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51. 存在確認

 悪魔騒動から一年が経った。私達は二年生になった。そしてもうすぐ武闘大会の季節だった。私達は身長も伸び、筋力が増えて一年前よりもとても強くなったと思う。去年戦った魔族にも負ける気がしなかった。

 そんなある日、亜空間に溜めていた魔力が一気に無くなった。


(パパが使ったんだ)


 私とステラは瞬時にその考えに至った。お互いに顔を見合わせてパパが生きている事を感じると共に、私達の亜空間が繋がっている事に気が付いた。今まで亜空間の魔力を使う程の事をしていなかったので気が付かなかったが、教えてもらった過程と言い、繋がっていると思って間違いないと思う。

 しかし、パパが亜空間の魔力を大量に使う程の戦いをしている事を考えると、パパの身が心配になった。


『どうしよう?』


 私は通信機でステラに連絡を取った。授業中だったが今はそれどころではない。


『一旦様子見して、魔力がまた溜まり始めなかったら、私達で魔力を送ってあげよう』

『そうだね。そうしよう』


 私達の心配は杞憂に終わった。その後すぐにまた魔力が溜まり始めた。その事にホッと胸を撫で下ろす。

 それにパパが無事に生きている事を確認できて、嬉しい気持ちになる。


(また誰かを助けてるんだ。パパは)


 私もパパに負けないように頑張ろうと思った。


(あ、そうだ!)


 私はステラとティナ、マイケルを誘って休日に魔物狩りに向かった。魔物の魔力を奪って、亜空間に魔力を送ってパパの手助けをしたい、そう思った。パパも使える魔力が増えれば嬉しいと思った。パパ程上手く魔力を奪う事は出来ないけど、私達の魔力操作の練習にもなるので積極的に行った。

 そして、久しぶりにマイケルと一緒に狩りに出かけたが、マイケルは驚く程強くなっていた。もう私達の足を引っ張るマイケルでは無かった。うかうかしていると私の実力も超えていきそうな成長速度だった。剣術なら、ティナよりも強いんじゃないかという程の強さを感じた。


「マイケルは強くなったね」

「ね!驚いちゃった」

「そうか?でもまだまだだ、これじゃ誰の力にもなれない」


 マイケルは自分の実力に納得していないみたいだった。私も負けていられないと思った。マイケルの成長を見て私もやる気が出てきた。

 そして今、明確に思った。このパーティーを組めて良かったと。皆が仲間で友達で、ライバルだ。皆でお互いを高められる良い仲間だと思った。


(私もどんどん強くなるぞ)

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