリミッターを解除。明らかに動きを変えたAI搭載機を前に、茜は覚悟を決めて反撃に出ることを翠に提案する。
茜の提案を受け入れた翠。神威丁式が変則的な動きを始め、何かをしようと競技場内を飛び始めたところで、#12の幕は閉じた。
――――
「#12の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回は第四世代型装動戦機とAI搭載機について深掘りしてみよっか! それじゃあ、まずは第四世代型装動戦機について!」
第四世代型装動戦機。最新世代として満を持して登場した新たな装動戦機。旧世代からありとあらゆる部分がアップデートされている。
拡張性の高いアドバンスドフレームはあらゆる戦場あらゆる戦法での活躍が約束されており、また新規格に合わせた内部パーツや武装は従来の製品を大きく上回る性能となっている。
「第二世代及びその派生である第三世代を大きく上回る性能を持った最新世代。はあ、いつ見てもほんと良いよねぇ……」
「実際に搭乗して思いましたが、何から何まで本当に凄かったですね」
「まあ、その分お値段が凄いんだけどね……。それじゃあ、次はAI搭載機について!」
装動戦機はコアシステムにAIシステムを搭載している都合、そのAIシステムを利用して機体を動かすことも出来る。
エンジニアがAIパイロットシステムとして設定をすることによって初めてAI搭載機として動くことが可能になり、その性能はエンジニアの腕によって変わる。
「AI搭載機って結構難しくて、実は訓練以外だとまだまだ実用的じゃないんだよね。戦ってみた茜ちゃんはどう思った?」
「そうでね……けど、あの戦いはまるで有人機を相手にしているような感じがしましたね」
「あー……それは芹先輩が凄いだけで、どれもあんな感じってわけじゃないからそこは注意かな。それじゃあ、次は#13の内容を振り返っていこう!」
――――
#13の始まりは縦横無尽に飛び回る神威丁式をエンジニアたちが見ている場面から始まる。
その高い性能を活かして、茜と翠は着実にAI搭載機へダメージを与えていく。何度も何度も攻撃を繰り返し、二人は遂に一機目の撃破に成功する。
二人の連携と機体の性能に涼凪と鈴奈が喜びの声を上げる一方、芹が自動指揮プログラムを操作してAI搭載機に新たな指令を出す。
四機のAI搭載機はフォーメーションを組み、反撃の隙を与えない攻撃を繰り出す。思わず菜七が口を挟んだが、芹はこれでも足りないと思っていた。
よく見ると神威丁式の動きが徐々に洗練され始めており、代わる代わる武装を切り替えて次々とAI搭載機を撃破していく。
遂には最後の一機に向けてブレードを振り下ろして撃破し、茜と翠は見事テストをクリアして格納庫に帰還した。
その後、茜は初対面であるエンジニアの二人と挨拶を交わしたり、勝手なことをしていた芹が菜七に怒られたりと忙しない時間が過ぎたところで、#13の幕は閉じた。
――――
「#13の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回は格納庫と競技場を深掘りしてみよっか! まずは戦機格納庫について!」
神威女学園は生徒たちが保有する装動戦機を格納するための三つの格納庫が存在する。第一格納庫と第二格納庫は競技場に繋がっており、第三格納庫はあまり使われない装動戦機たちが格納されている。
また、普段は外装とコックピットブロックのみ格納するなど、海上プラントという限りあるスペースを長く使うための工夫が各所に施されている。
「装動戦機は外装とフレームの組み立てが簡単に出来るからこそ、こうして沢山の装動戦機が格納出来るんだよ!」
「初めて見た時は驚きましたが、確かに場所を取ることを考えたら対策は必要ですよね」
「何でも、第二世代を設計開発する際にそれはそれは凄い会議が行われたらしくって。便利になってるのはそのおかげってことだね。それじゃあ、次は競技場について!」
ロボットスポーツを行うために必要となる超巨大競技場。神威女学園が保有する競技場が一つある他、実はニュートウキョウにはレンタル競技場が二つ存在する。
このレンタル競技場は計画当初はスペースの問題で難航し、裏で進められていた海上プラントの増設計画と同時に進行することになり、そのおかげで屋内競技場と屋外競技場の建設が可能となった経緯がある。
この競技場は基本的にロボットスポーツの他、実技を伴う授業や動作試験で使われる。普段の練習などは仮想プログラムが搭載されたコックピットで行う。
「競技場がないと装動戦機は何も出来ない! だけど装動戦機が巨大すぎるから競技場もその分大きくなっちゃうのがネックなんだよね〜」
