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53. 初日

 武闘大会の初日になった。昨日、ワクワクしすぎて少し寝不足になった。


「お姉ちゃん、早くしないと遅刻するよ」

「ちょっと待って」


 慌ただしく支度をして、急いで学園に向かう。私はとてもワクワクしていた。

 学園に着くとお祭り騒ぎになっていた。去年は友達のシシリーが行方不明になって、楽しむ事が出来なかったが、今年は存分に楽しめそうだ。


(そう言えば、パパが居なくなってからもう一年か…)


 あっという間に一年が経っていた事を思い出す。会いたい。早く成長した姿を見せて褒めてもらいたい。そんな気持ちになる。そもそも何処で何をしているのか気になった。通信機で毎日お話出来ていた頃は幸せだったなと思った。


(切り替えて頑張ろう)


 初日、私とステラは問題なく勝ち進んだ。後はティナとマイケルの試合があるのみだった。その試合を全力で応援しようと前の席を陣取る。


「楽しみだね」

「ね、ティナはどんな戦い方をするのかな?」

「やっぱり遠距離から魔法かな?」


 試合をステラと予想しながら待った。二人の対決は注目を集めているのか、かなりの人が集まって来た。初日とは思えない盛り上がりだった。


「あ、そろそろだ」

「二人とも!頑張れ~!」


 私の声が聞こえたのか、ティナは少し笑った。

 試合はすぐに始まった。始まると同時にマイケルが前に出た。ティナはマイケルの一撃目を華麗に躱して、すぐに魔法の詠唱を始めた。それを止めるようにマイケルが次の攻撃に移った。後ろに逃げるティナをマイケルが追いかけていた。そしてマイケルの攻撃が当たる瞬間にティナが魔法を発動させた。攻撃を躱され、追撃しようとしているマイケルの後ろから水の矢が襲い掛かる。

 マイケルはその攻撃に気が付き、体を捻って間一髪で攻撃を躱した。

 数秒のそのやり取りを見て、会場が盛り上がった。二年生とは思えないその実力に、上級生達も驚きながらその動きを見ていた。


「今のを避けるとは、強くなったねマイケル」

「ティナも魔法詠唱をしながらあれだけ動けるのは凄いよ」


 二人は一旦距離を置いて仕切り直しとなった。今度はティナが前に出た。腰に付けていた剣を抜いてマイケルに近づいて行った。学園の生徒だから腰に付けていたと思っていたが、違ったみたいだった。ティナは剣で戦うつもりだったみたいだ。ティナの魔力操作で速度の上がった剣がマイケルに襲い掛かっていた。マイケルはそれを冷静に躱したり受け流したりしていた。


(剣の腕はマイケルの方が上みたい。どっちが勝つか分からなくなってきた)

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