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91. 生徒会入り

「分かった、その話受ける」

「ステラも」

「ありがとう」


 本心では無いだろう言い方でヴァーノン生徒会長はお礼を言った。私達はその後、少し周りの仕事を見学してから生徒会室を後にした。


「お姉ちゃん良かったの?」

「何が?」

「絶対断ると思ってたから」

「悔しいけど、生徒会長の言っていた事は正しいと思う。だから受け入れたの」

「そっか」


 私は正直やりたくなかったが、入ってみて実感してからでも遅くないと思った。実感できなければすぐに辞めれば良いと思っている。周りからしてみれば迷惑かもしれないが、高が生徒会だ。問題ないだろう。

 次の週には全校生徒が集められて、次期生徒会のメンバーが発表された。次期メンバーは現会長が指名する方式らしい。次期生徒会長は周りの予想通りレイラ先輩だった。他の人達は知らない人達だった。ステラは何人かを知っていたみたいだが、私は誰も知らなかった。そんな状況に少しずつ周りの事も知っていきたいなと思っていた。再びマークの時の様に窮地に立たされないように改善していきたい。


「二人は異例の二年からの抜擢だからね。ちょっと風当りが強いみたいだ」


 名前を知らない書記の先輩に言われた。確かに私達二人が庶務として紹介された時、生徒達の拍手が少なかった様に思えた。まずは皆に認められるように頑張りなさいとヴァーノン前生徒会長に言われた理由が分かった気がした。前生徒会長曰く、そうすれば自然と情報が入ってくるようになるとも言っていたので、今は言われた通りにしようと思っていた。


「分かってはいたけど、実際にそうなるとつい笑ってしまったよ」


 放課後、私達が生徒会室に入ると前生徒会長のヴァーノンさんが私達の歓迎されてなさを笑っていた。今は前生徒会メンバーと現生徒会メンバーが全員揃って居た。引継ぎの為に全員居るのだ。広い生徒会室が少し窮屈に感じた。

 庶務の仕事は言ってみれば雑用だ。私達が居なくても生徒会は問題無く機能する。前生徒会長は私が辞める事も視野に入れて采配しているように思えた。


「私達には別の仕事があるから、あなた達にはこれをお願いするわ」


 レイラ新生徒会長は私達に資料を渡してきた。今年度の各部活の予算とその使い道がそれぞれの紙に書かれていた。部活とはこの国独自の文化だ。学園では生徒と人数が居れば部活動を設立できる。活動内容も自由に決められる。そして条件を満たせば、学園側から予算が割り当てられる。その予算の使い道と使用率を計算して来年の予算決めに役立てると言っていた。それを纏めて欲しいとの事だった。


(面倒くさいけど、効率的に出来るように頭を使わないと)

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