「大きさを言う時にドーム何個分なんていう数え方がありますけど、学園併設屋内競技場は果たして……」
「うーん……少なくとも、十個は超えてるよね。そのうち、気が向いた時にでも細かく測ってみよっか。それじゃあ、次は#14の内容を振り返っていこう!」
――――
#14の始まりは優花里によって呼び出された茜が空き教室へ向かう場面から始まる。
空き教室にたどり着いた茜を迎えたのは、ティーセットと共に待っていた優花里。茜が席に着き、紅茶に口をつけたところで話が始まった。
呼び出した本題、それは茜に次のコマンダーになって欲しいというものだった。突然の話に茜が理由を聞くと、テストの結果が関係していると優花里は話す。
AIが茜のことを認めたこと、それがコマンダーの条件だと話す優花里。一先ず返事については後でも構わないと言ってお茶会を始めようとしたその時だった。
勢いよく扉を開けて入ってきた涼凪。ニュースを持ってきた彼女が二人に見せたのは、五月に行われるイベントの情報だった。
神威重工主催、第四世代型のプロモーションを目的とした装動戦機のイベント。その凄さが分からない茜に、涼凪は貴重な機会であることを全力で伝える。
話の途中で優花里が伝えに来た理由を問い、涼凪はイベント内で行われる第四世代型の試乗も兼ねたバトルイベントに参加して欲しいと話す。
出た場合のことを考えながら、茜に意見を聞いてみた優花里。聞かれた茜はノインヴェルトなら出来ると答え、優花里はイベントへの参加を決定する。
嬉しそうに去っていく涼凪を見送り、茜は優花里が参加を決定した理由を尋ねる。ただのメンバーの意見が決め手にはならないのではないかと。
理由を聞かれた優花里はコマンダーとしての素質を試していたと答え、そもそもどちらの結果に転んでも良かったと明かす。
試されていたことを知った茜は改めて紫乃崎優花里という存在を知る。茜がコマンダーの資格を手にしたところで月日は流れ、月末になったところで#14の幕は閉じた。
――――
「#14の内容はこんな感じかな。それじゃあ、今回はコマンダーと企業主催イベントについて深掘りしてみよっか! まずはコマンダーについて!」
ロボットスポーツのチームで競技中に指揮する者をコマンダーと呼ぶ。基本的に一つのチームにコマンダーは一人だが、分隊行動を想定してサブコマンダーを任命することも出来る。
また、チームのリーダー及び隊長と呼ばれる存在とコマンダーは別に選ぶことも可能で、リーダーとコマンダーを分けて運用するチームも存在する。
「リーダーとコマンダーは一緒じゃなくても問題なし! っていうのは意外と知られてないんだよね」
「たまにそういった運用をするチームを目にしていたのですが、何かメリットはあるんでしょうか?」
「定石が通用しにくいとか、個々の強みを伸ばす為とか色々かな。それじゃあ、次は企業主催イベントについて!」
新製品の発表や次世代機の発表など、主にプロモーションをする為に装動戦機関係の企業が大きなイベントを開くことがある。
毎回テーマで大きく内容が変わり、そのテーマに沿って様々な企業がイベントに出展する。イベントの規模は大小様々だが、その規模に関わらず数多くの人々が押し寄せる。
中でも人気なのは企業ブースとプロモーションバトルイベントであり、新製品が実際に動いている姿が見られる企画や新製品に触れられる企画に人気が集まっている。
「装動戦機に関わる者として見逃せないビッグイベント! 茜ちゃんはこれまで企業主催のイベントに行ったことってあったりする?」
「いえ、イベントに行ったことはないですね。本島に居た頃は、地元から外に出ることもあまり無かったので」
「そうなんだ、じゃあ五月のイベントが初めてなんだね! きっと茜ちゃんも楽しめるすっごい内容だと思うから期待して待っててね!」
――――
「お疲れ様〜! これで遂に最新話までの振り返りが全て終わったよ!」
「お疲れ様でした。こうして見ると、少しずつですが物語が進んでいたんですね」
「見せ場あり、日常あり、伏線あり! 作者が言うにはしっかり考えられて作ってるらしいからね」
「……しっかり考えている割には、メモの中身が随分と乱雑だったような気がするのですが」
「あー、確かに見せ場だけ作ってその後の流れは何とかするみたいな感じが多かったって自己分析もしてたような……」
「あの、それで最後まで続くんでしょうか……」
「まあ、なんとかするんでしょ! 私たちは私たちの物語を進んでくだけだよ! ということでこれからも続く私たちの物語をよろしくね!」
「次回更新からは本編が始まるそうなので、どうぞ皆さんよろしくお願いします」
「それじゃあ今回はここまで! 改めて、また次回をよろしくね!」




