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59. 襲撃者

 お姉ちゃんが刺された。お姉ちゃんが刺される直前まで、刺した者の気配を感じる事が出来なかった。恐らくお姉ちゃんも同様に感じ取れなかったのだろう。だから簡単に刺されてしまった。襲撃者は相当な手練れだろう。

 ステラは体が勝手に動いていた。いや、少しは考えながら動いていたとは思うが、ほぼ反射的に動いていた。


(お姉ちゃんは大丈夫。ステラのする事は襲撃者を捕えるか…殺す事)


 ステラは襲撃者に向かって剣を振りながら魔法を発動させる。襲撃者が剣を避けようとする方向に雷の矢を生成する。パパの得意な戦法で、ステラにも合っている戦法だ。襲撃者はその攻撃を読んでいたかのようにステラの攻撃を避けた。


(たぶんパパを知っているか、パパと戦ったことがある)


 ステラがそう確信しながら襲撃者を追おうとした時、悲鳴が聞こえた。観客席からだ。ステラは思わず動きを止めて周りの様子を把握する。すると観客席に魔物が居る事に気が付いた。ただ、脅威度はそこまで高くない魔物の様だった。学園の生徒や先生なら落ち着いて対処すれば問題ないだろう。しかし生徒達は慌てふためいて混乱していた。このままだと被害が拡大してしまう。


(皆を落ち着かせないと)


 ステラは無詠唱で魔法を発動させる。襲撃者とステラの間に巨大な氷の木を出現させた。生徒達は巨大な木の出現に一瞬目を奪われた後、落ち着きを取り戻して行動を始めた。それに安心して、ステラは再び襲撃者を見た。襲撃者はフードの付いている黒いローブの様な物を着ていて、体型や顔は分からなかった。

 しかし襲撃者はフードを取って私に話しかけてきた。見た事無い顔で知らない人だった。


「まさか、姉を見捨てて私を殺そうとしてくるとは思わなかったよ」

「あなたは誰?」

「私はおなたのお父さんに借りがあってね、ちょっとした嫌がらせをしに来たんだよ」


 パパに恨みのある人の様だった。しかしそんな事はどうでも良かった。


「そんな事は聞いてない。名前は?」

「名乗った方が良いのか。知らないと思うけど、私はクリス・ロバートソンだよ。これで満足かな?では殺し合いを再開しよう」


 クリスは私に剣を向けてきた。私も剣を構えて、いつでも魔法を発動できるように準備した。相手は様子を見ているのか、動かなかった。ステラはクリスの頭に雷の矢を出現させる。先程と同様に予想していたのか、簡単に避けられた。


「残念だったね。その攻撃は知っているから私には効かないよ」


 ステラはどちらかと言うと援護向きだ。前衛で戦うのは向いていない。


(…お姉ちゃん…)

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