34. トーナメント表
二学期は特に何かがある訳でも無く、中間試験が終わった。いつも通りに左手で問題を解いたが、満点を取れた。そして期末試験が近づいて来た時期にそれの開催が発表された。各学年別にトーナメント戦を行う武闘大会、そのトーナメント表が掲示板に大きく張られていた。
「私達、一年生のは……あ!あれだ」
私はステラとティナ、マイケルを連れてそのトーナメント表を確認しに来ていた。
「お姉ちゃんとは反対側だ。決勝戦でだね」
「それまで負けちゃだめだよ」
「お前らは自信満々だな」
自信なさそうなマイケルが私とステラの会話に入ってくる。
「俺の初戦、よりにもよってティナなんだよ」
「あーお疲れ様」
「お疲れ」
「おい!俺だって強くなったんだからちょっとは期待しろよ」
「「ティナが勝よ」」
今回の武闘大会でティナの銃は使えないが、ティナは銃が無くてもティナが使う魔法は強力だ。普段私達の鍛錬に付き合ってくれているので、ティナの実力は私達が一番分かっている。
「妥当な評価だな。マイケルが私に勝てる可能性は無い」
私達の会話にティナが口を挟んでくる。私達と同じ事を思っているようだった。
「よし、特訓してくる!絶対勝ってやる」
まだ授業はあるのにマイケルはそう言うとどこかに行ってしまった。それから暫くマイケルは学校を休んで授業に顔を出す事は無くなった。
私達はいつもと同じ日々を過ごしていた。授業に出て、冒険者として依頼をこなして、日課の鍛錬をして、パパと通話して寝る。
「それでね、マイケルどっか行っちゃった」
『元気だな……お前達は相手の情報とか集めたりしないのか?』
「何で?」
『勝負は始まる前に終わっているってな』
「?」
『暇なら情報集めでもすれば、暇つぶしになるぞ』
「そうだね、やってみる」
やってみるとは言ったもののこういう事はやった事が無かった為か、面白そうと思えなかった。
「パパは学生の時どうしてたの?」
『俺はその頃、魔界に居たからな。懐かしいな』
パパはその頃から学園に行っていなかったという衝撃な事を話し始めた。
『まあ、俺の話はどうでも良いさ。それよりもうそろそろステラと代わる時間じゃないか』
「本当だ。代わるね」
長く話してしまって少し不機嫌そうなステラに小さな通信機を渡す。
(情報収集か)
興味は湧かないが、何事も挑戦だろう。いつか役に立つかもしれないし、良い練習だと思ってやってみようと思った。
(そういえば、一回戦の相手って誰だっけ?)




